ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞

ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞
Lasker-DeBakey Clinical Medical Research Award
受賞対象患者に対する臨床治療法の改善に貢献した研究者
アメリカ合衆国
主催ラスカー財団
初回1946年
最新回2024年
最新受賞者ジョエル・ハベナー
ロッテ・ビエール・クヌーセン
スヴェトラーナ・モジュゾフ
公式サイトwww.laskerfoundation.org/awards/formerwin.htm

ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞(ラスカー・ドゥベーキーりんしょういがくけんきゅうしょう)は、アルバート・ラスカー医学研究賞の一部門。アメリカ合衆国ラスカー財団によって授与される国際的な医学賞の一つで、患者に対する臨床治療法の改善に貢献した研究者を対象とする[1]。1946年に創設され、2008年にアルバート・ラスカー臨床医学研究賞から改称された。

歴代受賞者

1940年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1946年 ジョン・F・マホーニー
John F. Mahoney
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ペニシリンによる梅毒の治療に関する先駆的業績
カール・ラントシュタイナー[2]
Karl Landsteiner
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
 オーストリア出身)
赤血球Rh因子および胎児に対する重要な役割の発見
アレクサンダー・ウィーナー
Alexander S. Wiener
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フィリップ・レビン
Philip Levine
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1947年 トーマス・フランシス・ジュニア
Thomas Francis Jr.
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 インフルエンザに関する知識の拡大、および効果的なワクチンの開発
1949年 マックス・タイラー
Max Theiler
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
南アフリカの旗 南アフリカ連邦
黄熱に対する効果的なワクチン開発を導いた実験的業績
エドワード・カルビン・ケンダル
Edward C. Kendall
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 リウマチ性疾患に対するコルチゾンの治療効果発見をもたらした、副腎皮質ホルモンに関する研究
フィリップ・ショウォルター・ヘンチ
Philip S. Hench
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

