横浜キヤノンイーグルス(英: Yokohama Canon Eagles)は、JAPAN RUGBY LEAGUE ONEに所属しているラグビーチームである。ホストエリアは、横浜市と大分県。
概要
1980年にキヤノンラグビー部として創設され、2010年にイーグルスの愛称を決定する。
チーム名の由来は、チームの母体であるキヤノンが1987年まで社員章として鷲を使用していたことによる。
鷲づかみでボールを運ぶ、鷲のような目と鷲のような爪で勝利をつかみに行く、という勝利への期待が込められている。
練習グラウンドは、町田市にあるキヤノンスポーツパークである[1]。
2022年シーズンから横浜市をホストエリア、大分県をセカンドホストエリアとして活動している[2]。大分県には、キヤノングループのカメラ生産拠点である大分キヤノンがある。
YC&ACグラウンド(横浜市)と、キヤノンスポーツパーク(町田市)で、小・中学生を対象としたイーグルスラグビーアカデミーを開校している[3]。
略史
2002年度に関東社会人2部Aグループで7戦全勝し、翌年度から関東社会人1部へ昇格[4]。
2009年1月にイースト11との入替戦に出場、1勝1敗でジャパンラグビートップイーストリーグに昇格した[4]。
2012年2月にトップチャレンジ1において1位となり、翌年度からトップリーグへ昇格[4]。
2021年7月16日、新リーグJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの1部リーグに振り分けされることになった[5]。また同日、チーム名を横浜キヤノンイーグルスに変更することを発表した[6]。
リーグワンの2年目となる2022-23シーズンにおいて、リーグ戦を12チーム中4位となり、初めてプレーオフトーナメントに進出した。2023年5月19日の3位決定戦では、公式戦未勝利相手チームである東京サントリーサンゴリアスに逆転勝利し、チーム史上最高の3位となる[7][8]。
理念・スローガン
- 理念として掲げる3つのキーワードは「尊敬・尊重」「規律」「情熱」[9]。
- スローガンは「Exciting & Quality Rugby」。質の高い、攻撃的でエキサイティングなラグビーでサポーターを魅了し、勝利にこだわり続ける[9]。
マスコットキャラクター
タイトル
最上位リーグ
なし
下位リーグ
成績
リーグ戦戦績
出典[15][16]
- 2000-2001シーズン 関東社会人リーグ3部Cグループ 優勝(6勝)、関東社会人リーグ2部に昇格
- 2001-2002シーズン 関東社会人リーグ2部Bグループ 3位(5勝2敗)
- 2002-2003シーズン 関東社会人リーグ2部Aグループ 優勝(7勝)、関東社会人リーグ1部に昇格
- 2003-2004シーズン 関東社会人リーグ1部 3位(7勝2敗)
- 2004-2005シーズン 関東社会人リーグ1部 3位(7勝2敗)
- 2005-2006シーズン 関東社会人リーグ1部 3位(7勝2敗)
- 2006-2007シーズン 関東社会人リーグ1部 6位(4勝6敗)
- 2007-2008シーズン 関東社会人リーグ1部 6位(4勝6敗)
- 2008-2009シーズン 関東社会人リーグ1部 2位(9勝2敗)、トップイーストリーグに昇格
- 2009-2010シーズン トップイーストリーグ 8位(4勝7敗)
- 2010-2011シーズン トップイーストリーグ 優勝(11勝)、トップチャレンジ1・3位、トップリーグ入替戦・敗戦、トップイーストリーグ残留
- 2011-2012シーズン トップイーストリーグ Div.1 優勝(8勝1分)、トップチャレンジ1・1位、トップリーグに自動昇格
- 2012-2013シーズン トップリーグ 11位(3勝10敗)
- 2013-2014シーズン トップリーグ 総合順位7位(1stステージ・プールB 4勝3敗・4位、2ndステージ・プールA 1勝6敗・7位)
- 2014-2015シーズン トップリーグ 総合順位7位(1stステージ・プールB 4勝3敗・3位、2ndステージ・プールA 1勝6敗・7位)
- 2015年7月31日にはスーパーラグビーブルズのメンバーで構成されているブルー・ブルズと町田市立陸上競技場にて試合を行ったが、敗戦[17]。
- 2015-2016シーズン トップリーグ 6位(リーグ戦・プールB 5勝2敗・4位、順位決定トーナメント上位グループ 1回戦敗退、5-8位決定予備戦・勝利、5位決定戦・敗戦)
- 2016-2017シーズン トップリーグ 7位(8勝7敗)
- 2017-2018シーズン トップリーグ 10位(リーグ戦・ホワイトカンファレンス 4勝9敗・5位、順位決定トーナメント、1回戦・勝利、9位決定戦・敗戦)
- 2018-2019シーズン トップリーグ 12位(リーグ戦・ホワイトカンファレンス 2勝4敗1分・7位、順位決定トーナメント、1回戦・勝利、9位決定戦・11位決定戦・敗戦) | トップリーグカップ 8位(プール戦2勝1敗・2位、順位決定トーナメント、1回戦・敗戦)
- 2020シーズン トップリーグカップ プール戦敗退(プール戦4勝1敗・2位)、リーグ戦が中止につき全チーム順位未確定(中止時点での成績:3勝3敗)
- 2021シーズン トップリーグプレーオフ5位
JAPAN RUGBY LEAGUE ONE
シーズン
|
DIVISION
|
最終順位
|
リーグ順位 |
試合数 |
勝点 |
勝 |
分 |
負 |
得点 |
失点 |
得失差
|
プレーオフ
|
備考
|
2022
|
DIVISION1
