奥出雲町(おくいずもちょう)は、島根県の東部、仁多郡の町。
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島根県の東部の山間地域に位置し、中国山地の準平原面にあたる200m~400mの起伏の緩やかな山地が多いものの、横田・馬木・亀嵩・阿井などには広い盆地が発達している。急峻な山地は県境付近と雲南市との境周辺に限られ、また町全体が豪雪地帯となっている。
一級河川である斐伊川の源流部にあたり、その支流として室原川、亀嵩川、大馬木川、三沢川、八代川、阿井川などがある。主な山は南部地域に出雲地域の最高峰でもある猿政山(1267m)があり、その他船通山(1142m)、吾妻山(1238m)、鯛ノ巣山(1026m)などがある。広島・島根県境付近では江の川水系と斐伊川水系の間に顕著な河川争奪地形が見られ、斐伊川水系側に急峻な地形が発達している(典型例:三井野原・平家平、上阿井王貫峠)。このエリアは、豊かな自然に恵まれていることから比婆道後帝釈国定公園に指定されている。
町域の大部分は中生代白亜紀最末期から新生代第三紀の花崗岩をはじめとする深成岩体からなり、一部に白亜紀後期および第三紀の火山岩があり、わずかに中期中新世の堆積岩、第四紀の玄武岩などが露出する。深成岩類の多くは深部風化のため真砂化しており、これより産する砂鉄を利用したたたら製鉄が盛んに行われた。
すべて奥出雲町立である。2026年度、旧仁多町内の小学校は1校へ統合される予定[2]。
すべて奥出雲町立である
2014年、町域全体に分布する製鉄場跡と棚田が「奥出雲たたら製鉄及び棚田の文化的景観」の名称で重要文化的景観として選定されている。奥出雲の棚田は、製鉄に必要な砂鉄と木炭を確保するため山を切り崩し、その跡地地形を棚田に転用した二次産業(工業)から一次産業(農業)への変遷を物語るものである。稲原・追谷・山県・小万歳・旭・大谷・雨川・真地・福頼(中丁と蔵屋の一部を含む)の各集落からなる。農林水産省 つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~ にも認定されている(追谷、大原新田、いわけ)。
2016年、日本遺産の「出雲國たたら風土記 ~鉄づくり千年が生んだ物語~」として安来市・雲南市とともに認定された。