ケリー・ジョンソン

ケリー・ジョンソン
Kelly Johnson
メッツ時代(2015年7月25日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州オースティン
生年月日 (1982-02-22) 1982年2月22日(42歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 二塁手三塁手一塁手外野手
プロ入り 2000年 ドラフト1巡目追補(全体38位)でアトランタ・ブレーブスから指名
初出場 2005年5月29日 フィラデルフィア・フィリーズ
最終出場 2016年10月2日 フィラデルフィア・フィリーズ戦
年俸 $2,000,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ケリー・アンドリュー・ジョンソンKelly Andrew Johnson, 1982年2月22日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州オースティン出身の元プロ野球選手内野手外野手)。右投左打。

経歴

プロ入りとブレーブス時代

2009年6月12日

2000年MLBドラフト1巡目追補(全体38位)でアトランタ・ブレーブスから指名され、プロ入り。

2005年5月29日にメジャーデビュー。同年、打撃面では87試合の出場で.241・9本塁打・40打点、守備面では主に左翼を守り、無失策・6補殺を記録。

2006年は右肘の故障でトミー・ジョン手術を受け、シーズンを全休した[2]

2007年は前年オフに生え抜きのブレーブスの二塁手マーカス・ジャイルズサンディエゴ・パドレスに移籍したため、ジョンソンとマーティン・プラドが後釜の候補となったが[3]、ジョンソンが1番・二塁として開幕から出場。4月は打率.326・出塁率.473を記録したが、それ以降の48試合は打率.250・出塁率.325と低迷し、6月下旬以降、ウィリー・ハリスが1番打者を務め、ジョンソンは7番打者などで出場[4]

2008年は、自己最多の150試合に出場。出場試合数も含め、打数・安打・二塁打・打点・盗塁・打率・塁打数・犠打・犠飛・ダブルプレーなど、数多くの部門で自身最高の数字(ダブルプレーは自身最小)を記録。9月1日から24日にかけて22試合連続安打を記録。リーグシーズン最長、球団史上(1966年以降)6位タイとなった[5]

2009年は、打率が2割前半で低迷し、7月からはプラドが、正二塁手となり、ジョンソンは控え二塁手へ降格[6]。その直後の7月3日から右手首の痛みにより故障者リスト入り[7]。故障から復帰後も控え二塁手として出場。打率.224・8本塁打・29打点と自己ワーストの成績でシーズンを終えた。オフの12月12日FAとなった。

ダイヤモンドバックス時代

2010年8月3日

2009年12月30日アリゾナ・ダイヤモンドバックスと235万ドルの1年契約を結んだ[8][9]

2010年は4月に打率.313・9本塁打・OPS1.154の成績を残し、月間MVPを受賞。5月からは失速するも、9月5日ヒューストン・アストロズ戦では自身初となるシーズン20本塁打を記録。この月も打率.330・7本塁打・OPS.971と好調で、シーズン通算で自己最多の26本塁打を放った。

2011年2月15日にダイヤモンドバックスと585万ドルの1年契約に合意[10][11]。シーズンは再び低打率に苦しみ、114試合に出場し、打率.209・18本塁打・49打点・13盗塁だった。

ブルージェイズ時代

2012年5月18日

2011年8月23日アーロン・ヒルジョン・マクドナルドとのトレードで、トロント・ブルージェイズに移籍[12]パスポートを忘れて合流が遅れるアクシデントがあったが[13]、移籍後は33試合に出場し、打率.270・3本塁打・9打点・3盗塁だった。オフの10月30日にFAとなった。

2012年1月17日にブルージェイズと637万5000ドルの1年契約で再契約した[14]。開幕後は序盤こそ打撃好調だったが、次第に三振の山を築くようになる。終盤は若手のアデイニー・エチェバリアに出場機会を譲ることも多くなった。10月29日にFAとなった。

レイズ時代(2013年4月17日)

レイズ時代

2013年2月5日タンパベイ・レイズと245万ドルの1年契約を結んだ[15]。118試合に出場し、打率.235・16本塁打・52打点・7盗塁だった。10月31日にFAとなった。

