1963年の映画
1963年の映画(1963ねんのえいが)では、1963年(昭和38年)の映画分野の動向についてまとめる。
1962年の映画 - 1963年の映画 - 1964年の映画
出来事
世界
日本
- 1月
- 2月
- より多く他社映画へ出演したいという希望が叶()わない大映の女優・山本富士子が、1月の契約切れをもってフリー宣言をする[16]。しかし、永田雅一社長の逆鱗に触れた山本は、五社協定の圧力を受け、日本映画界から追放された[16]。
- 2月14日 - 有楽座『アラビアのロレンス』の全席指定席興行で日祝日と平日の入場料金に差を設けた(入場料金差別制、または、入場料金段階別興行)。
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 8月12日 - 2月にIMF(国際通貨基金) 理事会が日本の14条国から8条国への移管を勧告[22]。これにより、1年半以内に外国映画の輸入自由化が決定的となったため、東宝と松竹の首脳部は「国際映画協定締結」、「スクリーンクォータ制立法化」などについて協議。
- 8月19日 - 日本映画製作者連盟(映連)5社、旧作劇映画のテレビ放出制限解除の方針を表明。
- 8月31日 - 東映、直営ボウリング場建設のため、神奈川・横浜東映パラス劇場閉館。
- 9月
- 9月1日
- 9月17日 - 東京オリンピック記録映画『東京オリンピック』製作のため、ニュース映画7社で構成する東京オリンピック映画協会設立。総監督市川崑、技術監督碧川道夫に決定。
- 10月
- 11月
- 12月
- テレビ受信契約数が1500万を突破。
- 12月6日 - 松竹社長に城戸四郎就任。
- 12月12日 - 映画監督小津安二郎(60歳)死去。
- 12月20日 - 京都・パレス映画劇場がリニューアル・オープン。オープニング作品は『アラビアのロレンス』。
- 12月25日 - 日本映画製作者連盟とテレビ局間で旧作映画のテレビ放送について「公開から7年経過していること。初年度は500本」の線で合意する。
- 12月28日 - 松竹系、映写機1台方式のシネラマ『おかしなおかしなおかしな世界』を公開。
周年
日本の映画興行
- 入場料金(大人)
- 入場者数 5億1112万人[31]
- 興行収入 777億3400万円[31]
1963年配給会社別年間配給収入
配給会社
|
年間配給収入
(単位:百万円)
|
前年対比
|
しようちく松竹
|
2,957
|
081.9%
|
とうほう東宝
|
5,300
|
097.0%
|
たいえい大映
|
3,658
|
087.1%
|
とうえい東映
|
7,168
|
094.4%
|
につかつ日活
|
5,713
|
088.3%
|
- 出典: 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月、48頁。
各国ランキング
日本配給収入ランキング
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、200頁。ISBN 978-4873767550。
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、201頁。ISBN 978-4873767550。
北米興行収入ランキング
1963年北米興行収入トップ10
順位 |
題名 |
スタジオ |
興行収入
|
出典
|
1.
|
クレオパトラ
|
20世紀フォックス
|
$57,777,778
|
[34]
|
2.
|
西部開拓史
|
MGM / シネラマ
|
$46,500,000
|
[35]
|
3.
|
おかしなおかしなおかしな世界
|
ユナイテッド・アーティスツ
|
$46,332,858
|
[36]
|
4.
|
トム・ジョーンズの華麗な冒険
|
ユナイテッド・アーティスツ
|
$37,600,000
|
[37]
|
5.
|
あなただけ今晩は
|
ユナイテッド・アーティスツ / The Mirisch Corp.
|
$25,246,588
|
[38]
|
6.
|
王さまの剣
|
ウォルト・ディズニー
|
$22,182,353
|
[39]
|
7.
|
フラバァ・デラックス
|
ウォルト・ディズニー
|
$22,129,412
|
[40]
|
8.
|
鳥
|
ユニバーサル映画
|
$18,500,900
|
|
9.
