玉井 健二(たまい けんじ、1971年9月6日 - )は、日本の音楽家、音楽プロデューサー、ソングライター、編曲家、プロダクション経営者。大阪府大阪市城東区出身。血液型はAB型。株式会社agehaspringsの代表取締役CEO、株式会社FOURseam(同社傘下)代表取締役CEO。
高校時代、同級生と結成したバンド「Re-selve」(レゼルブ)のボーカルとして、インディーズバンド初の大阪厚生年金会館でのライブを行った。高校在学中にポリスターと契約し、1991年に同バンドでメジャー・デビュー。数作のアルバム、シングルを発表したのちにバンドを脱退し、ソロ活動を開始。バンド時代から一貫して木崎賢治の影響を受け、音楽プロデューサー志向を強めた[1]。ポリスター契約終了後もクラブシーンを中心に活動を続けながら木崎のもとで音楽理論やヒット理論を修得。1990年代半ばから詞曲提供や他アーティストのプロデュースといった裏方に移行。1999年にエピックレコードジャパンに入社。同社レーベルのアーティストの企画・制作に携わるなど、レーベル所属のプロデューサーとして数々の作品に参加。その後2004年春に退社・独立し、株式会社agehaspringsを設立した。
ソロデビューの直後にあたる時期から関西ローカルのラジオ番組MBSラジオ『MBSヤングタウン土曜日』に出演。メインパーソナリティ・明石家さんまのアシスタントを1992年10月から2007年3月まで14年半務めた[2]。これは同番組のアシスタントパーソナリティとして歴代最長記録である。
自身のプロデュースワークとしては、YUKI、中島美嘉、flumpool、JUJU、Aimer、安田レイ、Base Ball Bear、元気ロケッツなどのプロデュースを手がけている。
2005年にプロデュースを手がけたYUKIの3rdアルバム『joy』がオリコンウィークリーチャート1位を獲得、その他YUKI作品の『Wave』、『うれしくって抱きあうよ』、『megaphonic』、同時期に手掛けた伊藤由奈の1stアルバム『HEART』でもオリコンウィークリーチャート1位を獲得し、同じくデビュー作を手掛けたflumpoolの1stアルバム『What's flumpool!?』は同チャート2位を獲得、中島美嘉『ORION』や元気ロケッツ『Heavenly Star』なども手がける。
また、近年では玉井が発掘しプロデュースも担当するAimerのアルバム『DAWN』が2015年7月にオリコンデイリーチャート3位を獲得。同じくAimerのシングル『残響散歌/朝が来る』では、『残響散歌』のプロデュース・編曲(飛内将大と共同)を手掛けた[3]。テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編のオープニングテーマに使用された本楽曲は、Billboard JAPANの「2022上半期総合ソング・チャート」で1位を獲得[4]、ストリーミング再生累積2億回を突破するなど話題となった[5]。
ゲームクリエイター水口哲也と共同で立ち上げた自身のユニット元気ロケッツのデビューシングル『Heavenly Star』が、アメリカMTV系列のチャンネル「SPIKE TV」にて、2006 VIDEO GAME AWARDSのBEST SONG賞にノミネートされた。TVアニメ「サムライフラメンコ」、TVドラマ「東京センチメンタル」など、映像作品の音楽も手がけている。
2007年、プロデュース業やagehaspringsの運営と並行して、新たに設立したアーティストマネジメント会社「株式会社FOURseam」の代表取締役社長に就任。AimerやGOOD ON THE REELなどを発掘している。
ほか
DVD