1950年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1950年 ゲオルギオス・パパニコロウ
Georgios Papanikolaou
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ギリシャの旗 ギリシャ
細胞診断によるがんの早期診断法の開発
1951年 エリーゼ・レスペランス
Elise L'Esperance
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 早期癌および前癌病変を発見するための臨床手法の開発
キャサリン・マクファーレン
Catharine Macfarlane
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ウィリアム・G・レノックス
William G. Lennox
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 てんかんに関する研究
フレデリック・ギブス
Frederic A. Gibbs
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1952年 コンラッド・エルベージェム
Conrad Elvehjem
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 生化学ならびに栄養学に対する顕著な貢献
フレデリック・S・マッケイ
Frederick Sumner McKay
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 水道水フッ化物添加計画の展開
トレンドリー・ディーン
H. Trendley Dean
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1953年 ポール・D・ホワイト
Paul D. White
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 心臓病病理学・診断・治療における多大な功績
1954年 アルフレッド・ブラロック
Alfred Blalock
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 心臓血管外科学における顕著な貢献
ヘレン・ブルック・タウシグ
Helen B. Taussig
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ロバート・E・グロス
Robert E. Gross
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1955年 C・ウォルトン・リレヘイ
C. Walton Lillehei
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 心臓外科学の進歩に対する貢献
モーリー・コーエン
Morley Cohen
カナダの旗 カナダ
ハーバート・ウォーデン
Herbert E. Warden
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
リチャード・L・ヴァルコ
Richard L. Varco
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
エドワード・H・ロビチェク
Edward H. Robitzek
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 結核治療に対するイソニアジドの効果の確立
アーヴァイン・セリコフ
Irving Selikoff
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ウォルシュ・マクダーモット
Walsh McDermott
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カール・マッシェンハイム
Carl Muschenheim
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ホフマン・ラ・ロシュ研究所
Hoffmann-La Roche Research Laboratories
スイスの旗 スイス
スクイブ医学研究所
Squibb Institute for Medical Research
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1956年 ルイス・カッツ
Louis N. Katz
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ロシアの旗 ロシア出身
アテローム性動脈硬化症は可逆的で予防可能な代謝性疾患であるとする理論の提唱
V・エヴェレット・キンゼイ
V. Everett Kinsey
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 未熟児網膜症に関する共同調査における貢献
アーナル・パッツ
Arnall Patz
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 未熟児網膜症の原因および予防に関する研究
ジョナス・ソーク
Jonas Salk
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 急性灰白髄炎(ポリオ)に対する安全で効果的なワクチンの開発
1957年 ラストム・ヴァーキル
Rustom Jal Vakil
インドの旗 インド 高血圧に対する Rauwolfia 属植物由来アルカロイドの効果の研究(ヴァーキル)、
インドジャボク由来アルカロイドであるレセルピンによる精神疾患治療効果の実証(クライン)、
レセルピンに関する研究(ノース)、
クロルプロマジンの治療効果発見を導いた、外科的ショックおよび術後疾患に関する広範な研究(ラボリ)、
精神医学領域へのクロルプロマジンの応用(デニケール)、
および精神疾患に対するクロルプロマジンの治療効果の実証(レーマン)
ネイサン・S・クライン
Nathan S. Kline
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ロバート・H・ノース
Robert H. Noce
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アンリ・ラボリ
Henri Laborit
フランスの旗 フランス
ピエール・デニケール
Pierre Deniker
フランスの旗 フランス
ハインツ・レーマン
Heinz Lehmann
カナダの旗 カナダ
ドイツの旗 ドイツ出身)
リチャード・ショープ
Richard Shope
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ヒトと動物の感染症に対する知識の向上、および新たな微生物学的原理の発見
1958年 ロバート・ウォレス・ウィルキンス
Robert Wallace Wilkins
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 高血圧の診断治療に関する研究を通じた、心血管疾患の制御に対する貢献
1959年 ジョン・ディングル
John H. Dingle
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 急性呼吸器病の制御に関する研究
ギルバート・ダルドルフ
Gilbert Dalldorf
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ウイルスが他のウイルス感染を制御する能力をもつことの証明、およびコクサッキーウイルスの発見
ロバート・E・グロス [3]
Robert E. Gross
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 先天性心臓奇形の外科手術による治療の成功

1960年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1960年 カール・P・リンク
Karl Paul Link
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 抗凝固薬の開発
アーヴィング・ライト
Irving S. Wright
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
エドガー・アレン
Edgar Van Nuys Allen
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1962年 ジョセフ・スマデル
Joseph E. Smadel
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 リケッチア症におけるクロラムフェニコールの治療効果の実証を含む、ウイルスおよびリケッチア感染への理解に対する貢献
1963年 マイケル・ドゥベーキー
Michael E. DeBakey
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 心臓血管外科学の発展におけるリーダーシップの発揮
チャールズ・ハギンズ
Charles B. Huggins
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カナダの旗 カナダ出身)
ヒトと動物の腫瘍を制御する内分泌機能の理解に対する貢献
1964年 ネイサン・S・クライン[4]
Nathan S. Kline
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 重度のうつ病治療におけるイプロニアジドの使用
1965年 アルバート・サビン
Albert Sabin
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 急性灰白髄炎(ポリオ)予防のための経口生ワクチンの開発
1966年 シドニー・ファーバー
Sidney Farber
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 小児急性白血病に対するアミノプテリンおよびメトトレキサートの使用、および抗がん物質探索におけるリーダーシップの発揮
1967年 ロバート・A・フィリップス
Robert A. Phillips
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 コレラによる致死の機序解明および静脈内輸液を用いた治療法の開発
1968年 ジョン・ヘイシャム・ギボン
John H. Gibbon
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 人工心肺装置の開発
1969年 ジョージ・コティアス
George Cotzias
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ギリシャの旗 ギリシャ出身)
レボドパ(L-dopa)投与によるパーキンソン病治療効果の実証

