『ポケとる』(北米・欧州:Pokémon Shuffle)は、ジニアス・ソノリティが開発し、株式会社ポケモンより2015年2月18日にニンテンドー3DS用、2015年8月25日にiOS、Android用が配信されたダウンロードソフト。
なお、本項では3DS用(以下、『3DS版』)をベースに記述し、iOS用/Android用(以下、『スマホ版』)では異なる記載が含まれている可能性もある。また、本文や脚注で「『3DS版』の2016年3月26日のアップデート[1]および『スマホ版』の同年4月27日のアップデート[2]」をまとめて表わす際には一括して、「2016年春の大型更新」と表記する。
なお、3DS版はニンテンドーeショップのサービス終了に伴い2023年3月31日をもって一部機能のサービスが終了した。[3]。ダウンロード済の本体でのプレイは引き続き可能。
『ポケモントローゼ』『ポケモンバトルトローゼ』の派生作品で、アイコン状にデフォルメされたポケモン[注 1]をタッチして揃えるパズルゲーム。
前述の2作と異なる点として、メインステージではポケモンを動かせる限度である「手かず」が設定され、じっくり考えながらプレイができる。エキストラステージでは前述の2作と同様、制限時間内にポケモンを動かしてHPを0にするスタイルになっている。
基本プレイ無料(アイテム課金制)であり、様々な用途に使用できる「ホウセキ」(後述)を購入したうえでプレイすることも可能である。課金による限定アイテムやポケモンは存在しない。
2015年9月に世界累計500万DLを達成した[4]。
2015年夏にiOSとAndroid向けアプリ配信を発表。ポケモンシリーズで初のスマートフォン向け本格ゲームアプリとなる。
2015年6月30日 - 7月14日にAndroid向け先着1万人のクローズドβテストを実施[5]。2015年8月25日より正式サービスが開始[6]。
また、すれちがい通信がない一方で「フレンド」機能が設定されているほか、縦画面のスマートフォンに対応したUIとなっており、メインステージクリア時の次面スクロールが右から左に道が伸びるのでなく下から上へ道が伸びるようになっている。
なお、3DS版とのデータ共有はできないほか、後述するランキングステージの集計についても別々に行われている[7]。
各ステージで上画面に出現する野生のポケモンに対し、下画面のポケモンを縦横3つ以上隣接させて消す事で攻撃する。これを決められた手かずの中(後述のエキストラステージでは制限時間内)でHPを0にすることによりステージクリアとなる。『バトルトローゼ』と同様、一度に多くのポケモンを揃えたり、タイプ・相性や各ポケモンの技(追加効果)によって与えられるダメージは変化する。本作の野生のポケモンは、下画面のポケモンの一部を「オジャマ」(障害物)に変えて妨害する(直接攻撃はしない)。
ポケモンのゲット(本編でいう捕獲)は『バトルトローゼ』と異なり、クリア後に設けられた「ポケモンゲットタイム」の際に行われる。一部イベントステージを除きクリア時の残り手かず、残り時間が多いほどゲットしやすさ(ゲット確率)の基本ゲージ(黄色)が高くなる。ゲットに失敗した場合はコインを消費することで、ゲット確率が2倍になる青ゲージのスーパーボールを使うこともできる。
2015年5月27日の更新版以降はゲット失敗時に一定確率でスーパーゲットチャンスが発生し、スーパーボール使用前にさらに白ゲージが伸びてゲット確率が上昇する[8]。
2016年春の大型更新以降、3DS、スマホ版の両方とも一部のイベントステージは後述のライフを1プレイで複数個、またはコインを使用してチャレンジする必要がある。
ゲットに成功した野生のポケモンは「ポケモンリスト」に登録され、「サポートポケモン」としてステージに使うことができる。セットできるサポートポケモンは原則4匹まで(ステージによっては3匹限定)。
入手したメガストーンに対応するサポートポケモンをセットする[注 2]と、プレイ中にゲージを貯める事でメガシンカし、一度に多くのポケモンを消す事ができる。メガシンカ後の攻撃には様々なバリエーションが存在する。
