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『めし』は、林芙美子による長編小説。1951年(昭和26年)4月1日から7月6日まで『朝日新聞』に連載、同年6月28日の著者の急死に伴い150回の予定を97回で連載終了し、およそ3分の2を書き上げて未完の絶筆となった[注 1]。同年10月に朝日新聞社より刊行された。昭和26年の大阪を舞台に、ごく平凡なサラリーマン家庭の夫婦の物語を描く[1]。
成瀬巳喜男監督、原節子主演により映画化され、1951年11月に公開された。
あらすじ
夫婦を演じる原節子と上原謙
大恋愛の末に結ばれた岡本初之輔、三千代の大阪在住の夫婦は結婚から5年を経て、倦怠期に突入していた。世間からは美男美女の幸福な家庭と見られているが、些細なことで衝突が続くようになっている。そんな中、初之輔の姪である里子が家出をして東京から大阪へやってきた。家計をやりくりし家事に追われるだけの日々に疑問を持ち、不満をつのらせていた三千代は楽しそうな初之輔と里子の姿にも苛立ちを覚える。三千代は里子に帰京を促し、里子を送る名目で東京の実家に里帰りし、久々にのんびりとした時間を過ごす。東京での職探しをいとこに頼み自立を考えるも悶々と考えあぐねる三千代のもとにある日夫の初之輔が訪ねてくる。
登場人物
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書誌情報
映画
『めし』は、1951年11月23日公開の日本映画である。東宝製作・配給。監督は成瀬巳喜男、主演は原節子。モノクロ、スタンダード、97分。
林芙美子の未完の絶筆となった同名小説の映画化で、後に『稲妻』『浮雲』『放浪記』などと続く、林原作・成瀬監督による映画作品の第1弾。第25回キネマ旬報ベスト・テン第2位。昭和26年度芸術祭参加作品。
スタッフ
キャスト
作品解説
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帝塚山でのロケ風景(奥に原節子と二本柳寛)
原作は1951年に『朝日新聞』に連載された林芙美子の長編小説であるが、連載中に林が急逝したことにより、未完の絶筆となった。そのため、映画化にあたり成瀬や脚本の田中澄江・井手俊郎によって独自の結末が付与されたが、会社から結末が離婚では困ると要望され、妻が夫のもとに戻るような終り方にした。
当初は千葉泰樹が監督する予定だった。また、村田信三役は伊豆肇に決まっていたが、スケジュールの都合で小林桂樹に交代した。当時大映専属で仕事が減っていた小林は、この作品で東宝に貸し出されて認められたことをきっかけに移籍する。
当時の成瀬は、戦後の『浦島太郎の後裔』(1946年)前後から始まった「スランプ」と目される時期で、作品の質、興行収入共に振るわない低空飛行が続いていた。そうした中で制作されたこの作品は、林のリアリティー溢れる描写を盛り込んだ上で、「倦怠期の夫婦」という暗鬱な題材ながら軽妙な処理で親しみやすい高質のホームドラマに仕上がった。成瀬にとって、この後多くの女性映画を手掛ける嚆矢の作品で、監督としての円熟期を迎える契機となった。
公開後にはこの作品は大きな興行的成功を収め、「成瀬復活」を世間に印象付けた[注 2]。作品の成功には原作のチョイス、川端康成の監修によるアレンジが奏功したことはもちろんだが、分けても主演の上原、原両名の清潔感溢れる演技の貢献は大きい。原は当時、一連の小津安二郎作品で「永遠の処女」と呼ばれる神話性を持ったスター女優であったが、この作品では市井の所帯やつれした女性を演じ、新境地を開拓している。
ただし、映画独自の結末には林文学のファンなどからは批判を受けることもあり、「この夫婦は別れるべきだった」、「林自身はそのような想定をしていた」などの意見がある。なお林自身がどのような結末を想定していたかは不明である。
また原作にも描かれる大阪の名所が数多く登場し、復興期の街の風景、観光案内としての楽しみ方も出来る作品である。
受賞歴
脚注
注釈
- ^ 川端康成は夏目漱石『明暗』、徳田秋声『縮図』、横光利一『旅愁』を引き合いに、「これらの未完の絶筆は、作者を代表する名作ともなり、作者の生涯を決定する象徴ともなっているようですが、この“めし”も芙美子さんのためにそうなる作品でしょうか」と述べた[1]。
- ^ 岡田茉莉子のデビュー作である『舞姫』(1951年)や、田中絹代を主演に迎えた『銀座化粧』(1951年)などを評価する向きも特に現在において散見され、当時から長く続いたこうした系統的な評価は必ずしも絶対的なものとは言えない。
出典
関連項目
- ジャンジャン横丁
- くいだおれ - 林芙美子はここの居酒屋の客席で原作を執筆する常連客であった。彼女の没後、常連客に報いるべく、くいだおれは店頭にて無償で宣伝を行った。
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