浦河町

うらかわちょう ウィキデータを編集
浦河町
浦河町旗 浦河町章
1967年6月26日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道日高振興局
浦河郡
市町村コード 01607-1
法人番号 4000020016071 ウィキデータを編集
面積 694.30km2
総人口 11,248[編集]
住民基本台帳人口、2024年10月31日)
人口密度 16.2人/km2
隣接自治体 日高郡新ひだか町様似郡様似町広尾郡大樹町広尾町
町の木 日高五葉松
町の花 日高やまつつじ
他のシンボル -
浦河町役場
町長 池田拓
所在地 057-8511
北海道浦河郡浦河町築地1丁目3番1号
北緯42度10分06秒 東経142度46分05秒 / 北緯42.16844度 東経142.76817度 / 42.16844; 142.76817座標: 北緯42度10分06秒 東経142度46分05秒 / 北緯42.16844度 東経142.76817度 / 42.16844; 142.76817
外部リンク 公式ウェブサイト

浦河町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
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浦河町中心部周辺の空中写真。1978年撮影の8枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

浦河町(うらかわちょう)は、北海道日高振興局管内にあるである。日高振興局の所在地である。

地名の由来

現市街地付近はもともと「ポンナイ(pon-nay)」(小さい・川)と呼ばれていたが、市街地から20 km ほど西にあったウラカワの会所(現在の元浦川付近)をポンナイに移したことにより現市街地付近の地名となり、後年自治体名となった[1]

地理

日高振興局沿岸中部に位置する。北部の日高山脈に由来する山岳地帯は日高山脈襟裳十勝国立公園に指定されている。南部は太平洋に面する。地震の発生が比較的多い地域であり、浦河測候所(2009年10月廃止)の存在により、日高管内で唯一震度情報が得られていた。

地形

主な山
主な川
主な湖
  • うらら湖(人工湖)

気候

沿岸部は太平洋に面しているため、北海道としては気候は穏やかでケッペンの気候区分では西岸海洋性気候に分類されることもある。夏はやませの影響を受けるため気温が低い。冬は雪が少なく、日照時間が比較的長い。一方、沿岸部以外は北海道らしい寒さとなる。

