コーラ級コルベット

25A型コルベット (コーラ級)
3番艦「クリッシュ」(P63)
3番艦「クリッシュ」(P63)
基本情報
種別 コルベット
建造所 GRSEen
運用者  インド海軍
建造費 24億ルピー
就役期間 1998年 -
建造数 4隻
前級 25型 (ククリ級)
次級 28型 (カモルタ級)
要目
満載排水量 1,400トン
長さ 91.1 m
10.5 m
吃水 4.5 m
主機 SEMT ピルスティク 18PA6V 280
ディーゼルエンジン×2基
推進器 可変ピッチ・プロペラ×2軸
出力 14,400馬力
速力 25ノット
航続距離 4,000海里 (16kt巡航時)
乗員 134名 (うち士官14名)
兵装 ・76mm単装速射砲×1基
AK-630 30mmCIWS×2基
イグラ近SAM発射機×2基
ウランE SSM×16発
搭載機 ヘリコプター甲板のみ
レーダー ・MR-352 対空捜索用
・ガルプン-E 対空・対水上捜索用
BEL 1245 航海用
電子戦
対抗手段
BELアジャンタP Mk.II 電波探知装置
・PK-16 16連装デコイ発射機×2基
NPOL魚雷用曳航式デコイ
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コーラ級コルベット英語: Kora-class corvette)は、インド海軍コルベットの艦級。インド海軍での計画番号は25A型[1][2]

来歴

インド海軍では、ソビエト連邦より購入したアルナラ級フリゲート(159型)を1969年より運用していたが、1980年代末頃より更新が予定されていた。このことから、まず1983年から1985年にかけて4隻の25型コルベット(ククリ級)を発注した。その後、1990年4月には発展型2隻が発注され、1994年10月には2隻が追加された。これによって建造されたのが本級である[1][2]

設計

当初計画では、主機関にガスタービンエンジンを導入するとともに、4K33「オサーM」(SA-N-4「ゲッコー」)個艦防空ミサイル・システムの搭載が予定されていた。しかし計画がソビエト連邦の崩壊直前の混乱期にあたったこともあって、ソビエト連邦からの装備供給に不安が生じたことから、結局は25型(ククリ級)をもとに兵装を強化した小改正型に落ち着き、船体を5センチメートル延長した以外、基本設計はほぼ同様のものとなった。このため、アメリカ海軍協会USNI)では、ククリ級の一部として扱っている[2]

最大の変更点が艦対艦ミサイルで、25型ではP-20「テルミート」が使われていたのに対し、本級では新型の3M24EM6「ウランE」に変更された。KT-184 4連装発射筒に収容されて、25型でP-20が設置されていたのと同様に艦橋構造物直前の両舷に搭載されている。また艦砲も、ネームシップでは25型と同じAK-176であったが、2番艦以降ではオート・メラーラ社製のスーパー・ラピッド砲に変更された。これに伴い、火器管制レーダーも、エリコン・コントラヴェスのTMX-Kaのライセンス生産機に変更されている[2]

また、船楼甲板後半部をヘリコプター甲板としているのは25型と同様だが、本級ではフランス製のSOFMA着艦拘束装置を装備して、航空運用能力を強化している[2]

同型艦

# 艦名 建造所 起工 進水 就役 退役 備考
P61 コーラ
INS Kora
ガーデン・リーチ造船所 1990年
1月10日
1992年
9月23日
1998年
8月10日
就役中 2014年10月31日、ベンガル湾ヴィシャーカパトナム沖で貨物船と衝突
P62 キルヒ
INS Kirch
1992年
1月31日
1995年
8月5日
2001年
1月22日
P63 クリッシュ
INS Kulish
1995年
8月4日
1997年
8月19日
2001年
8月20日
P64 カムルク
INS Karmuk
1997年
8月27日
2001年
4月
2004年
2月4日

参考文献

  1. ^ a b Stephen Saunders, ed (2009). Jane's Fighting Ships 2009-2010. Janes Information Group. p. 338. ISBN 978-0710628886 
  2. ^ a b c d e Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. pp. 280-281. ISBN 978-1591149545 

関連項目

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