|
6位
|
6位/12チーム |
16 |
45 |
10 |
0 |
6 |
453 |
349 |
104
|
なし
|
[18]
|
2022-23
|
DIVISION1
|
3位
|
4位/12チーム |
16 |
54 |
10 |
2 |
4 |
588 |
321 |
267
|
3位/4チーム
|
[19][20]
|
2023-24
|
DIVISION1
|
4位
|
4位/12チーム |
16 |
49 |
10 |
0 |
6 |
518 |
446 |
72
|
4位/4チーム
|
[21][22][23][24]
|
2023-24シーズンの順位
|
リーグ戦順位
|
チーム
|
試合数
|
勝ち点
|
勝
|
分
|
負
|
得点
|
失点
|
得失差
|
最終順位
|
プレーオフ/入替戦
|
1
|
埼玉ワイルドナイツ
|
16 |
75 |
16 |
0 |
0 |
747 |
275 |
472 |
2位 |
プレーオフ進出
|
2
|
東芝ブレイブルーパス東京
|
16 |
65 |
14 |
1 |
1 |
554 |
373 |
181 |
優勝 |
プレーオフ進出
|
3
|
東京サンゴリアス
|
16 |
50 |
10 |
1 |
5 |
584 |
425 |
159 |
3位 |
プレーオフ進出
|
4
|
横浜キヤノンイーグルス
|
16 |
49 |
10 |
0 |
6 |
518 |
446 |
72 |
4位 |
プレーオフ進出
|
5
|
コベルコ神戸スティーラーズ
|
16 |
45 |
9 |
1 |
6 |
647 |
459 |
188 |
5位 |
|
6
|
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
|
16 |
44 |
8 |
1 |
7 |
554 |
447 |
107 |
6位 |
|
7
|
トヨタヴェルブリッツ
|
16 |
43 |
9 |
0 |
7 |
498 |
450 |
48 |
7位 |
|
8
|
静岡ブルーレヴズ
|
16 |
33 |
6 |
2 |
8 |
501 |
513 |
-12 |
8位 |
|
9
|
三菱重工相模原ダイナボアーズ
|
16 |
27 |
6 |
0 |
10 |
457 |
637 |
-180 |
9位 |
|
10
|
ブラックラムズ東京
|
16 |
17 |
3 |
0 |
13 |
321 |
203 |
-182 |
10位 |
DIVISION2 3位に勝利、残留
|
11
|
三重ホンダヒート
|
16 |
7 |
1 |
0 |
15 |
242 |
744 |
-502 |
11位 |
DIVISION2 2位に勝利、残留
|
12
|
花園近鉄ライナーズ
|
16 |
6 |
1 |
0 |
15 |
353 |
704 |
-351 |
12位 |
DIVISION2 1位に敗れ、降格
|
|
- 勝ち点は、勝ち4点、引き分け2点、負け0点。
- ただし、7点差以内の負けは1点を付与、3トライ差以上での勝ちは追加で1点を付与。
- 同じ勝ち点である場合は下記の順番で順位を決定する。
- 勝ち点
- 勝利数
- ①および②が同数であったチーム間の勝ち点
- ①、②および③が同数であったチーム間の得失点差
- 全試合の得失点差
- 当該チーム間のトライ数
- 全試合でのトライ数
- 当該チーム間のトライ後のゴール数
- 全試合でのトライ後のゴール数
- 抽選
|
2024-25シーズンのスコッド
カテゴリA(日本代表の実績または資格あり)は、試合登録枠17名以上、同時出場可能枠11名以上。カテゴリB(日本代表の資格獲得見込み)は、試合登録枠・同時出場可能枠ともに任意。カテゴリC(他国代表歴あり等、カテゴリ A, B以外)は、試合登録枠3名以下。
横浜キヤノンイーグルスの2024-25シーズンのスコッドは下記のとおり(2024年6月24日現在)[26]。
監督: 沢木敬介
過去の所属選手
不祥事
- 2024年6月14日、東京都日野市の路上で所属選手が押していた自転車が、通行人である20代男性に当たって口論となり、選手は相手の顔に頭突きをして軽傷を負わせた疑いで、駆け付けた署員により現行犯逮捕された[27][28][29]。6月19日に横浜キヤノンイーグルスは、当該選手を当面のあいだ自宅謹慎とし、3か月間のチーム施設利用とチーム活動参加を禁止することを発表した[30][31]。同日、ジャパンラグビーリーグワンは処分の検討に入った[32]。
脚注
関連項目
外部リンク
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2023-24 参加チーム |
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過去のチーム | |
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シーズン |
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スコッド | |
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関連項目 | |
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過去の大会 | |
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