|
007/ドクター・ノオ
|
ユナイテッド・アーティスツ
|
$16,067,035
|
[41]
|
10.
|
予期せぬ出来事
|
MGM
|
$15,000,000
|
[42]
|
日本公開映画
1963年の日本公開映画を参照。
受賞
誕生
死去
脚注
注釈
- ^ 〔引用者註〕年表種別が「東宝の動き」であり、かつ、「日本初」の文言が該当文中にないので、東宝関連の中で初めて「映画入場券の自動販売機」を設置したと判断した。
- ^ 〔引用者註〕320円から350円の範囲でばらつき。
- ^ 『戦後値段史年表』によれば、350円となっている[28]。
出典
- ^ “小さな兵隊 (1963) - Release info” (英語). IMDb. 2023年12月14日閲覧。
- ^ “Le joli mai (1963) - Release info” (英語). IMDb. 2023年12月7日閲覧。
- ^ “クレオパトラ(1963) (1963) - Release info” (英語). IMDb. 2023年12月14日閲覧。
- ^ “ヒットラーなんか知らないよ (1963) - Release info” (英語). IMDb. 2023年12月14日閲覧。
- ^ “勢揃い東海道”. 日本映画製作者連盟公式サイト. 日本映画製作者連盟. 2023年3月25日閲覧。
- ^ “九ちゃんの大当りさかさま仁義”. 映画.com. 2023年3月25日閲覧。
- ^ a b 増當竜也 (2016年10月2日). “山本富士子、日本映画界の愚行に見切りをつけて去っていった”. シネマズ. 松竹. 2019年7月15日閲覧。
- ^ “東映クロニクル”. 東映公式サイト. 東映. 2020年4月1日閲覧。
- ^ “映画 非行少女 (1963)”. allcinema. スティングレー. 2024年4月21日閲覧。
- ^ “IMF14条国”. コトバンク. DIGITALIO / C-POT. 2023年12月17日閲覧。
- ^ “これがシネラマだ(1952)”. allcinema. スティングレイ. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “映画 にっぽん昆虫記 (1963)”. allcinema. スティングレー. 2024年4月21日閲覧。
- ^ 角川春樹、藤岡和賀夫、阿久悠『ザ・ブーム』角川書店、1982年1月25日、218頁。
- ^ 週刊朝日 編『戦後値段史年表』朝日新聞出版〈朝日文庫〉、1995年、23頁。ISBN 4-02-261108-1。
- ^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ a b “過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
- ^ 光る海 - KINENOTE
- ^ チコと鮫 - allcinema
- ^ Box Office Information for Cleopatra. Box Office Mojo. Retrieved September 2, 2013.
- ^ Box Office Information for How the West Was Won. The Numbers. Retrieved September 2, 2013.
- ^ Box Office Information for It's a Mad, Mad, Mad, Mad World. Box Office Mojo. Retrieved September 2, 2013.
- ^ Box Office Information for Tom Jones. The Numbers. Retrieved September 2, 2013.
- ^ Box Office Information for Irma la Douce. The Numbers. Retrieved September 2, 2013.
- ^ Box Office Information for The Sword in the Stone. The Numbers. Retrieved September 2, 2013.
- ^ Box Office Information for Son of Flubber. The Numbers. Retrieved September 2, 2013.
- ^ Box Office Information for Dr. No. Box Office Mojo. Retrieved September 2, 2013.
- ^ Box Office Information for The V.I.P.s The Numbers. Retrieved September 2, 2013.
参考文献
外部リンク
|
---|
1880年代 | |
---|
1890年代 | |
---|
1900年代 | |
---|
10年代 | |
---|
20年代 | |
---|
30年代 | |
---|
40年代 | |
---|
50年代 | |
---|
60年代 | |
---|
70年代 | |
---|
80年代 | |
---|
90年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
10年代 | |
---|
20年代 | |
---|
カテゴリ |
|
|