1970年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1970年 ロバート・A・グッド
Robert A. Good
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 免疫系に対する理解を深める独創的な貢献
1971年 エドワード・フレイス
Edward D. Freis
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 中等症高血圧に対する薬物療法の効果の実証
1972年 リー・ミンチウ
Min Chiu Li
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
中華民国の旗 中華民国出身)
妊娠性絨毛癌に対する化学療法の確立
ロイ・ハーツ
Roy Hertz
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
デニス・バーキット
Denis P. Burkitt
イギリスの旗 イギリス バーキットリンパ腫の発見
ジョセフ・バーチェナル
Joseph H. Burchenal
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 モデル疾患としてのバーキットリンパ腫の重要性の発見
ヴィクター・アノマ・ヌグ
V. Anomah Ngu
カメルーンの旗 カメルーン バーキットリンパ腫に対する化学療法の開発
ジョン・L・ジーグラー
John L. Ziegler
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 バーキットリンパ腫化学療法における治癒率の改善
エドムント・クライン
Edmund Klein
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 皮膚悪性腫瘍および前癌病変の治療に対する貢献
エミル・フライ
Emil Frei
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 リンパ腫および成人急性白血病に対する複合化学療法の適用
エミル・フライライク
Emil J. Freireich
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 複合化学療法およびその患者に対する支援療法における顕著な貢献
ジェームズ・F・ホランド
James F. Holland
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 小児急性白血病に対する複合療法の適用
ドナルド・ピンケル
Donald Pinkel
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ポール・P・カーボン
Paul P. Carbone
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 小児急性白血病複合療法の進歩における貢献
ヴィンセント・デヴィータ
Vincent DeVita, Jr.
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ホジキンリンパ腫に対する複合療法の適用
ユージーン・スコット
Eugene J. Van Scott
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 菌状息肉腫に対する局所的化学療法の適用
アイザック・ジェラッシ
Isaac Djerassi
ブルガリアの旗 ブルガリア 化学療法適用患者に対する血小板輸血による支援療法の開発
ゴードン・ズブロド
Gordon Zubrod
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 (特別賞)がん化学療法の発展におけるリーダーシップの発揮
1973年 ポール・ゾル
Paul Zoll
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 非開胸式徐細動器および心臓ペースメーカーの開発
ウィリアム・カウエンホーフェン
William B. Kouwenhoven
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 開胸式・非開胸式徐細動器の開発、および体外心臓マッサージ技術の創始
1974年 ジョン・チャンレイ
John Charnley
イギリスの旗 イギリス 関節炎および関節障害の治療に新たな地平を拓いた、人工股関節全置換術に対する技術的貢献
1975年 ゴッドフリー・ハウンズフィールド
Godfrey Hounsfield
イギリスの旗 イギリス 放射線診断学に革命をもたらしたコンピュータ断層撮影(CT)技術の発見
ウィリアム・オルデンドルフ
William H. Oldendorf
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 放射線診断学における革命的発見
1976年 レイモンド・アールキスト
Raymond Ahlquist
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 プロプラノロールの開発に道を開いた、αおよびβ受容体に関する概念の確立
ジェームス・ブラック
James W. Black
イギリスの旗 イギリス 心臓病治療におけるプロプラノロールの開発
1977年 インゲ・エドラー
Inge Edler
 スウェーデン 非侵襲的診断法としての超音波検査の臨床応用
カール・ヘルムート・ヘルツ
Carl Hellmuth Hertz
ドイツの旗 ドイツ 医学領域における超音波検査法の開発
1978年 ロバート・オーストリアン
Robert Austrian
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 莢膜多糖体ワクチンによる肺炎球菌感染予防効果の実証
エミル・C・ゴットシュリッヒ
Emil C. Gotschlich
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ドイツの旗 ドイツ出身)
髄膜炎菌感染を予防する莢膜多糖体ワクチンの開発およびその効果の実証
マイケル・ハイデルベルガー
Michael Heidelberger
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 莢膜多糖体ワクチン開発の基礎を築いた免疫化学的研究

