サム・ロックウェル(Sam Rockwell, 1968年11月5日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の俳優。
プロフィール
1968年にサンフランシスコ南郊のデイリーシティ(Daly City)に生まれた。両親ともに俳優だったが、彼が5歳の時に離婚[1]。その後は父親が親権を持ったが、夏休みになるとニューヨークにいた母親の元を訪れていたという。10歳の時に母親が主演する即興コメディで初舞台を踏む[2]。中学卒業後はサンフランシスコ・スクール・オブ・アーツへ進学。同級には韓国系コメディアンのマーガレット・チョーもいた。卒業前に中退をするも、アウトワード・バウンドスタイルの高校で卒業資格を取得。卒業後はニューヨークへ活動の拠点を移した[3]。
1989年にフランシス・フォード・コッポラが持つ製作会社で製作された低予算ホラー『マニアック1990』で映画デビューを果たす。同じくしてウィリアム・エスパー・スタジオで演技の基礎を習得し、『ミュータント・タートルズ』(1990年)などの映画に出演してキャリアを積んでいく。
1997年の『キャメロット・ガーデンの少女』では孤独な青年を演じた。その後も様々なキャラクターを演じ分け、『グリーンマイル』では狂暴な殺人犯を、『ギャラクシー・クエスト』ではファン相手のコンベンションの司会役を、『チャーリーズ・エンジェル』ではひと癖ある悪役を演じ、俳優としての地位を確立。
2002年にはジョージ・クルーニーの監督デビュー作品『コンフェッション』で初主演を飾り、テレビプロデューサーでありCIAの暗殺工作員だったと言うチャック・バリスを軽快に演じ、ベルリン国際映画祭の男優賞を受賞した。
2009年にはデヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズの長編初監督作である『月に囚われた男』でもほぼ全編一人芝居で主役を演じた。
2017年公開の『スリー・ビルボード』で共に初ノミネートながらアカデミー賞並びにゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞するなど演技が高く評価される。そして、その翌年には『バイス』でジョージ・W・ブッシュを演じ、2年連続でオスカーにノミネートされた。
舞台
1992年からオフ・ブロードウェイの劇団『ラビリンス・シアター・カンパニー』に所属。アカデミー賞俳優のフィリップ・シーモア・ホフマンが演出した『The Last Days of Judas Iscariot』にも出演した。2010年にはマーティン・マクドナーの戯曲『スポケーンの左手』初演でクリストファー・ウォーケンらと共演している[4]。
私生活
これまで一度も結婚経験はなく、結婚に対しては懐疑的で、あるインタビューでは「自分は親に向いていない」と発言している[5]。現在は、ロン・ハワード監督の『フロスト×ニクソン』の撮影現場で知りあった女優でファッションモデルのレスリー・ビブと交際している[6]。
出演作品
※主演作品は太字表記。
映画
テレビ
脚注
外部リンク
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