郷ノ浦港(ごうのうらこう)は、長崎県壱岐市郷ノ浦町郷ノ浦にある重要港湾。港湾管理者は長崎県である。
壱岐島の海の表玄関の一つである。
概要
壱岐島の南西部にあり、島の行政の中心地である郷ノ浦地区の市街地に隣接している。
江戸時代に壱岐が平戸藩領だった当時から港湾として利用されていたが、元来の地形は遠浅で大型船舶の寄港は困難であった。郷ノ浦町の前身である武生水町が1925年(大正14年)に町制施行した後、港湾修築を進め、順次機能を強化してきた。現在は壱岐唯一の重要港湾として旅客・貨物の輸送に大きな役割を果たしている。
2015年度の発着数は11,224隻(2,751,137総トン)[1]、利用客数は402,629人(乗込人員187,039人、上陸人員215,590人)である[2]。
施設
航路
- 九州郵船がフェリーとジェットフォイルを運航している。長崎県本土の港湾との定期航路は2009年現在はない。
- ジェットフォイル「ヴィーナス」、「ヴィーナス2」 厳原港(対馬市)[5] - 郷ノ浦港 - 博多港(福岡市)
- フェリー「フェリーきずな」、「フェリーちくし」 厳原港(対馬市) - 郷ノ浦港 - 博多港(福岡市)
- 壱岐市営船
- 「フェリーみしま」郷ノ浦港 - 渡良浦港 - 原島港 - 長島港 - 大島港
沿革
- 1952年(昭和27年) - 長崎県が港湾管理者となる
- 1959年(昭和34年) - 重要港湾に指定される
- 1972年(昭和47年) - 1,600t級大型フェリー就航
- 1973年(昭和48年) - 港湾計画を新規策定
- 2003年(平成15年) - 臨港地区を指定。大型旅客船対応岸壁竣工
- 2004年(平成16年) - 客船「飛鳥」が大型旅客船対応岸壁に寄港
周辺
ギャラリー
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郷ノ浦港フェリーターミナル
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海側より郷ノ浦湾を望む
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郷ノ浦湾(海側より望む)
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郷ノ浦湾と郷ノ浦大橋(陸側より望む)
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みしま航路郷ノ浦船客待合所(郷ノ浦大橋側)
脚注
- ^ a b 港湾統計(平成27年度)第2部第1表
- ^ a b 港湾統計(平成27年度)第2部第2表
- ^ 松藤グループ公式サイト掲載『油槽所・扱う製品』(2023年7月12日閲覧)
- ^ 松藤グループ公式サイト掲載『油槽所運営会社一覧』(2023年7月12日閲覧)
- ^ かつては比田勝港に寄港する便もあった。
参考文献
関連項目
外部リンク
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