1980年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1980年 シリル・クラーク
Cyril Clarke
イギリスの旗 イギリス Rh因子の遺伝学的解析および新生児溶血性疾患との関連を示す基礎的研究
ロナルド・フィン
Ronald Finn
イギリスの旗 イギリス 胎児が母親の免疫系から保護される機構、およびRh因子関連疾患の発生機序の解明
ヴィンセント・フリーダ
Vincent Freda
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 新生児溶血性疾患を予防する抗Rhワクチン開発における臨床研究
ジョン・G・ゴーマン
John G. Gorman
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オーストラリアの旗 オーストラリア出身)
抗Rhワクチン開発における免疫学的洞察
ウィリアム・ポラック
William Pollack
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス出身)
抗Rhワクチン開発における免疫学的知識ならびに薬学的理解への貢献
1981年 ルイス・ソコロフ
Louis Sokoloff
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 中枢神経系ネットワークにおける生化学的活動を視覚化する手法(2DG法)の開発
1982年 ロスコー・ブレイディ
Roscoe Brady
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 効果的な遺伝カウンセリング手法の開発、および欠損酵素の置換による治療法の検討
エリザベス・F・ニューフェルド
Elizabeth F. Neufeld
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ある種の遺伝性リソソーム蓄積症の分子的基盤の解明および診断法の確立
1983年 F・メイソン・ソーンズ
F. Mason Sones
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 冠動脈疾患の診断治療に新時代をもたらした、心臓カテーテル法冠動脈造影の複合技術開発
1984年 ポール・ラウターバー
Paul Lauterbur
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 核磁気共鳴画像法(MRI)の開発における理論的・技術的貢献
1985年 バーナード・フィッシャー
Bernard Fisher
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 生存率の改善およびQOLの向上をもたらした、乳がん治療法の確立
1986年 マイロン・エセックス
Myron Essex
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ヒトの免疫系に対するレトロウイルス感染の影響に関する研究
ロバート・ギャロ
Robert Gallo
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因が、(現在はHIV-1として知られる)レトロウイルスの1種であることの特定
リュック・モンタニエ
Luc Montagnier
フランスの旗 フランス 後にAIDSの原因であることが判明するレトロウイルスの検出
1987年 モーゲンス・スコー
Mogens Schou
 デンマーク 精神病治療に革命をもたらした、躁鬱病に対するリチウムの予防治療効果に関する臨床試験
1988年 ヴィンセント・ドール
Vincent Dole
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 麻薬中毒の生理学的機序に関する研究、およびヘロイン中毒の治療薬・メサドンの開発
1989年 エティエンヌ=エミール・ボリュー
Étienne-Émile Baulieu
フランスの旗 フランス ステロイドホルモンの生合成・代謝・受容体に関する幅広い研究、および効果的かつ安全性の高い妊娠中絶薬・ミフェプリストン(RU-486)の開発

1990年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
1991年 簡悦威(ユエ・W・カン)
Yuet W. Kan
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カナダの旗 カナダ イギリス領香港出身)
ヒト遺伝学の発展における顕著な貢献、特に組換えDNA技術を用いたヘモグロビン異常症の研究
1993年 ドナルド・メトカーフ
Donald Metcalf
オーストラリアの旗 オーストラリア がんおよび造血系疾患の治療に用いられるサイトカインコロニー刺激因子の発見
1994年 ジョン・A・クレメンツ
John A. Clements
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 肺サーファクタントの機能に関する研究、およびサーファクタント製剤による新生児呼吸窮迫症候群治療法の開発
1995年 バリー・マーシャル
Barry Marshall
オーストラリアの旗 オーストラリア 消化性潰瘍の原因であるヘリコバクター・ピロリの発見
1996年 ポーター・W・アンダーソン
Porter W. Anderson Jr.
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 インフルエンザ菌b型(Hib)感染の発生を激減させた、効果的なワクチンHibワクチン)の開発および製品化
デイヴィッド・H・スミス
David H. Smith
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジョン・B・ロビンス
John B. Robbins
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
レイチェル・シュネールソン
Rachel Schneerson
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ポーランドの旗 ポーランド出身)
1997年 アルフレッド・ソマー
Alfred Sommer
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 第三世界の子供たちにおける失明や感染死を、低用量のビタミンA摂取によって予防できることの証明
1998年 アルフレッド・ジョージ・クヌードソンJr
Alfred G. Knudson, Jr.
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 がんの原因となる遺伝子異常の同定、および分子レベルでのがん診断に関する研究
ピーター・C・ノウェル
Peter C. Nowell
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジャネット・ラウリー
Janet Rowley
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1999年 デイヴィッド・クッシュマン
David Cushman
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 タンパク質の構造に基づいた創薬手法の開拓、および高血圧などの治療に絶大な効果を発揮したACE阻害薬の開発
ミゲル・オンデッティ
Miguel Ondetti
アルゼンチンの旗 アルゼンチン

