平川市(ひらかわし)は、青森県津軽地方の市。中南地域に属する[1]。
沿革
2006年(平成18年)1月1日、南津軽郡尾上町・平賀町・碇ヶ関村が合併して発足した。
平川市の名称は、旧3町村を流れる岩木川の支流・平川に由来するが、平川は旧碇ヶ関村と旧平賀町の間で、大鰐町と弘前市も流れている。旧碇ヶ関村と旧平賀町は境界を接しているが、その境界線は山地で道路が通じておらず、従って旧碇ヶ関村地区は実質上の飛地である。
当初、弘前市・黒石市・岩木町・相馬村・西目屋村・藤崎町・大鰐町・尾上町・平賀町・常盤村・田舎館村・碇ヶ関村の合併による、新「弘前市」発足を目指したが、合併方式、新市名、議員定数などをめぐって紛糾して合併協議が破談となり、尾上町・平賀町・碇ヶ関村で合併に合意したため、このような形となった。
地理
気候
ケッペンの気候区分によると、平川市は湿潤大陸性気候に属する。12月から2月にかけて日平均気温が氷点下となり、寒さが厳しい。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に特別豪雪地帯に指定されている。冬季は-15℃を下回る気温が観測されることが珍しくない。
- 最高気温極値(1976年12月 - )37.9℃(1999年8月10日)
- 最低気温極値(1976年12月 - )-17.2℃ (2018年2月2日)[2]
碇ケ関アメダス(1991年 - 2020年)の気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
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最高気温記録 °C (°F)
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10.5 (50.9)
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15.6 (60.1)
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22.5 (72.5)
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29.2 (84.6)
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31.8 (89.2)
|
33.0 (91.4)
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36.1 (97)
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37.9 (100.2)
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34.1 (93.4)
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27.2 (81)
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21.7 (71.1)
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15.8 (60.4)
|
37.9 (100.2)
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平均最高気温 °C (°F)
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0.4 (32.7)
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1.5 (34.7)
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5.6 (42.1)
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13.3 (55.9)
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19.6 (67.3)
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23.4 (74.1)
|
26.6 (79.9)
|
28.0 (82.4)
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24.0 (75.2)
|
17.4 (63.3)
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10.0 (50)
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3.0 (37.4)
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14.4 (57.9)
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日平均気温 °C (°F)
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−3.0 (26.6)
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−2.4 (27.7)
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1.0 (33.8)
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7.3 (45.1)
|
13.5 (56.3)
|
17.7 (63.9)
|
21.6 (70.9)
|
22.6 (72.7)
|
18.3 (64.9)
|
11.6 (52.9)
|
5.1 (41.2)
|
−0.6 (30.9)
|
9.4 (48.9)
|
平均最低気温 °C (°F)
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−6.9 (19.6)
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−6.8 (19.8)
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−3.4 (25.9)
|
1.8 (35.2)
|
7.8 (46)
|
12.8 (55)
|
17.5 (63.5)
|
18.4 (65.1)
|
13.5 (56.3)
|
6.5 (43.7)
|
0.9 (33.6)
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−4.1 (24.6)
|
4.8 (40.6)
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最低気温記録 °C (°F)
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−16.7 (1.9)
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−17.2 (1)
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−13.5 (7.7)
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−8.4 (16.9)
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−1.2 (29.8)
|
1.4 (34.5)
|
7.9 (46.2)
|
9.1 (48.4)
|
3.6 (38.5)
|
−1.9 (28.6)
|
−8.0 (17.6)
|
−15.6 (3.9)
|
−17.2 (1)
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降水量 mm (inch)
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112.0 (4.409)
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101.1 (3.98)
|
110.8 (4.362)
|
111.0 (4.37)
|
106.0 (4.173)
|
97.3 (3.831)
|
164.0 (6.457)
|
209.4 (8.244)
|
163.1 (6.421)
|
137.4 (5.409)
|
157.6 (6.205)
|
141.7 (5.579)
|
1,620.8 (63.811)
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降雪量 cm (inch)
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192 (75.6)