浦河町潮見町(浦河特別地域気象観測所、標高37m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 10.9
(51.6)
13.6
(56.5)
16.5
(61.7)
21.0
(69.8)
23.5
(74.3)
27.2
(81)
30.7
(87.3)
31.5
(88.7)
29.9
(85.8)
23.7
(74.7)
19.1
(66.4)
14.3
(57.7)
31.5
(88.7)
平均最高気温 °C°F 0.9
(33.6)
1.2
(34.2)
4.4
(39.9)
8.9
(48)
13.5
(56.3)
16.9
(62.4)
20.7
(69.3)
23.0
(73.4)
21.4
(70.5)
16.2
(61.2)
9.8
(49.6)
3.6
(38.5)
11.7
(53.1)
日平均気温 °C°F −2.4
(27.7)
−2.1
(28.2)
0.9
(33.6)
5.2
(41.4)
9.7
(49.5)
13.5
(56.3)
17.7
(63.9)
19.9
(67.8)
17.7
(63.9)
12.3
(54.1)
6.1
(43)
0.1
(32.2)
8.2
(46.8)
平均最低気温 °C°F −5.7
(21.7)
−5.6
(21.9)
−2.5
(27.5)
1.8
(35.2)
6.4
(43.5)
10.7
(51.3)
15.3
(59.5)
17.4
(63.3)
14.4
(57.9)
8.3
(46.9)
2.5
(36.5)
−3.1
(26.4)
5.0
(41)
最低気温記録 °C°F −15.5
(4.1)
−14.8
(5.4)
−13.1
(8.4)
−8.1
(17.4)
−2.5
(27.5)
2.3
(36.1)
6.5
(43.7)
8.9
(48)
1.9
(35.4)
−1.3
(29.7)
−7.9
(17.8)
−13.1
(8.4)
−15.5
(4.1)
降水量 mm (inch) 34.0
(1.339)
28.9
(1.138)
48.8
(1.921)
77.9
(3.067)
125.3
(4.933)
95.9
(3.776)
141.5
(5.571)
161.6
(6.362)
144.4
(5.685)
117.7
(4.634)
83.4
(3.283)
59.0
(2.323)
1,118.3
(44.028)
降雪量 cm (inch) 41
(16.1)
35
(13.8)
19
(7.5)
1
(0.4)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
4
(1.6)
28
(11)
128
(50.4)
平均降水日数 (≥0.5 mm) 11.5 9.3 10.3 11.2 12.0 10.0 12.1 11.8 11.6 12.4 14.7 14.0 140.9
平均降雪日数 (≥1 cm) 11.7 10.1 5.1 0.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.3 8.2 36.9
湿度 65 68 72 78 83 90 92 90 84 75 69 65 78
平均月間日照時間 142.0 160.8 194.2 187.9 187.2 145.0 115.6 136.0 163.4 172.2 121.7 113.2 1,839.1
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1927年-現在)[2][3]
中杵臼(標高98m)(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 10.0
(50)
10.1
(50.2)
17.2
(63)
23.9
(75)
30.3
(86.5)
30.5
(86.9)
32.8
(91)
33.8
(92.8)
32.1
(89.8)
24.6
(76.3)
19.4
(66.9)
14.5
(58.1)
33.8
(92.8)
平均最高気温 °C°F −0.5
(31.1)
0.2
(32.4)
3.9
(39)
10.8
(51.4)
16.7
(62.1)
20.4
(68.7)
23.8
(74.8)
25.0
(77)
21.7
(71.1)
15.7
(60.3)
8.7
(47.7)
1.8
(35.2)
12.4
(54.3)
日平均気温 °C°F −6.6
(20.1)
−5.7
(21.7)
−1.2
(29.8)
4.7
(40.5)
10.5
(50.9)
14.6
(58.3)
18.6
(65.5)
19.7
(67.5)
15.8
(60.4)
9.1
(48.4)
3.0
(37.4)
−3.4
(25.9)
6.6
(43.9)
平均最低気温 °C°F −13.6
(7.5)
−13.3
(8.1)
−7.1
(19.2)
−1.3
(29.7)
4.3
(39.7)
9.4
(48.9)
14.6
(58.3)
15.6
(60.1)
10.6
(51.1)
3.0
(37.4)
−2.4
(27.7)
−9.1
(15.6)
0.9
(33.6)
最低気温記録 °C°F −25.3
(−13.5)
−26.7
(−16.1)
−22.4
(−8.3)
−13.4
(7.9)
−4.6
(23.7)
−0.2
(31.6)
4.6
(40.3)
4.7
(40.5)
−1.2
(29.8)
−7.2
(19)
−14.5
(5.9)
−22.2
(−8)
−26.7
(−16.1)
降水量 mm (inch) 56.4
(2.22)
52.7
(2.075)
93.7
(3.689)
137.4
(5.409)
195.4
(7.693)
139.7
(5.5)
188.9
(7.437)
239.3
(9.421)
194.6
(7.661)
193.9
(7.634)
147.4
(5.803)
93.9
(3.697)
1,747.6
(68.803)
降雪量 cm (inch) 110
(43.3)
96
(37.8)
80
(31.5)
15
(5.9)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
14
(5.5)
91
(35.8)
397
(156.3)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 9.8 9.2 11.7 12.4 12.3 9.8 11.8 12.3 12.3 13.4 13.8 13.3 140.5
平均月間日照時間 115.0 127.4 148.5 162.5 173.3 147.2 126.5 129.3 140.8 147.5 106.1 99.9 1,624.1
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[4]