2000年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
2000年 ハーベイ・オルター
Harvey J. Alter
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 C型肝炎ウイルスの発見を導いた先駆的業績、および輸血による感染のリスクを劇的に減少させた検査法の開発
マイケル・ホートン
Michael Houghton
イギリスの旗 イギリス
2001年 ロバート・G・エドワーズ
Robert G. Edwards
イギリスの旗 イギリス 不妊治療に革命をもたらした体外受精技術の開発
2002年 ウィレム・コルフ
Willem J. Kolff
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オランダの旗 オランダ出身)
多数の腎臓病患者を延命させた、人工透析治療の開発
ベルディング・スクリブナー
Belding H. Scribner
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2003年 マーク・フェルドマン
Marc Feldmann
オーストラリアの旗 オーストラリア 関節リウマチおよび他の自己免疫疾患に対し効果を発揮する、抗TNF抗体治療法の発見
ラヴィンダー・マイニ
Ravinder N. Maini
イギリスの旗 イギリス
インドの旗 インド出身)
2004年 チャールズ・ケルマン
Charles Kelman
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 合併症の頻度を抑えるとともに通院治療を可能にした、白内障手術療法の劇的な改良
2005年 アレック・ジェフリーズ
Alec Jeffreys
イギリスの旗 イギリス ヒト遺伝学法医学診断のあり方を大きく変化させた強力な手法、サザンブロッティングおよびDNAフィンガープリンティングの開発
エドウィン・サザン
Edwin Southern
イギリスの旗 イギリス
2006年 アーロン・ベック
Aaron T. Beck
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 精神疾患への理解および治療に変革をもたらした、認知療法の開発
2007年 アラン・シャルパンティエ
Alain Carpentier
フランスの旗 フランス 多くの心臓病患者の寿命を延長させた、人工弁の開発
アルバート・スタール
Albert Starr
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2008年 遠藤章
Akira Endo
日本の旗 日本 心血管疾患の予防・治療に革命的な効果をもたらした脂質降下薬スタチンの発見
2009年 ブライアン・ドラッカー
Brian Druker
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 慢性骨髄性白血病に対する効果的な分子標的治療法の開発
ニコラス・ライドン
Nicholas Lydon
イギリスの旗 イギリス
チャールズ・ソーヤーズ
Charles L. Sawyers
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

