| この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "横川駅" 群馬県 – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2015年12月) |
横川駅(よこかわえき)は、群馬県安中市松井田町横川にある東日本旅客鉄道(JR東日本)信越本線の駅である。信越本線の群馬県側における終着駅となっている[1]。
概要
1885年(明治18年)に官設鉄道として開業した当初は終着駅であり[2]、その後、軽井沢駅方面への延伸開業により途中駅となったが、1997年(平成9年)10月の北陸新幹線(長野新幹線)高崎駅 - 長野駅間の先行(部分)開業時に、並行在来線となった信越本線の当駅 - 軽井沢駅間が採算性等を理由に廃止(代替バスへ転換)されたため[3][4]、それ以降再び終着駅となっている[5]。
信越本線の途中駅であった1997年9月以前においては、当駅 - 軽井沢駅間には急勾配(国鉄・JR路線において最急勾配となる最大66.7‰の勾配)が連続する難所の碓氷峠越えの区間があり、当該区間を走行する列車は補助機関車(補機)を連結する必要があった[5]。そのため、当駅ではすべての列車が停車し[注 2]、補助機関車の連結・切り離しが行われ[注 3]、当駅構内には補助機関車や乗務員が所属する横川運転区[注 4]が設置されているなど[6]、信越本線運転上の要衝となっていた。
広島県の山陽本線・可部線横川駅(こちらの読みは「よこがわ」)と区別するため、乗車券には「(信)横川」と印字される[注 5]。
歴史
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改装前の駅舎(2007年1月)
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軽井沢からの列車(1997年7月)
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駅に隣接していた横川運転区(1988年頃)
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅で[1]、中線を1線持つ構造である。古くからの木造駅舎を有する。互いのホームは中央部の跨線橋と、2011年の群馬デスティネーションキャンペーンに合わせて線路終端部に設けられた通路によって連絡している。以前は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線が中線を挟む構造で、側線も多数ある広大な構内だったが[6]、1997年10月の当駅 - 軽井沢駅間の廃止後にほとんどが撤去され[注 6]、線路は構内のはずれにコンクリート製の(第4種)車止めが設置され途切れた状態となっている。
安中駅が管理し、JR東日本ステーションサービスが受託する業務委託駅である。駅舎内部にはタッチパネル式自動券売機、Suica対応自動改札機が設置されている。過去にはみどりの窓口があったが2006年に廃止され、代替の「もしもし券売機Kaeruくん」も2012年に撤去された。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先
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1・3
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■信越本線
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上り
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磯部・安中・高崎方面
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(出典:JR東日本:駅構内図)
- 一部の列車が3番線を使用するほかは1番線から発車する。
- 3番線ホームはかつて島式ホームであり、ホームを挟んだ向かいの4番線からは軽井沢方面に向かう列車が発車していた[6]。
- 廃止後はホームに柵が設けられ、線路はホーム東端(高崎方)で切断されており本線とは繋がっていない。
- 当駅から旧4番線の外側にある側線(旧5番線)は碓氷峠鉄道文化むらの線路に接続している。高崎方はそのまま引き上げ線となっており、そこからスイッチバックする形で3番線に接続している。
- 文化むら開業前にはこの線路を経由して展示車両が搬入されており、開業後もEF63を甲種輸送する際に用いられている。
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改札口
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ホーム
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跨線橋から軽井沢方面を見る。奥には碓氷峠鉄道文化むらが見える
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駅名標(2021年6月)
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一時期189系とEF63が留置されていたかつての4番線。左の通路は2011年にホームと同じ高さになった
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改札外にある駅そば・駅弁売店(改札内からも購入できる)
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ホーム上で展示されている、アプト式の模型。上にはアプト廃止時(1963年)の線路のカットモデルも展示されている。
駅弁
主な駅弁は下記の通り[16]。
利用状況
JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員は171人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
駅周辺
駅前の横川集落と旧・中山道
駅舎は碓氷川が流れる谷底の左岸(北岸)にある。川の右岸(南岸)は平地がほとんどなく龍駒山という険しい岩山になっている。最寄りの横川集落は信越線に沿うように左岸側に東西に細長く延びており、江戸時代にはここに谷底の細長い地形を活かした関所が設けられていた。これが東海道の箱根関と並び難所とされた中山道の碓氷関(別名は横川関)であり、現在も駅の北西に関所の東門が移築され残っている。
駅の西側で碓氷川と支流の入山川と霧積川の3川が合流している。かつての中山道は霧積川と碓氷川の間の尾根沿いに峠を目指し、国道18号(通称:旧道)と旧・信越本線は碓氷川の谷沿いに登って峠を目指した。入山川沿いは険しい渓谷であるがこちらで峠を目指すルートも存在し、群馬県道・長野県道92号松井田軽井沢線およびこの県道92号と一部重複する形で1971年に国道18号碓氷バイパスが整備されている。駅周辺の主な集落は駅前及び駅裏手の横川集落(松井田町横川)、駅北西側の坂本集落(松井田町坂本)、東側の五料集落(松井田町五料)など。
バス路線
バスのりば
駅前のバス停から廃止代替バスとしてJRバス関東による碓氷線が軽井沢駅まで運行されている。鉄道廃止翌日の1997年(平成9年)10月1日から運行を開始した[17]。バス停は車止めの先、改札を出て左手に徒歩1分の所にある。
なお、旧松井田町中心部へ向かう路線や近隣町村へ向かう碓氷線以外の路線は運行されていない[18]。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■信越本線
- 西松井田駅 - 横川駅
かつて存在した路線
- 東日本旅客鉄道
- 信越本線(廃止区間)
- 横川駅 - *
(丸山信号場) - (熊ノ平信号場) - *(矢ヶ崎信号場) - 軽井沢駅
- *
打消線の施設は廃線前に廃止。
脚注
注釈
- ^ 鉄道事業法に基づかない路線ではあるが、横川駅を発着する列車と接続している。
- ^ 一部の夜行列車(急行『能登』や臨時列車(『ファンタジー舞浜』)など)を除き、基本的にすべての列車が客扱いを行った。
- ^ 軽井沢方面に向かう下り列車は当駅で補助機関車の連結を、反対に軽井沢方面から来た上り列車は当駅で補助機関車の切り離しを行った。なお、この連結・切り離しのために停車した時間を利用して、当駅ホーム上では旅客向けに駅弁(荻野屋の「峠の釜めし」)の販売が行われた。
- ^ 国鉄以前は横川機関区。運転区(機関区)のあった構内は現在、碓氷峠鉄道文化むらとなっている。
- ^ 広島県の横川(よこがわ)駅で発券される切符には「(陽)横川」と印字される。
- ^ 現在でも夜間滞泊運用はある。
出典
利用状況
関連項目
外部リンク