地域

住宅団地

  • 道営住宅まきば団地
  • 町営住宅荻伏A団地
  • 町営住宅荻伏B団地

人口

浦河町と全国の年齢別人口分布(2005年) 浦河町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 浦河町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
浦河町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 20,922人
1975年(昭和50年) 20,213人
1980年(昭和55年) 19,408人
1985年(昭和60年) 18,808人
1990年(平成2年) 17,862人
1995年(平成7年) 17,186人
2000年(平成12年) 16,634人
2005年(平成17年) 15,698人
2010年(平成22年) 14,353人
2015年(平成27年) 13,075人
2020年(令和2年) 12,074人
総務省統計局 国勢調査より

消滅集落

2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[5]

  • 浦河町 - 字上西舎

隣接自治体

日高振興局
十勝総合振興局

歴史

先史時代

  • 縄文時代より栄えた。装飾、石器が発掘されている。

近世

江戸時代
  • 1669年寛文9年)松前藩の将、佐藤権左衛門が、現在の浦河神社社務所付近に小祠を建立、金刀比羅宮の御分霊を奉斎。
  • 1799年寛政11年)浦河郡域は天領となる。
  • 1858年安政5年)幕府牧場掛、新家鉄作により、元浦川東岸に馬牧が開設される。

近代

明治
  • 1880年明治13年)浦河外19ヶ村戸長役場が設置される。
  • 1882年(明治15年)浦河外19ヶ村戸長役場から浦河外10ヶ村戸長役場に改称する。
  • 1883年(明治16年)浦河外10ヶ村戸長役場が2つの役場(井寒台村外6ヶ村役場と後邊戸村外3ヶ村役場)に分割される。
  • 1884年(明治17年)2つの役場(井寒台村外6ヶ村役場と後邊戸村外3ヶ村役場)が廃止され、浦河郡役所の直轄となる。
  • 1897年(明治30年)浦河郡役所が廃止され、浦河支庁(現在の日高支庁)の直轄となる。
  • 1900年(明治33年)再び浦河外10ヶ村戸長役場が設置される。
  • 1902年(明治35年)二級町村制を施行し、浦河町(浦河村後鞆村(しろいずみ)、向別村(むこうべつ)、井寒台村(いかんだい)の4村が合併し、浦河村となるが、即日町制で浦河町となる)、西舎村杵臼村荻伏村の浦河町外3ヶ村組合役場となる。
  • 1910年(明治43年) 荻伏村が分離・独立したため、浦河町外3ヶ村組合役場から浦河町外2ヶ村組合役場となる。
大正
  • 1915年大正4年)4月1日 浦河町、西舎村(にしちゃ)、杵臼村(きねうす)の3町村が合併し、一級町村制の浦河町となる。

現代

昭和
平成
令和
  • 2021年(令和3年)
    • 4月1日 - 日高本線が廃止[6](災害により2015年から浦河町の区間は運転休止状態にあった)。
    • 9月以降 - 北海道東部の太平洋沿岸で赤潮が発生。浦河にも影響が及びウニサケなどの水産物に被害[7]

政治

行政

首長

歴代首長[8]
氏名 就任 退任 備考
戸長役場・組合役場・浦河町長(官選)
高橋袈裟蔵 1900年(明治33年)10月16日 1901年(明治34年)2月2日
2 不和久吉 1901年(明治34年)2月2日 1902年(明治35年)3月12日
3 瀬島新平 1902年(明治35年)6月 1914年(大正3年)9月12日
4 宮城昌章 1915年(大正4年)6月2日 1918年(大正7年)10月29日
5 西口右平 1918年(大正7年)11月8日 1921年(大正10年)1月15日
6 堺頼吉 1921年(大正10年)9月16日 1924年(大正13年)2月5日
7 住谷尚平 1925年(大正14年)2月17日 1931年(昭和6年)4月20日
8 荻丹栄 1931年(昭和6年)7月2日 1946年(昭和21年)11月3日
浦河町長(公選)
9 蛎崎敏雄 1947年(昭和22年)4月5日 1953年(昭和28年)11月16日 2期
10 濱口光輝 1953年(昭和28年)12月24日 1989年(平成元年)12月23日 9期
11 谷川弘一郎 1989年(平成元年)12月24日 2009年(平成21年)12月23日 5期
12 池田拓 2009年(平成21年)12月24日 現職 3期

