彩流社(さいりゅうしゃ)は、日本の出版社。海外文学を中心に人文社会関連、趣味・実用書、ほぼ全てのジャンルを網羅し現在まで約三千点に及ぶ書籍を刊行する。
概要
特定のジャンル・思想にとらわれることなく、多種多様な企画を世に問い続け、D.H.ロレンスなどの海外文学から、連合赤軍など左翼関連のほか、新右翼、紀行エッセイ、軍事史、古墳探訪などの日本古代史まで、幅広く刊行している。
『マーク・トウェイン コレクション 全20巻』は他に例を見ないマーク・トウェインの全集の邦訳である。
連合赤軍事件の当事者の記録である『あさま山荘1972(上)(下)(続)』、『十六の墓標(上)(下)(続)』は刊行当時、大きな話題をよびベストセラーとなった。
2013年秋より、これまで培ってきたジャンルをよりコンパクトに読者に手に取りやすい“形”にして届けるというコンセプトで、叢書「フィギュール彩(さい)」を刊行開始。
2014年秋からは、大人も読める児童書のコンセプトで、児童書分野にも参入している。
さらに、2014年より『定本荒巻義雄メタSF全集』を刊行。
2014年刊行の『レオニー・ギルモア:イサム・ノグチの母の生涯』(エドワード・マークス著)が第2回国基研日本研究賞を受賞し、2019年から2021年にかけて刊行した『【増補改訂】日本・ポーランド関係史―1904-1945』及び『日本・ポーランド関係史Ⅱ―1945-2019年』(いずれもエヴァ・パワシュ=ルトコフスカ著)が第9回国基研日本研究賞を受賞した。
2019年からはウェブコンテンツ「彩マガ」の更新を開始。
所在地
沿革
主な発行物
【全集・コレクションなど】
【連合赤軍関連】
【大人も楽しめる児童書シリーズ】
- 「知っているようで知らない会社の物語」『ディズニー』『コカ・コーラ』『ナイキ』
- 「林家木久扇のみんなが元気になる学校寄席入門」全4巻
- 「ニュースに出てくる 国際条約じてん」全5巻 監修池上彰
- 「考えよう!やってみよう!フェアトレード」全3巻
【叢書「フィギュール彩】
【芸能・映画など】
【その他】
- 崔寛益『朝鮮語読本:しっかり学ぶ基本から会話まで』1990年6月
- 沢史生『鬼の日本史:福は内、鬼は外(上・下)』1990年6月・7月
- 清川理一郎『諏訪神社 謎の古代史:隠された神々の源流』1995年3月
- D.H.ロレンス『新訳 チャタレー夫人の恋人』永峰勝男訳、1999年11月
- 三上寛『三上寛 怨歌に生きる』 2000年11月
- 沢史生『鬼の大事典:妖怪・王権・性の解読』2001年3月
- 中山康樹、後藤雅洋、村井康司『ジャズ構造改革 : 熱血トリオ座談会』2006年2月
- J. サミュエル・ウォーカー『原爆投下とトルーマン』林義勝監訳、2008年9月
- ジャック・ロンドン 『ジャック・ロンドン 幻想短編傑作集』有馬容子訳、2008年10月
- 『クラウゼヴィッツと「戦争論」』清水多吉、石津朋之編、2008年10月
- ジョルジェ・アマード『新版 砂の戦士たち』阿部孝次訳、2008年11月
- 山本宗補『戦後はまだ… 刻まれた加害と被害の記憶』2013年7月
- キャサリン・ゴヴィエ『北斎と応為(上・下)』モーゲンスタン陽子訳、2014年6月
- アリス・マンロー『愛の深まり』栩木玲子訳、2014年11月
- フランツ・リスト『フレデリック・ショパン』八隅裕樹訳、2021年8月
- 稲葉香『西ネパール・ヒマラヤ 最奥の地を歩く』2022年1月
- チェンティグローリア公爵『僕は美しいひとを食べた』大野露井訳、2022年2月
- 橘しづゑ『ボストン美術館 富田幸次郎の五〇年』2022年5月
関連項目
脚注
外部リンク