2010年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
2010年 ナポレオーネ・フェラーラ
Napoleone Ferrara
イタリアの旗 イタリア 血管新生の主要な調節因子である血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の発見、および加齢黄斑変性に対する抗VEGF阻害剤による治療法の開発
2011年 屠呦呦
Tu Youyou
中華人民共和国の旗 中国 特に開発途上国において多くの人命を救った抗マラリア薬アーテミシニンの発見
2012年 ロイ・Y・カーン
Roy Calne
イギリスの旗 イギリス 何千人もの末期肝臓病患者に通常の生活を取り戻した、肝臓移植技術の開発
トーマス・スターツル
Thomas E. Starzl
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2013年 グレイム・クラーク
Graeme M. Clark
オーストラリアの旗 オーストラリア 高度難聴患者に聴覚を与えた、近代的な人工内耳の開発
インゲボルグ・ホフマイヤー
Ingeborg Hochmair
 オーストリア
ブレーク・ウィルソン
Blake S. Wilson
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2014年 アリム・ルイ・ベナビッド
Alim Louis Benabid
フランスの旗 フランス パーキンソン病患者に振戦の軽減と運動機能回復をもたらした外科技術、脳深部刺激療法の開発
マーロン・デロング
Mahlon R. DeLong
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2015年 ジェームズ・P・アリソン
James P. Allison
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 がんに対抗するための免疫系の抑制を解除する、免疫療法の発見と開発[5]
2016年 ラルフ・バルテンシュラーゲル
Ralf Bartenschlager
ドイツの旗 ドイツ C型肝炎ウイルス複製機構を研究するためのシステム構築および画期的な治療法開発への応用[6]
チャールズ・ライス
Charles M. Rice
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
マイケル・ソフィア
Michael J. Sofia
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2017年 ダグラス・ローウィ
Douglas R. Lowy
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ヒトパピローマウイルスによる子宮頸癌を予防するためのHPVワクチンの開発を可能にした技術的進歩[7]
ジョン・シラー
John T. Schiller
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2018年 ジョン・B・グレン
John B. Glen
イギリスの旗 イギリス 速やかな導入効果と覚醒作用を示し、世界で最も広く使用される麻酔剤となったプロポフォールの発見と開発[8]
2019年 マイケル・シェパード
H. Michael Shepard
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 モノクローナル抗体による最初の抗がん剤であるハーセプチンの発明、および乳癌治療法としての開発[9]
デニス・スレイモン
Dennis J. Slamon
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アクセル・ウルリッヒ
Axel Ullrich
ドイツの旗 ドイツ

2020年代

年度 受賞者 国籍 受賞理由
2021年 カリコー・カタリン
Katalin Karikó
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
 ハンガリー出身)
非常に効果的なCOVID-19ワクチンの迅速な開発を可能にした、メッセンジャーRNA修飾による新しい治療技術の開発
ドリュー・ワイスマン
Drew Weissman
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2022年 盧煜明(デニス・ロー)
Dennis Yuk Ming Lo
香港の旗 香港 ダウン症の非侵襲的な出生前診断を可能にした、母体血中の胎児由来DNAの発見[10]
2023年 ジェームズ・フジモト
James Fujimoto
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 視力を損なう網膜の病気の迅速な検出を可能にし、眼科に革命をもたらした光干渉断層計(OCT)の開発
デイヴィッド・ファン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
中華民国の旗 中華民国台湾)出身)
エリック・A・スワンソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2024年 ジョエル・ハベナー
Joel Habener
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 肥満治療に革命をもたらしたGLP-1受容体作動薬の発見と開発
ロッテ・ビエール・クヌーセン
Lotte Bjerre Knudsen
 デンマーク
スヴェトラーナ・モジュゾフ
Svetlana Mojsov
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
北マケドニア共和国の旗 北マケドニア出身)

国籍欄に二つ表示のある者は二重国籍者。

脚注

  1. ^ The Lasker Awards Overview”. Lasker Foundation. 2011年11月26日閲覧。
  2. ^ 没後の受賞。
  3. ^ 1954年に次ぐ、2度目の受賞。
  4. ^ 1957年に次ぐ、2度目の受賞。
  5. ^ 2015 Lasker Awards”. Lasker Foundation. 2016年10月9日閲覧。
  6. ^ 2016 Lasker Awards”. Lasker Foundation. 2016年10月9日閲覧。
  7. ^ 2017 Lasker Awards”. Lasker Foundation. 2017年9月14日閲覧。
  8. ^ 2018 Lasker Awards”. Lasker Foundation. 2018年9月15日閲覧。
  9. ^ 2019 Lasker Awards”. Lasker Foundation. 2019年9月12日閲覧。
  10. ^ Award Description”. Lasker Foundation. 2022年10月3日閲覧。

関連項目

外部リンク

Strategi Solo vs Squad di Free Fire: Cara Menang Mudah!