|
165 (65)
|
110 (43.3)
|
5 (2)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
19 (7.5)
|
133 (52.4)
|
621 (244.5)
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平均降水日数 (≥1.0 mm)
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18.7
|
17.0
|
16.1
|
13.1
|
11.5
|
9.8
|
11.6
|
12.0
|
11.9
|
13.4
|
16.7
|
19.4
|
171.2
|
平均月間日照時間
|
47.1
|
64.2
|
108.5
|
164.0
|
178.4
|
155.7
|
131.2
|
159.3
|
137.9
|
133.8
|
86.9
|
54.9
|
1,401.9
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出典:気象庁[3]
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人口
平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、4.91%減の32,106人であり、増減率は県下40市町村中11位。
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平川市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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平川市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 平川市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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平川市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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39,360人
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1975年(昭和50年)
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38,846人
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1980年(昭和55年)
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38,979人
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1985年(昭和60年)
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38,932人
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1990年(平成2年)
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37,948人
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1995年(平成7年)
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36,876人
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2000年(平成12年)
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36,454人
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2005年(平成17年)
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35,336人
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2010年(平成22年)
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33,764人
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2015年(平成27年)
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32,106人
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2020年(令和2年)
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30,567人
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総務省統計局 国勢調査より
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行政
- 歴代市長
- 庁舎
- 本庁舎:036-0104 平川市柏木町藤山25番地6
- 尾上総合支所:036-0242 平川市猿賀南田15番地1
- 碇ヶ関総合支所:038-0192 平川市碇ヶ関三笠山107番地3
- 葛川支所:036-0172 平川市葛川田の沢口5番地1
立法
市議会
- 定数:16名[4]
- 任期:2019年(令和元年)8月1日 - 2023年(令和5年)7月31日
- 議長:福士稔(誠心会)
- 副議長:大澤敏彦(新生会)
会派名 |
議席数 |
議員名(◎は代表)
|
誠心会 |
7 |
◎長内秀樹、山田忠利、工藤貴弘、工藤秀一、佐藤保、桑田公憲、福士稔
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新生会 |
4 |
◎石田隆芳、大澤敏彦、葛西勇人、山谷洋朗
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無会派 |
5 |
齋藤律子、工藤竹雄、斎藤剛、原田淳、中畑一二美
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- 2014年(平成26年)7月16日:平川市長選における選挙違反(買収)で平川市議会議員定数20名のうち15名が逮捕された[5][6][7][8]。
県議会
- 選挙区:平川市選挙区
- 定数:2名
- 任期:2019年(平成31年)4月30日 - 2023年(令和5年)4月29日
氏名 |
会派名 |
当選回数
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山口多喜二 |
自由民主党 |
1
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工藤義春 |
自由民主党 |
2
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対外関係
姉妹都市・提携都市
海外
- 提携都市
国内
- 提携都市
郵便
直営郵便局
- 碇ヶ関郵便局〔集配局〕(84021)
- 尾上郵便局〔集配局〕(84022)
- 平賀郵便局〔集配局〕(84047)
- 平賀新屋郵便局(84166)
- 平賀本町郵便局(84205)
- 葛川簡易郵便局(84712)
- 新屋簡易郵便局(84774)
- 唐竹簡易郵便局(84801)
産業
商業施設
教育
高等学校
- 県立
※ 平川市内の高校受験生は青森県内の公立高の他、秋田県の大館、能代、鹿角、北秋田、小坂の各市町に所在の公立高を受験できる。
中学校
- 市立
※以下は廃校。
- 小国中学校(2011年・平賀東中学校へ統合)
- 葛川中学校(2014年・尾上中学校へ統合)
小学校
- 市立
※以下は廃校。
- 小国小学校(2011年・竹館小学校へ統合)
- 広船小学校(2012年・平賀東小学校へ統合)
- 葛川小学校(2014年・金田小学校へ統合)
交通
鉄道路線
道路
バス路線
路線バス
- 弘南バス
- 平川市循環バス
- 新屋・尾崎線
- 唐竹・広船線
- 杉館・松崎線
- 岩館・大坊線
- 新屋・尾崎地区直通バス (冬期のみ運行)
高速バス
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
平川市を舞台にした作品
出身・関連著名人
脚注
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
平川市に関連するカテゴリがあります。