ベニチオ・デル・トロ(Benicio del Toro, 1967年2月19日 - )は、プエルトリコ出身の俳優。日本では「ベニチオ」という発音や表記が主流だが、他国での発音は、「ベニシオ」が近い[1]。
生い立ち
プエルトリコのサン・ヘルマン(英語版)出身。スペイン人とイタリア人の血を引く。9歳の時に母親が肝炎で亡くなり、13歳のときペンシルベニアに移住する。両親や祖父が弁護士だったため、自身も弁護士になるつもりだったが、カリフォルニア大学サンディエゴ校で経営学を専攻している間に演技に目覚める。そしてステラ・アドラーなどの演技指導者たちに学ぶため、大学は中退した。
キャリア
1988年に『ピーウィーの空飛ぶサーカス(英語版)』で映画デビュー。『007 消されたライセンス』や『ユージュアル・サスペクツ』で強烈な印象を残した。
2000年の『トラフィック』でアカデミー助演男優賞と第51回ベルリン国際映画祭男優賞を受賞する。外国語を話す役柄でのアカデミー助演男優賞受賞者は史上4人目、プエルトリコ人の俳優としては史上3人目でもある。
2003年の『21グラム』では再びアカデミー助演男優賞の候補となる。2004年に同作品の宣伝で来日した際には、熱狂的な日本人女性のファンから腕を噛まれる災難にあったことがあり、日本の新聞の紙面で「トロ様」と呼ばれた。また、宣伝用のフリーペーパーでは同じく助演男優賞で候補になった渡辺謙との対談をしている。
2008年公開のスティーヴン・ソダーバーグ監督の『チェ』では主人公のチェ・ゲバラを演じ、第61回カンヌ国際映画祭男優賞を受賞した。また、同作品のプロモーションでスティーヴン・ソダーバーグらと来日した際には、六本木ヒルズの映画館にて彼らと舞台挨拶を行った。
2012年にキューバ・ハバナの一週間を描いたオムニバス映画『セブン・デイズ・イン・ハバナ』でジョシュ・ハッチャーソンを主演に月曜日"El Yuma"を監督した。
2014年、サン・セバスティアン国際映画祭でドノスティア賞(功労賞)を受賞した。2015年には麻薬戦争を描いた『ボーダーライン』に出演し、英国アカデミー賞 助演男優賞にノミネートされた。
2017年には『スター・ウォーズ』シリーズの第8作目に当たる『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では、DJ役で出演した。
私生活
2011年、広報より、デル・トロとキンバリー・スチュワートの間に子供が生まれることが公表された。2人は交際していないという。同年8月、女児が生まれた[2][3]。
2011年11月にはスペインの市民権を得ている[4]。
趣味は怪獣のフィギュア収集、油絵も描くという。
主な出演作品
映画
テレビ
出典
外部リンク
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