ヤンキース時代

2014年7月11日

2013年12月6日ニューヨーク・ヤンキースと300万ドルの1年契約に合意した[16]

2014年は開幕ロースター入りし、77試合に出場。打率.219・6本塁打・22打点・2盗塁だった。7月23日に15日間の故障者リスト入りした[17]

レッドソックス時代

2014年7月31日にダイヤモンドバックス時代に二遊間コンビを組んでいたスティーブン・ドリューとのトレードで、ボストン・レッドソックスへ移籍した[18]8月7日に故障者リストから復帰した[19]

オリオールズ時代

2014年9月4日

2014年8月30日ジェマイル・ウィークスイバン・デヘスース・ジュニアとのトレードで、マイナーリーガーのマイケル・アルマンザー英語版と共にボルチモア・オリオールズへ移籍[20]9月2日シンシナティ・レッズ戦で移籍後初出場し、現行(1998年から)のア・リーグ東地区の球団すべてに在籍及び公式戦に出場した史上初の選手となった。オフにFAとなった。

ブレーブス復帰

2015年7月9日

2015年1月21日、マイナー契約でブレーブスに復帰した[21][22]

開幕はメジャーで迎え[23]ユーティリティプレイヤーとして出場している。久々のブレーブスでは62試合に出場し、打率.275・9本塁打・34打点・1盗塁というまずまずの成績を記録。守備では左翼手の27試合が最多で、2失策を犯して守備率.958ながら、DRSは0と平均的な守備を見せた。次いで20試合で一塁手を守り、ここでは3失策・守備率.977・DRS - 2とイマイチだった。三塁手も11試合で守ったが、こちらも2失策・守備率.867・DRS - 2という成績で、まずい守備だった。更に右翼手を4試合、二塁手を1試合でも守った。

メッツ時代

2015年7月24日ジョン・ガントロブ・ウェイレンとのトレードで、フアン・ウリーベと共にニューヨーク・メッツに移籍した[24]。メッツでは49試合に出場し、打率は.250ながら二塁打6本とホームラン5本を放ち、長打力を発揮した。移籍後の守備は二塁の27試合が最多で、2失策・守備率.979・DRS - 1という成績を記録した。他に10試合以上守ったポジションはないが、捕手中堅手を除く内外野の各ポジションを守り分けた。なお、ブレーブスとの合算では111試合の出場で打率.265・14本塁打・47打点・2盗塁という成績であり、2シーズンぶりの二桁本塁打クリアとなった。オフの11月2日にFAとなった[25]

2度目のブレーブス復帰

2016年1月8日、ブレーブスと1年200万ドルで契約を結んだ[26]

メッツ復帰

2016年6月8日アキール・モリスとのトレードで、メッツへ移籍した[27]。オフの11月3日にFAとなった[28]

プレースタイル

マイナー時代は遊撃手であったが、メジャーにはラファエル・ファーカルがいたため、外野手にコンバートされた。しかし、その後、右肘の故障などの理由から、二塁へコンバートされた。

