『ブロウアップ ヒデキ』(BLOW UP! HIDEKI)は、1975年10月10日に公開された西城秀樹のドキュメンタリー映画である。配給は松竹映画、芸映プロダクション。
概要
1975年7月20日から8月24日まで開催された『西城秀樹・全国縦断サマーフェスティバル』の模様を追って撮影された。
スタッフ
キャスト
内容
1975年7月20日、富士山麓の特設野外ステージを皮切りに西城秀樹初の全国縦断ツアーがスタート。札幌、秋田、盛岡、仙台、広島など、日本各地をまわったその踏破距離はおよそ5000キロにも及ぶ。巨大なスピーカーボックスから響きわたるサウンドと、キレのあるパフォーマンスで観客を魅了する西城の姿を10台の劇場用カメラにてフィルムに捉えた。8月24日、大阪スタヂアム(大阪球場)でエンディング・フェスティバルが行われた。
熱量あふれるステージパフォーマンスだけでなく、旅の合間に1日設けられたオフに沖縄の砂浜で夏を楽しむ西城の姿も披露。さらにステージを降りて1人の青年に戻った西城が、ためらいながらも自分の言葉で青春や愛を語るインタビューも記録されている。
収録曲
- オープニング
- 作曲:惣領泰則
- ブロー・アップ・マン
- 作詞:一の宮はじめ 作曲・編曲:惣領泰則
- 悲しみのアンジー
- 作詞・作曲:Mick Jagger & Keith Richards
- 恋の暴走
- 作詞:安井かずみ 作曲・編曲:馬飼野康二
- 情熱の嵐
- 作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦 編曲:馬飼野康二
- グッド・バイ・ガールズ
- 作詞:一の宮はじめ 作曲・編曲:惣領泰則
- 愛の十字架
- 作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦 編曲:馬飼野康二
- 傷だらけのローラ (フランス語)
- 作詞:さいとう大三 作曲・編曲:馬飼野康二
- この愛のときめき
- 作詞:安井かずみ 作曲・編曲:あかのたちお
- 旅は気ままに
- 作詞:たかたかし 作曲・編曲:馬飼野康二
- 激しい恋
- 作詞:安井かずみ 作曲・編曲:馬飼野康二
- 青春に賭けよう
- 作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦 編曲:馬飼野康二
- 至上の愛
- 作詞:安井かずみ 作曲・編曲:馬飼野康二
- グッド・バイ・ガールズ
- 作詞:一の宮はじめ 作曲・編曲:惣領泰則
- エンディング
- 作曲:惣領泰則
製作
松竹はスタッフ40人、劇場用カメラ5台、レンズ40本、ヘリコプター1機、バス2台、ワゴン車2台と松竹大船撮影所の機材を7割方運び込み[1]、当時スタジオで撮影中だった『男はつらいよ 葛飾立志篇』の撮影に支障をきたした[1]。
これに対抗して日本テレビは東京からビデオカーを繰り出し、21歳の西城の内面をキメ細かく追ったが、松竹と日本テレビの撮影クルーが現場でしばしばぶつかった[2]。
松竹が1975年9月20日から全国公開すると発表すると日本テレビが激怒[2]、日本テレビは1975年9月25日の『木曜スペシャル』枠で放送することを決めていたため「放送前に先に松竹に公開されては番組の商品価値が半減する。番組を作るときの契約ではテレビが優先だった」と西城の所属する芸映を突き上げ、「ご無理、ごもっとも」と芸映、松竹とも日本テレビに平伏[1][3]。『ブロウアップ ヒデキ』は同年10月10日に公開延期を余儀なくされた[2]。
この醜態に城戸四郎松竹会長が「テレビや芸能プロに振り回されるとは何事か!」と激怒し、三嶋与四治企画本部長のクビが飛び、81歳の城戸会長が再び映画製作本部長として現場に復帰、第一線で指揮を執ることになった[2][3]。
ビデオ
- 劇場公開から約10年後の1985年3月21日に、松竹から復刻ビデオ作品(VHS)が発売された。
- また劇場公開から40年後の2015年7月15日には、松竹からDVDが発売されている。タイトルは『ブロウアップ ヒデキ 豪華版(DVD)』。
- さらに2015年7月15日発売の復刻DVD『THE STAGES OF LEGEND - 栄光の軌跡 - HIDEKI SAIJO AND MORE』(9枚組)の中の8枚目にも収録されている。
関連作品
脚注
- ^ a b c 「内幕ニュース 西城秀樹をめぐり血みどろの強奪合戦 テレビ局vs.映画会社」『週刊平凡』1975年8月21日号、平凡出版、178-179頁。
- ^ a b c d 「サンデートピックス ヒデキでテレビに負けた」『サンデー毎日』1975年9月21日号、毎日新聞社、42頁。
- ^ a b 「現場に復帰した81歳の城戸会長」『週刊文春』1975年9月25日号、文藝春秋、27頁。
外部リンク
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