メインスタンド(第4コーナー側)からフィールドを臨む
メインスタンド
維新百年記念公園陸上競技場 (いしんひゃくねんきねんこうえんりくじょうきょうぎじょう、英 : Ishin Memorial Park Stadium )は、山口県 山口市 の維新百年記念公園 内にある陸上競技場 兼球技場 [1] 。施設は山口県 が所有し、一般財団法人山口県施設管理財団 が指定管理者 として運営管理を行っている。
なお、福岡県久留米市に本社を置く建築資材販売会社の「みらいふ」が命名権 を取得しており、2018年1月12日から「維新みらいふスタジアム 」(いしんみらいふスタジアム、略称「みらスタ」)の呼称を用いている(後述 )。
概要
1963年(昭和38年)5月に、同年10月開催の第18回国民体育大会 の主会場「山口県営陸上競技場」として建設された、維新百年記念公園内で最も古くからある施設である。
現在の競技場は、2011年 (平成23年)に山口県で開催された第66回国民体育大会 (おいでませ!山口国体)、第11回全国障害者スポーツ大会 (おいでませ!山口大会)の主会場とすることを念頭に、2007年 (平成19年)からの4年計画[3] で改築が行われたものである。
設計のコンセプトとして以下の3点を掲げている[2] 。
山なみと調和した雲のような風景
山々や公園の並木に囲まれた周囲の景観との調和に配慮し、メインスタンドの屋根はスタンド頂部を支点に高さ56.2mの2本のマスト で吊られた半吊り屋根構造となっている(なお、屋根があるのはメインスタンドのみで、サイドスタンド・バックスタンドには屋根がない)。
誰もがスポーツを楽しめる空間
トップアスリート向けだけではなく、一般県民にも広く利用されることを想定し、バリアフリー の対策としてエレベーター やスロープ の設置といったユニバーサルデザイン に配慮している。
エコロジカルな競技場
雨水や地下水、太陽光などの自然エネルギーを有効に循環させて利用させている。
改築にあたっては、日本陸上競技連盟 第1種公認基準適合と共に、(当時はチームの無かった)J2 クラスの本拠地誘致を見据えて各種規格が見直され、トラックを400m×9レーン[1] に増加、雨天走路の新設、バックスタンドおよびサイドスタンド下部の椅子席化(サイドスタンド上部は芝生席)とメインスタンド椅子席の個席化、夜間照明(鉄塔4基・1500ルクス確保)、大型映像装置(西側サイドスタンド裏)の設置などが行われた[2] 。
新競技場はスタンド整備の落札業者が指名停止になるなどの問題のため一般競争入札 が3度行われるなどのトラブルもあったが、当初の計画より半年遅れの2011年 (平成23年)3月19日 に完成した[4] 。翌日の第39回全日本実業団ハーフマラソン大会がこけら落し となる予定だったが、東日本大震災の影響でオープニングセレモニー並びに全日本実業団ハーフマラソン大会が中止となった。2013年に当時中国リーグ 所属だったレノファ山口FC がJリーグ準加盟 した際に本競技場をホームスタジアム登録しており、2014年以後JFL およびJリーグ でのレノファのホームゲームは主に本競技場で開催されている。
収容人員は20,000人とされている[1] が、J2以上の公式戦では芝生席(約5,000人相当)が認められていないこと、レノファ山口がJ2に参入する際の2015年のJ2ライセンス審査 において「芝生の常緑化」「常設記者席の設置」の必要性が指摘され2015年度末に改修工事を実施した[5] 関係で、2016年時点での「入場可能数」は14,850人となっており[6] 、J1基準(収容人員15,000人以上)は満たしていない。これについて、山口県知事の村岡嗣政 は2016年5月17日の定例記者会見でレノファのJ1ライセンス申請に関連して「座席の増設など申請に必要な施設についてJリーグと打ち合わせて、支障がないようにしたい」とJ1ライセンス基準に適合した改修を行う計画があることを示唆[7] 、2016年シーズンオフに両サイドスタンドの芝生席の一部を立ち見席に改修して収容可能人員15,115人を確保した。
なお、「山口県営陸上競技場」(改修前)の施設概要は以下の通り。
日本陸上競技連盟第一種(旧基準)公認競技場。
トラック:400m×8レーン(全天候型)
フィールド:101m×71m(天然芝)
収容人員:23,000人(ベンチシートのメインスタンド+バックスタンド・サイドスタンド芝生席)
命名権
山口県の行財政構造改革の財源確保対策の一環として、県有施設では初めて命名権 の導入を決定。年額1,000万円以上の3-5年契約で愛称に「陸上競技場」又は「スタジアム」、かつ「維新」の文字を必ず入れることを条件に2017年10月10日から10月31日の期間で命名権者を募った[8] ところ、2者の応募があり、条件等を勘案して福岡県 久留米市 に本社を置き、防府市 にグループ会社(三田工業)を有する建築資材販売会社「みらいふ」との間で命名権契約の締結を行った[9] 。命名権による愛称は「維新みらいふスタジアム 」(英 : Ishin Me-Life Stadium 、略称:みらスタ )で、契約期間は2018年1月12日から5年間、契約金額は年額1,200万円(税別)。2022年12月に2025年1月11日まで2年間の契約更新を行っている[10] 。
開催された主なイベント・大会
陸上競技
サッカー
その他
アクセス
出典
外部リンク