選球眼がよく、四球をよく選ぶため、出塁率が高いテーブルセッター役。二塁手としてはパワーがあり、2010年には26本塁打をマークしている。一部のMLB関係者からは、「左打者版ジェフ・ケントになる可能性を秘める」と評されていた[29]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2005 ATL 87 334 290 46 70 12 3 9 115 40 2 1 2 1 40 1 1 75 11 .241 .334 .397 .731
2007 147 608 521 91 144 26 10 16 238 68 9 5 2 2 79 3 4 117 8 .276 .375 .457 .831
2008 150 614 547 86 157 39 6 12 244 69 11 6 9 4 52 2 2 113 3 .287 .349 .446 .795
2009 106 346 303 47 68 20 3 8 118 29 7 2 6 2 32 1 3 54 4 .224 .303 .389 .692
2010 ARI 154 671 585 93 166 36 5 26 290 71 13 7 3 2 79 1 2 148 12 .284 .370 .496 .865
2011 114 481 430 59 90 23 5 18 177 49 13 3 4 0 44 2 3 132 3 .209 .287 .412 .699
TOR 33 132 115 16 31 4 2 3 48 9 3 3 0 0 16 0 1 31 0 .270 .364 .417 .781
'11計 147 613 545 75 121 27 7 21 225 58 16 6 4 0 60 2 4 163 3 .222 .304 .413 .717
2012 142 581 507 61 114 19 2 16 185 55 14 2 2 4 62 4 5 159 8 .225 .313 .365 .678
2013 TB 118 407 366 41 86 12 2 16 150 52 7 4 0 3 35 1 3 99 4 .235 .305 .410 .715
2014 NYY 77 227 201 21 44 9 2 6 75 22 2 1 0 1 23 0 2 50 2 .219 .304 .373 .677
BOS 10 25 25 1 4 1 0 0 5 1 0 0 0 0 0 0 0 10 1 .160 .160 .200 .360
BAL 19 45 39 7 9 4 0 1 16 4 0 1 0 0 6 0 0 11 0 .231 .333 .410 .744
'14計 106 297 265 29 57 14 2 7 96 27 2 2 0 1 29 0 2 71 3 .215 .296 .362 .659
2015 ATL 62 197 182 20 50 5 0 9 82 34 1 1 0 1 13 1 0 43 4 .275 .321 .451 .772
NYM 49 138 128 18 32 6 0 5 53 13 1 0 0 0 10 1 0 38 4 .250 .304 .414 .718
'15計 111 335 310 38 82 11 0 14 135 47 2 1 0 1 23 2 0 81 8 .265 .314 .435 .750
2016 ATL 49 132 121 8 26 6 0 1 35 10 1 0 0 1 10 1 0 25 4 .215 .273 .289 .562
NYM 82 201 183 17 49 8 0 9 84 24 3 0 0 1 15 1 2 40 2 .268 .328 .459 .787
'16計 131 333 304 25 75 14 0 10 119 34 4 0 0 2 25 2 2 65 6 .247 .306 .391 .698
通算:11年 1399 5139 4543 632 1140 230 40 155 1915 550 87 36 28 22 516 19 28 1145 70 .251 .330 .422 .751
  • 2016年度シーズン終了時

背番号

  • 27(2005年)
  • 2(2007年 - 2013年)
  • 33(2014年 - 同年途中)
  • 7(2014年途中 - 同年途中)
  • 14(2014年途中 - 同年終了)
  • 24(2015年 - 同年途中、2016年 - 同年途中)
  • 55(2015年途中 - 同年終了、2016年途中 - 同年終了)

