『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ』(ポケモン・ザ・ムービー エックスワイアンドゼット ボルケニオンとからくりのマギアナ)は、2016年7月16日公開のテレビアニメ『ポケットモンスター』の劇場版第19作目の作品。
キャッチコピーは「熱き魂(ソウルハート)の声が聞こえるか!?」
『XY』シリーズの第3作にして最終作。TVシリーズが『ポケットモンスター XY&Z』に移行していたため、今作のタイトルは『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z』として上映された。当初発表されたタイトルは『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z 2016』であり、本作で初公表となるポケモン・ボルケニオンとマギアナの名が伏せられ、前年と同様、本作ではタイトルの一部を途中公開せず、あらかじめ正式タイトル公表時に全てのタイトルを公表するという形が取られた。時系列は第29話(通算第122話) - 第30話(通算第123話)までの話となる[2]。
本作では2011年の『ビクティニと黒き英雄 ゼクロム・白き英雄 レシラム』以来5年ぶりに短編の同時上映が廃止され、上映時間も再び90分程度になった。短編が廃止されたのは、前年の『ピカチュウとポケモンおんがくたい』がかなり実験的かつ挑戦の多かった作品だったので、スタッフもやり切った感があった事が理由とされる[3]。
『ビクティニと黒き英雄 ゼクロム・白き英雄 レシラム』以来エンディング後の次回作の予告が無く、主役で登場するポケモンやその他の登場ポケモンも不明で、『2017年、ポケモン20年。ポケモン・ザ・ムービー』という締めで終了している。その後、20周年記念作品として『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』が発表された。
脚本は前作と同様に冨岡淳広が手がける。
試写会での満足度は97.7%を記録した[4][5]ものの興行的には伸び悩み、最終興行収入はそれまでの最低記録だった前作『光輪の超魔神 フーパ』(26.1億円)をさらに下回る21.5億円に終わり、2年連続で最低記録を更新することになった。2022年現在、第23作『劇場版ポケットモンスター ココ』(20.2億円)に次いで興行収入が低い。
次作『キミにきめた!』以降は劇場版オリジナル作品あるいは過去の劇場版のリメイク作品が制作されているため、サトシを主人公とするテレビシリーズに準拠した劇場版としては本作が最終作となった。
詳細は個別記事かアニメ版ポケットモンスターの登場人物を参照。
『月刊コロコロコミック』2016年4月号から同年8月号まで漫画版が掲載された。作画は河本けもん。単行本は劇場公開日と同時に発売された。
映画版と違い、登場キャラが大幅に省かれている。例として人間側の人物はサトシとジャービス、映画には登場しないジュンサーのみとなる。
小学館ジュニア文庫より小説版が2016年8月31日に発売された。著者は水稀しま。
上映期間中の7月23日 - 8月21日にSCRAP主催の体験型謎解きイベントである『リアル脱出ゲーム』とのコラボで『カラクリ王国を救え!』がJR東日本首都圏エリア[15] で実施され、エリア内の主要駅などで配布されるパンフレットを片手に各々のペースで指定された7駅分の謎を駆使して最初にクリアした時点で貰える謎解きブックレットを片手に各々のペースでさらなる7駅分の謎を駆使しつつからくり王国を救出(脱出)することがクリア条件となる。
『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス』から恒例になっている翌年の新作映画公開日の2日前の木曜の夜に昨年の映画を放送するという形式は一旦廃止され、本作は系列局でも別々の時間での放送となった。
『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』の公開を記念するかたちで、テレビ東京ローカルの場合は2017年7月8日の12:30 - 14:30(JST)に放送[16][17]、BS放送のBSジャパンでも同年同月16日の14:00 - 15:54(JST)に放送[18]。
(1998) ミュウツーの逆襲 - (1999) 幻のポケモン ルギア爆誕 - (2000) 結晶塔の帝王 ENTEI - (2001) セレビィ 時を超えた遭遇 - (2002) 水の都の護神 ラティアスとラティオス
(2003) 七夜の願い星 ジラーチ - (2004) 裂空の訪問者 デオキシス - (2005) ミュウと波導の勇者 ルカリオ - (2006) ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ
(2007) ディアルガVSパルキアVSダークライ - (2008) ギラティナと氷空の花束 シェイミ - (2009) アルセウス 超克の時空へ - (2010) 幻影の覇者 ゾロアーク
(2011) ビクティニと黒き英雄 ゼクロム - (2011) ビクティニと白き英雄 レシラム - (2012) キュレムVS聖剣士 ケルディオ - (2013) 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒
(2014) 破壊の繭とディアンシー - (2015) 光輪の超魔神 フーパ - (2016) ボルケニオンと機巧のマギアナ
(2017) キミにきめた! - (2018) みんなの物語 - (2019) ミュウツーの逆襲 EVOLUTION - (2020) ココ
(1998) ピカチュウのなつやすみ - (1999) ピカチュウたんけんたい - (2000) ピチューとピカチュウ - (2001) ドキドキかくれんぼ - (2002) ピカピカ星空キャンプ - (2003) おどるポケモンひみつ基地 - (2012) メロエッタのキラキラリサイタル - (2013) ピカチュウとイーブイ☆フレンズ - (2014) ピカチュウ、これなんのカギ? - (2015) ピカチュウとポケモンおんがくたい
(1998) 風といっしょに (小林幸子) - (1999) toi et moi (安室奈美恵) - (2000) 虹がうまれた日 (森公美子) - (2001) 明日天気にしておくれ (藤井フミヤ) - (2002) ひとりぼっちじゃない (coba & 宮沢和史)(2003) 小さきもの (林明日香) - (2004) L・O・V・E・L・Y 〜夢見るLOVELY BOY〜 (Tommy february6) - (2005) はじまりのうた (PUFFY) - (2006) 守るべきもの (Sowelu)(2007) Be With You (Sarah Brightman) - (2008) ONE (Crystal Kay) - (2009) 心のアンテナ (中川翔子) - (2010) アイスクリーム シンドローム (スキマスイッチ) - (2011) 響 -こえ- (Every Little Thing) - (2012) Memories (ローラ) - (2013) 笑顔 (いきものがかり) - (2014) 夜明けの流星群 (SCANDAL) - (2015) Tweedia (安田レイ) - (2016) ポストに声を投げ入れて (YUKI) - (2017) オラシオンのテーマ ~共に歩こう~ (林明日香) - (2018) ブレス (ポルノグラフィティ) - (2019) 風といっしょに(小林幸子・中川翔子)
テレビ東京 - SCRAP(リアル脱出ゲーム)