テレンス・ヘンリー・スタンプ(Terence Henry Stamp, 1939年7月22日[2] - )は、イギリスの俳優。
来歴
ロンドンの貧しい家庭に5人兄弟の長兄として生まれた。父親は引き船の船長であった[2][3]。高校卒業後、ロンドンの広告代理店に勤務していたが俳優になる夢を諦めきれず、後に演劇学校Webber Douglas Academy of Dramatic Artに通う[4]。
1962年に『奴隷戦艦』で映画デビュー、ゴールデングローブ賞最優秀新人賞を獲得し、アカデミー助演男優賞にもノミネートされる。
1965年、ウィリアム・ワイラー監督の『コレクター』の誘拐犯役の演技でカンヌ国際映画祭 男優賞を受賞。
1967年、フェデリコ・フェリーニ監督の『悪魔の首飾り』ではアルコール依存症のイギリス俳優を演じて、彼以外には考えられないほどのハマリ役だと評された。ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の『テオレマ』などにも主演。
その後、『スーパーマン』(1978年)、『プリシラ』(1994年)、『イギリスから来た男』(1999年)、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)、『ホーンテッドマンション』(2003年)、『エレクトラ』(2005年)、『ウォンテッド』(2008年)、『ワルキューレ』(2008年)など、数多くの映画に出演した。『ゲット スマート』(2008年)では悪役スパイを演じている。
俳優としての仕事以外にも自伝を自費出版するなどしている。
私生活
1960年代にはマイケル・ケインとフラットをシェアしていたという[5]。これまでジュリー・クリスティ、ブリジット・バルドー等と浮名を流してきた。2002年、64歳の時にシンガポール系オーストラリア人の女性Elizabeth O Rourke(当時29歳)と結婚したが2008年に離婚した[6]。
弟の一人は、イングランドのロック・バンドであるザ・フーのマネージャーだったクリス・スタンプ(英語: Chris Stamp)。テレンスは、クリスと共同でザ・フーのマネージメントに携わったキット・ランバートとクリス[注釈 1]を取り上げたドキュメンタリー映画"Lambert & Stamp"[8](2014年)に出演した。なおクリスは映画の完成を待たずに、2012年11月23日に70歳で病没した。
人物・エピソード
ザ・スミスは『ホワット・ディファレンス・ダズ・イット・メイク?』(1984年)のジャケットに、映画『コレクター』に出演したテレンスの写真を使った。しかし彼に抗議されて、よく似たモリッシーの写真に差し替えた[9]。
主な出演作
ビデオゲーム
- Halo 3
ビデオゲーム・声の出演(2007) - 真実の預言者
受賞歴
カンヌ国際映画祭
- 受賞
- 1965年 男優賞:『コレクター』
脚注
出典
注釈
- ^ 1967年、ランバートとクリスは、独立レーベルのトラック・レコードを設立した。初の契約者は、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスだった。
参考文献
- Andy, Neill; Kent, Matt (2007). Anyway Anyhow Anywhere: The Complete Chronicle of The Who 1958-1978. Virgin Books. ISBN 978-0-7535-1217-3
外部リンク
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1946 - 1960 | |
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1961 - 1980 | |
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1981 - 2000 | |
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2001 - 2020 | |
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2021 - 2040 | |
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