脚注

  1. ^ Kelly Johnson Contract, Salary Cap Details & Breakdowns” (英語). Spotrac. 2016年1月10日閲覧。
  2. ^ Mark Bowman (2006年6月1日). “Notes: Chipper looking for power surge” (英語). MLB.com. 2016年1月10日閲覧。
  3. ^ Jerry Crasnick (2007年1月19日). “Braves trade LaRoche to Bucs for Gonzalez” (英語). ESPN. 2010年2月26日閲覧。
  4. ^ Mark Bowman (2007年6月25日). “Notes: Offense remains mired in slump” (英語). MLB.com. 2016年1月10日閲覧。
  5. ^ Mark Bowman (2008年9月27日). “Johnson's hitting streak snapped at 22” (英語). MLB.com. 2016年1月10日閲覧。
  6. ^ Mark Bowman (2009年7月1日). “Johnson aims to regain starting role” (英語). MLB.com. 2016年1月10日閲覧。
  7. ^ “Wrist injury sends Braves' 2B Johnson to DL” (英語). Sporting News. (2009年7月3日). http://www.sportingnews.com/mlb/article/2009-07-03/wrist-injury-sends-braves-2b-johnson-dl 2016年1月10日閲覧。 
  8. ^ "D-backs sign Kelly Johnson" (Press release) (英語). MLB.com (Arizona Diamondbacks). 30 December 2009. 2016年1月10日閲覧
  9. ^ Steve Gilbert (2009年12月30日). “D-backs secure infielder Johnson” (英語). MLB.com. 2016年1月10日閲覧。
  10. ^ "D-backs avoid arbitration, agree to terms with Johnson" (Press release) (英語). MLB.com (Arizona Diamondbacks). 15 February 2011. 2016年1月10日閲覧
  11. ^ Steve Gilbert (2011年2月15日). “D-backs, Johnson reach accord on contract”. MLB.com. 2016年1月10日閲覧。
  12. ^ "Blue Jays acquire 2B Kelly Johnson" (Press release) (英語). MLB.com (Toronto Blue Jays). 23 August 2011. 2016年1月10日閲覧
  13. ^ Johnson's arrival delayed; Blue Jays recall Mastroianni TSN
  14. ^ "Blue Jays sign two" (Press release) (英語). MLB.com (Toronto Blue Jays). 17 January 2012. 2016年1月10日閲覧
  15. ^ "Rays sign Kelly Johnson, Kyle Farnsworth to one-year contracts" (Press release) (英語). MLB.com (Tampa Bay Rays). 5 February 2013. 2016年1月10日閲覧
  16. ^ "Yankees sign infielder/outfielder Kelly Johnson to a one-year contract" (Press release) (英語). MLB.com (New York Yankees). 6 December 2013. 2016年1月10日閲覧
  17. ^ Bryan Hoch (2014年7月23日). “Johnson lands on DL as Yanks call up Leroux”. MLB.com. 2016年1月10日閲覧。
  18. ^ "Red Sox acquire INF/OF Kelly Johnson from New York Yankees in exchange for SS Stephen Drew" (Press release) (英語). MLB.com (Boston Red Sox). 31 July 2014. 2016年1月10日閲覧
  19. ^ "Red Sox activate infielder/outfielder Kelly Johnson from Disabled List" (Press release) (英語). MLB.com (Boston Red Sox). 7 August 2014. 2016年1月10日閲覧
  20. ^ Gordon Edes (2014年8月30日). “Trade to Orioles completes Kelly Johnson's AL East tour”. ESPN. 2016年1月10日閲覧。
  21. ^ Gleeman, Aaron. “Braves sign Kelly Johnson”. NBC Sportsdate=2015-01-21. 2016年1月10日閲覧。
  22. ^ Mark Bowman (2015年1月21日). “K. Johnson returns to Braves on Minors deal”. MLB.com. http://m.braves.mlb.com/news/article/107058696/kelly-johnson-returns-to-braves-on-minors-deal 2016年1月10日閲覧。 
  23. ^ Bowman, Mark (2015年4月4日). “Johnson thrilled to officially be back with Braves”. MLB.com. http://m.braves.mlb.com/news/article/116376602/kelly-johnson-thrilled-to-officially-be-back-with-braves 2016年1月10日閲覧。 
  24. ^ Joel Sherman (2015年7月24日). “Offense-needy Mets land Juan Uribe, Kelly Johnson from Braves”. New York Post. 2015年7月25日閲覧。
  25. ^ Transactions | mets.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月4日閲覧。
  26. ^ Mark Bowman (2016年1月8日). “Home again: Johnson seals deal with Braves” (英語). MLB.com. 2016年1月10日閲覧。
  27. ^ O'Brien, David (2016年6月8日). “Braves trade Kelly Johnson to the Mets for pitching prospect”. Atlanta Journal-Constitution. http://www.ajc.com/news/sports/baseball/braves-trade-kelly-johnson-to-the-mets-for-pitchin/nrcSx 2016年6月9日閲覧。 
  28. ^ MLB公式プロフィール参照。2017年2月1日閲覧。
  29. ^ 「2008 二塁手ランキング」 月刊『スラッガー』2008年6月号 日本スポーツ企画出版社 21頁

関連項目

外部リンク

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