各ポケモンには経験値が設定され、消す回数が多いと経験値が増えレベルが上がり(上限は10[注 3])、技の発動率や攻撃力が高くなる。さらに追加されたスキルパワーにより「マックスレベルアップ」を使用し、上限まで育てたポケモンの再強化が可能となった。 各ステージやポケモンリストはアップデートで更新(追加)される場合がある。
ルールやプレイが可能な条件に応じ、ステージは以下の3つに大きく分けられる。
ゲーム開始後に初めてプレイ可能な通常のステージ群。双六のような一本道のコースになっており、基本的に各ステージを順にクリアしないと先に進めない。しかしVer1.5に更新後ホウセキを複数個使えばそのマップのボスステージまで解放出来る機能が追加された。配信開始当初は全150ステージ。データ更新時、月に1度の頻度でステージ追加が実施され、Ver.1.5.11時点で全700ステージ。
基本ルールの補足として、ポケモンは毎回必ず3つ以上隣接させなければ消えず、そうでない場合は操作したポケモンはもとの位置に戻される。また、コンボ(連鎖)中の操作は不可。
ステージ10まではオリジナルキャラクターのアミリアによるチュートリアルがある。ステージは下表のとおりにエリア分けが行われており、各エリアの最後に設定されたボス戦に位置づけられるステージは原則として、野生のポケモンではなくトレーナーのメガシンカしたポケモンが相手になる。この場合、クリア後はメガシンカに必要なメガストーンを入手できる。(対応したポケモンを入手していない場合はメガストーンのみ入手)
400ステージ以降では以前のメインステージで登場したポケモンが再登場し、専用のスキルパワーをドロップするステージもある。
また、メインステージクリア後に、(ステージ700をクリアすればよい)もし、Sランクをメインステージ内で500個以上獲得していれば、UXステージが開放される。UXステージはメインステージの全700ステージを強化した敵が出現し、HPがメインステージの数倍になっている。もし、UXステージのステージ700をクリアすればマイプロフィールのカードの色が黒に変わる。(アプリ版のみ)
メインステージでSランクを多く獲得していくと追加され、任意のタイミングでどのステージからでもプレイすることが可能なステージ群である。配信開始当初は全20ステージ。データ更新時に不定期にステージが追加されVer.1.5.11時点で全53ステージ。
基本ルールは前述の通りで、手かず制限はなく、制限時間内にポケモンのHPを0にすればステージクリア。動かす際にも毎回必ず3つ以上隣接させる必要はなく、コンボ(連鎖)中にも操作可能。
3DS版では、エキストラステージのプレイ中はHOMEボタンが使用不可となっている。
チェックインを行なうことで追加され、期間限定でプレイが可能なステージ群。以下のイベントが設定されており、ルールはイベントによって異なる。公式ホームページにはイベントが一度限りではなく再実施も行う予定がある旨が明記されている。
3DS版では、エキストラステージと同様、制限時間があるイベントステージのプレイ中はHOMEボタンが使用不可となっている。
基本的にメイン、エキストラステージでは入手できないポケモンやメガストーンが期間限定で登場する。ランキングステージおよびニャースのコインゲットステージを除き、ポケモンを倒すことでゲットが可能となる。
ランキングステージを除き、日本では開催初日の15:00(JST)から終了日の15:00まで行われる。
メインステージの150をクリア以降に追加され、サポートポケモンを変更できない状態でランダムに出現するポケモンとバトルし、その連勝記録に挑戦するステージ。手かずが開始時とステージクリア時に5ずつ与えられ、これがなくなった地点で終了となる。なお、1回の挑戦でライフは3個必要であるほか、ホウセキを使用したコンティニューは不可。
2016年春の大型更新で登場し、同日現在は全50ステージ[1]。
『3DS版』では原則としてデータ更新を毎週火曜日[注 7]の15時に行なっているが、本項目では公式サイトで「大型アップデート」と説明されている内容を中心に記載し、イベントステージの追加などが主となる更新については割愛する。