施設

浦河赤十字病院
浦河郵便局

警察

消防

本部
消防署
  • 浦河消防署

医療

主な病院

郵便局

主な郵便局
  • 浦河郵便局(集配局)
  • 浦河堺町郵便局
  • 荻伏郵便局
  • 西舎郵便局
  • 野深郵便局
  • 浦河東町簡易郵便局
  • 西幌別簡易郵便局

対外関係

姉妹都市・提携都市

海外

姉妹都市

国内

姉妹都市

経済

浦河町大通
日高信用金庫本店

基幹産業は軽種馬の生産、漁業。サケマススルメイカ、日高昆布などが獲れる。主要な港は浦河港

第一次産業

農業

農業協同組合
農業共済組合

漁業

漁業協同組合

畜産業

金融機関

物流

宅配便

情報・通信

マスメディア

新聞社

放送局

中継局

教育・研究機関

専修学校

高等学校

道立

中学校

町立
  • 浦河町立浦河第一中学校
  • 浦河町立浦河第二中学校
  • 浦河町立荻伏中学校

小学校

町立

研究機関

交通

浦河駅
道南バス浦河バスターミナル
浦河港

鉄道

町内に鉄道路線は通っていない。

かつて運行していた路線

バス

路線バス

2021年(令和3年)4月1日のJR日高本線鵡川駅以南廃止に伴い、ジェイ・アール北海道バスと道南バスの運行系統調整等が行われた[11]

ジェイ・アール北海道バス - 日勝線も参照。
道南バス
  • 新ひだか町方面
  • 札幌市方面「高速ペガサス号」
日交バス(国鉄バス日勝線廃止代替バス)

タクシー

主なタクシー会社

道路

国道

道道

航路

港湾

名所・旧跡・観光スポット

浦河神社

文化財

重要無形民俗文化財
  • アイヌ古式舞踊 - 堺町生活館内、浦河ウタリ文化保存会
町指定文化財
  • 縄文式土器(後期) - 浦河町立郷土博物館蔵
  • 迎賓馬車 - 馬事資料館蔵
  • アッシ織り

名所・旧跡

観光スポット

文化

祭事・催事

名産・特産

  • アッシ織り

出身関連著名人

出身著名人

関連著名人

  • タカ お笑い芸人(幼少期を過ごす)

在住著名人

脚注

  1. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、345頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  2. ^ 平年値ダウンロード”. 気象庁. 2024年3月閲覧。
  3. ^ 観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2024年3月閲覧。
  4. ^ 中杵臼 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2023年9月20日閲覧。
  5. ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》』(CSV)(レポート)総務省、2017年1月27日https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?fileid=000007841019&rcount=12017年5月20日閲覧 ※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
  6. ^ JR日高線 鵡川~様似間あす廃止 地元住民から惜しむ声 北海道”. NHK (2021年3月31日). 2021年10月30日閲覧。
  7. ^ ほぼ全滅の町も…赤潮でウニの価格高騰”. HTB (2021年10月12日). 2021年10月30日閲覧。
  8. ^ 統計要覧 浦河の歩み(平成25年度版) 16.行政” (PDF). 浦河町 (2013年). 2019年8月9日閲覧。
  9. ^ 日高線(鵡川・様似間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2021年1月5日。オリジナルの2021年1月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210105050338/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20210105_KO_hidakahaishi0401.pdf2021年1月5日閲覧 
  10. ^ 鉄道事業の一部廃止の日を繰上げる届出について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道運輸局、2021年1月5日。オリジナルの2021年1月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210105055746/https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/press/presspdf/202101/20210105.pdf2021年1月5日閲覧 
  11. ^ 日高地域広域公共バス時刻表” (PDF). 浦河町. 2021年4月21日閲覧。

関連項目

外部リンク

行政
観光