上瀬野信号所(かみせのしんごうじょ)は、かつて広島県安芸郡瀬野川町(現・広島市安芸区上瀬野町)にあった、鉄道院(後の鉄道省。現・JR)山陽本線の信号場である。
歴史
信号所ができた1912年(大正元年)当時、山陽本線は単線であった。しかし、同地は賀茂台地へと上る急坂であり「西の箱根越え」と言われた坂であった上に、隣の八本松駅と瀬野駅の間は6.6 M(10.6 km)あり、閉塞区間が長かった。その事態を解消するため、八本松 - 瀬野間(通称セノハチ)と呼ばれる区間のほぼ中間地点に信号所を作ることが決定した。
年表
-
信号所跡へのアプローチ(2012年9月)
-
信号所跡付近の遠景(2012年9月)
構造
スイッチバック式の信号場であった。跡地には留置線がわずかに残り、信号所の痕跡をわずかにとどめている。当信号場の引き上げ線は下り線が470 m、上り線が440 mであった。
周辺
山間部に位置し、小規模な集落がある。付近を国道2号が通り、瀬野川が流れる。
隣の駅
- 鉄道省
- 山陽本線
- 八本松駅 - 上瀬野信号所 - 瀬野駅
脚注
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
上瀬野信号所に関連するカテゴリがあります。
同時期に作られた、同じ様な形式のスイッチバック信号所は下記の通り。
|
---|
姫路 - 上郡 | |
---|
上郡 - 岡山 | |
---|
岡山 - 福山 | |
---|
福山 - 三原 | |
---|
三原 - 広島 | |
---|
広島 - 岩国 | |
---|
岩国 - 徳山 ■ | |
---|
徳山 - 下関 ■ | |
---|
*打消線は廃駅 |