九州郵船(きゅうしゅうゆうせん)は、福岡県福岡市博多区に本社を置く海運会社。九州北部と壱岐・対馬を結ぶ航路を運営している。また、旅客・車両・貨物だけではなく同区間の郵便運送事業も行っている。
博多港から壱岐・対馬への航路にフェリーおよびジェットフォイルを、唐津港から印通寺航路と博多・比田勝航路にフェリーをそれぞれ運航している。 運賃については、燃料油価格変動調整金制度が導入されており、燃料価格の市況などを経営的に判断し、事前に発表のうえ加算されることがある。
フェリーの塗装は、長らく船体下部が黄緑、船体上部と上構が白という塗装が続いたが、「ニューつしま」以降は船体全体が白に、水色(唐津-印通寺航路は緑)と青のラインが入っている。ファンネルとマストの色は船によって異なる。
塗装は、就役当初から白に赤いラインである。
九州本島と壱岐・対馬両島間の郵便運送事業を行っており、郵便車仕様(アルミバンタイプ)の2t-4tトラックを保有している。
博多-壱岐-対馬(及び釜山)間は陸上交通機関のない離島航路であることから、開設時より郵便物の運送を行っており、1949年(昭和24年)以前は政府による郵便物運送命令書を交付され、国庫補助を受けて運送業務を行っていた[28]。同年以降は郵便物運送委託法に基づく運送契約に移行し、1956年(昭和36年)の運送料金改訂(旅客運賃換算方式から貨物運送原価基準へ)を経て継続した[29]。
国庫補助航路の場合、郵便物の受渡しを行う郵便局と船着場の間の輸送も海運業者側の負担とされており[28]、カーフェリー化以前から受渡局-発着港間では郵便車による接続輸送を行っていた[30]。カーフェリー化以降は郵便車を用いて車両航送を行い、積換えを省略するようになった。九州本島(福岡県)側では福岡市東区の新福岡郵便局(2007年3月以前は博多郵便局が受渡局だった)まで自社郵便車を乗り入れて郵便物の受け渡しを行い、海上区間では郵便車をそのまま自社のフェリー(博多発着航路)で航送。壱岐では郷ノ浦港近くの郷ノ浦郵便局に郵便車が発着する(同局から壱岐島内の他の集配郵便局[31]への逓送業務については壱岐交通が実施している)。対馬では島内集配局間の逓送業務も行っている模様である[32]。
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