マシュー・G・デン・デッカー(Matthew G. den Dekker, 1987年8月10日 - )は、 アメリカ合衆国フロリダ州ブロワード郡フォートローダーデール出身の元プロ野球選手(外野手)。左投左打。
ケビン・チャップマンは従兄弟にあたる[1]。
経歴
フロリダ大学時代は第24回ハーレムベースボールウィーク、第4回世界大学野球選手権大会のアメリカ合衆国代表に選出された。世界大学野球選手権の決勝・日本戦では延長12回表1死1・2塁の好機で右前打を放ったが、右翼手・松本啓二朗の本塁への好返球でランナーのトミー・メンドーサが刺殺された。しかし直後に1点を入れ勝利し、金メダルを獲得した。
2009年のMLBドラフト16巡目(全体475位)でピッツバーグ・パイレーツから指名されたが入団せず。
2010年のMLBドラフト5巡目(全体152位)でニューヨーク・メッツから指名され、7月22日に入団。傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・メッツでは5試合に出場。その後、A級サバンナ・サンドナッツに昇格。27試合に出場し、打率.346・15打点・3盗塁だった。
2011年は開幕をA+級セントルーシー・メッツで迎え、67試合に出場。打率.296・6本塁打・36打点・12盗塁の成績で6月22日にAA級ビンガムトン・メッツに昇格。72試合に出場し、打率.235・11本塁打・32打点・12盗塁だった。
2012年はメジャーのスプリングトレーニングに参加。開幕をAA級ビンガムトンで迎え、58試合に出場。打率.340・8本塁打・29打点・10盗塁の好成績で6月下旬にAAA級バッファロー・バイソンズに昇格。77試合に出場し、打率.220・9本塁打・47打点・11盗塁だった。
2013年もメジャーのスプリングトレーニングに参加。9試合に出場したが、3月24日のデトロイト・タイガース戦でオースティン・ジャクソンが放った飛球の捕球を試みた際に右手首を故障[2]。A+級セントルーシーからスタートした。7月にAAA級ラスベガス・フィフティワンズ[3]へ昇格し、53試合に出場。8月27日にメジャー初昇格を果たした[4]。8月29日のフィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャーデビュー。「6番・中堅手」でスタメン起用され、5打数1安打だった。9月1日のワシントン・ナショナルズ戦ではロス・オーレンドルフから初本塁打を記録した[5]。
2015年3月30日にジェリー・ブレビンスとのトレードで、ナショナルズへ移籍した[6]。加入1年目は55試合に出場し、打率.253・5本塁打・12打点という成績を記録。特に本塁打は、過去2シーズンで通算1本だったのが激増した。守備では外野の全ポジションを守り分け、内訳としては左翼手27試合・右翼手10試合・中堅手2試合だった。通算で1失策・DRS +2と安定した守備力を見せた。
2016年9月3日に40人枠外となり[7]、傘下のAAA級シラキュース・チーフスへ配属された。オフの11月7日にFAとなった[4]。11月30日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ。
2017年は開幕から傘下のAAA級ニューオーリンズ・ベビーケークスでプレーしていたが、5月2日に自由契約となった[4]。5月20日にタイガースとマイナー契約を結び、傘下のAAA級トレド・マッドヘンズへ配属された。6月23日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[8]。7月5日にDFAとなった。7月9日に40人枠から外れる形でAAA級トレドに降格し、10月2日にFAとなった[4]。
2018年2月15日にプロ入り時の古巣であるメッツとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[9]。開幕はAAA級ラスベガスで迎え、7月11日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[10]。しかし、8試合に出場して18打数無安打と結果を残せず、7月27日にDFAとなり[11]、30日にマイナー契約でAAA級ラスベガスへ配属された[4]。
2019年3月26日に独立リーグ・アトランティックリーグのロングアイランド・ダックスと契約。6月7日に現役引退を表明した。
詳細情報
年度別打撃成績
年
度 |
球
団 |
試
合 |
打
席 |
打
数 |
得
点 |
安
打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁
打 |
打
点 |
盗
塁 |
盗 塁 死 |
犠
打 |
犠
飛 |
四
球 |
敬
遠 |
死
球 |
三
振 |
併 殺 打 |
打
率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S
|
2013
|
NYM
|
27 |
63 |
58 |
7 |
12 |
1 |
0 |
1 |
16 |
6 |
4 |
1 |
0 |
0 |
4 |
0 |
1 |
23 |
0 |
.207 |
.270 |
.276 |
.546
|
2014
|
53 |
174 |
152 |
23 |
38 |
11 |
0 |
0 |
49 |
7 |
7 |
4 |
0 |
0 |
21 |
0 |
1 |
34 |
1 |
.250 |
.345 |
.322 |
.667
|
2015
|
WSH
|
55 |
110 |
99 |
12 |
25 |
6 |
1 |
5 |
48 |
12 |
0 |
1 |
2 |
0 |
9 |
0 |
0 |
20 |
0 |
.253 |
.315 |
.485 |
.800
|
2016
|
19 |
39 |
34 |
3 |
6 |
1 |
0 |
1 |
10 |
4 |
1 |
0 |
0 |
0 |
4 |
0 |
1 |
10 |
0 |
.176 |
.282 |
.294 |
.576
|
2017
|
DET
|
4 |
8 |
7 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
4 |
0 |
.143 |
.250 |
.143 |
.393
|
2018
|
NYM
|
8 |
21 |
18 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
2 |
0 |
0 |
9 |
0 |
.000 |
.095 |
.000 |
.095
|
MLB通算:6年
|
166 |
415 |
368 |
46 |
82 |
19 |
1 |
7 |
124 |
30 |
12 |
6 |
2 |
1 |
41 |
0 |
3 |
100 |
1 |
.223 |
.305 |
.337 |
.642
|
背番号
- 6(2013年 - 2014年)
- 21(2015年 - 2017年)
- 23(2018年)
代表歴
- 2008 ハーレムベースボールウィーク アメリカ合衆国代表
- 2008年世界大学野球選手権大会アメリカ合衆国代表
脚注
関連項目
外部リンク