フレデリック・ヴェスティ・スタム(Frederik Vesti Stamm, 2002年1月13日 - )は、デンマーク出身のレーシングドライバー。オックスフォード在住[1][2]。
マスメディアによっては「フレデリック・ベスティ」と表記する場合もある。
経歴
ジュニア・フォ-ミュラ
カートレースを経て、ヴェスティのキャリアはデンマーク国内の「フォーミュラ・フォード選手権」からスタートする。2016年を総合4位で終えた後[3]、翌年はドイツとデンマーク双方の「フォーミュラ4」レースへ参戦した。「F4・デンマーク選手権(英語版)」では2戦欠場したものの総合2位を記録した[4]。所属するヴェスティ・モータースポーツはチームタイトル獲得する。2018年はドイツの「ADAC・フォーミュラ4(英語版)」へ再度出場し2勝を挙げる[5]。スポット参戦としてエントリーした「イタリア・F4選手権(英語版)」では3レースに出場し2勝[6]、「FIA フォーミュラ3・ヨーロピアン選手権」は3レースに出場したもののポイント獲得はならなかった[7][8][9]。
フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ
2019年、プレマ・パワーチームは新たに発足した「フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ(英語版)」へヴェスティを起用することを発表する[10]。優勝13回(表彰台圏内20回)の好成績を挙げ、初代チャンピオンを獲得した[11]。2位はチームメイトでフェラーリ・ドライバー・アカデミー所属のエンツォ・フィッティパルディ。フィッティパルディとイギリス人ドライバーのオッリ・コールドウェル(英語版)と共にプレマのチームタイトル獲得に貢献した。
FIA フォーミュラ3選手権
2020年
2020年、引き続きプレマから「FIA フォーミュラ3選手権(英語版)」へエントリーする。チームメイトは「フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ(英語版)」でタイトルを獲得したオスカー・ピアストリと、アメリカ人ドライバーのローガン・サージェント[12]。シーズン3勝を挙げ、総合4位(146.5ポイント)で終えた[13]。これらの活躍もあり、プレマは2年連続でチームタイトルを制した。
2021年
2021年はARTグランプリへ移籍し、チームメイトはロシア人ドライバーのアレクサンダー・スモリヤー(英語版)とアメリカ人ドライバーのファン・マヌエル・コレア[14]。第3戦レッドブル・リンクのレース3でデニス・ハウガーとの先頭争いを僅差で制した。その後はタイトル争いに加わることができず、昨年同様総合4位(138ポイント)でシーズンを終えた[15]。
FIA フォーミュラ2選手権
2021年12月、テオ・プルシェールと共にARTグランプリからポストシーズン合同テストに参加[16]。F2のマシンで初走行を行った。2022年1月21日、チームはヴェスティをレースドライバーとして起用することを発表した[17]。
フォーミュラ1
2021年1月19日、メルセデス・ジュニア・チームのメンバーに加入したことを発表した[18]。2024年よりメルセデスのリザーブドライバーを務める。[19]
レース戦績
略歴
- † : ゲストドライバーとしての出走であるため、ポイントは加算されない。
- * : 今シーズンの順位。(現時点)
フォーミュラ・フォード・デンマーク
F4・デンマーク選手権
フォーミュラ4・アメリカ選手権
ADAC・フォーミュラ4選手権
イタリア・F4選手権
FIA フォーミュラ3・ヨーロピアン選手権
マカオグランプリ
フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ
FIA フォーミュラ3選手権
- 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
- ‡ : ハーフポイント。レース周回数が75%未満で終了したため、得点が半分となる。
- † : リタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い
FIA フォーミュラ2選手権
フォーミュラ1
出典