嵐山駅(あらしやまえき)は、京都府京都市西京区嵐山東一川町にある、阪急電鉄嵐山線の駅。同線の終着駅である。駅番号はHK-98。
京都を代表する観光地の一つ「嵐山」への、大阪・神戸方面からの玄関口である。京福電気鉄道嵐山本線にも同名の嵐山駅があるが離れているため、乗り換えには適さない。同駅との区別をつける為に当駅は「阪急嵐山駅」と呼ばれる事もある。
歴史
新京阪鉄道が嵐山への観光客を見込み、6面5線という巨大なターミナル駅として建設された。しかし、規模に反して乗客がさほどいなかったことから、戦後に3面2線へ縮小した[2]。廃止されたホーム3面のうち北東側の2面は現存しており、ホーム上や線路跡には植樹がされている(写真を参照)。
年表
駅構造
櫛形3面2線のホームを有する地上駅。2線共に両側をホームに挟まれているが、通年使われているホームは中央の1面のみで、発着する列車のドアは片側のみが開く。
外側ホーム2面の頭端部は、スロープで駅舎2階の臨時改札口につながっており、常用される1階改札口にはつながっていない。
駅舎は長年開業以来のものが使われていたが、2010年(平成22年)4月に京町家をイメージした外観に改装された(構造はそのまま)。さらに同年10月30日には駅前広場も再舗装され、桜の木なども植えられた石畳風になった。
のりば
- 付記事項
- ホーム上の案内標識では上記のように記載されているが、当駅からの列車は臨時列車を除いて桂までの運転であり、京都河原町・大阪梅田・神戸三宮・宝塚方面へは乗り換えが必要になる。
- 通常のダイヤでは、同時に2本の列車が入線することはない。線路の錆付を防ぐため、休日は1号線、平日は2号線と使い分けている。1号線はイベント時の列車展示や、臨時列車等の留置に使用されることがある。
利用状況
2022年の通年平均の乗降人員は6,765人である[5]。阪急電鉄の終端駅では最も少なく、阪急電鉄全線では第76位。
また、2022年(令和4年)度の1日あたりの乗降人員は約9,043人である(年間3,301千人、京都市統計書より)[6]。
近年の1日平均乗車・乗降人員は下記の通り。
1日平均乗降・乗車人員推移[7][8]
年度
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1日平均 乗降人員
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1日平均 乗車人員
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2007年(平成19年) |
8,419 |
4,065
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2008年(平成20年) |
9,254 |
4,527
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2009年(平成21年) |
8,635 |
4,227
|
2010年(平成22年) |
6,917 |
3,339
|
2011年(平成23年) |
6,822 |
3,252
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2012年(平成24年) |
7,277 |
3,407
|
2013年(平成25年) |
8,408 |
3,915
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2014年(平成26年) |
7,568 |
3,737
|
2015年(平成27年) |
9,008 |
4,322
|
2016年(平成28年) |
9,637 |
4,660
|
2017年(平成29年) |
11,970 |
5,795
|
2018年(平成30年) |
10,121 |
4,847
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2019年(令和元年) |
11,019 |
5,325
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2020年(令和02年) |
7,618 |
3,673
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2021年(令和03年) |
5,687 |
2,785
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2022年(令和04年) |
9,043 |
4,388
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駅周辺
東西に住宅地が広がっている。嵐山の観光地へは、駅から道なり(北西の方角)に直進すると良い。観光地の起点付近にあるのが渡月橋で、距離にして約400メートル。
嵐山界隈には他社の鉄道路線も通っており、当駅から最も近い京福電気鉄道の嵐山駅へは、渡月橋を渡って徒歩約15分[3]。さらに北へ進むと、西日本旅客鉄道(JR西日本)の嵯峨嵐山駅・嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅に至るが、当駅より徒歩で約24分を要する[9]。
バス路線
京都市バス(洛西営業所)と京都バス(嵐山営業所)が乗り入れており、「阪急嵐山駅前」停留所に発着する。
のりばは3か所に設置されているが、路線によって発着地が異なるため、注意を要する。中には、2つののりばを通る路線もある。
- 駅前バスターミナル(駅前BT) - 駅前広場内
- 南行のりば - 嵯峨街道(府道29号線)沿い
- 北行のりば - 同上
京都市バス
以下は京都市バス時刻表[10]による。
京都バス
以下は京都バス時刻表[11]による。
その他
- 駅名標には、「嵯峨野」という副駅名が表記されている。駅自体は嵯峨野(右京区)と呼ばれる地区には位置しておらず、車内放送などでも特に明言されない。
- なお、阪急線内で見られる「京都(河原町)」という表記について、ここでいう「京都」は京都駅や京都市のことではなく、いわゆる「洛中」(かつての平安京内部)を指す。
- 第2回近畿の駅百選に選定されている。
- 当駅の駅ナンバリング「98」は阪急線内では最も番号が大きい駅であり[12]、阪急線内の駅に限ると当駅が最北端に位置する駅でもある[注 1]。
隣の駅
- 阪急電鉄
- ■嵐山線
- 松尾大社駅 (HK-97) - 嵐山駅 (HK-98)
- 春・秋の行楽シーズンの臨時列車として乗り入れる直通特急も、嵐山線内は各駅に停車する。
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 嵐山駅 - 阪急電鉄
- 嵐山なび - 当駅周辺の情報を扱うサイト。阪急電鉄が運営。
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第1回選定 | |
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第2回選定 | |
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第3回選定 | |
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第4回選定 | |
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※: 廃止された駅 |