留夜別村(るよべつむら、るやべつむら[注釈 1])は、北海道根室振興局国後郡に属する村。国後島の東半分を占める。択捉島の留別村、紗那村に次ぎ、日本国内で3番目に大きな面積を持つ村である。ただし、2023年現在留夜別村を含む北方領土に日本の施政権は及んでおらず、法令上のみ存在する村[2]となっている。
現在は村内全ての集落が廃村となり、ロシアが設置した国立公園の管理官以外は無人の地帯になっている。
当該地域の領有権に関する詳細は千島列島及び北方領土問題の項目を、現状に関してはサハリン州#南クリル管区の項目を参照のこと。
「ルヨベツ」という地名の起源は、アイヌ語地名の「ルヨペッ(ルイオペッ、ruy-o-pet、砥石・群在する・川)」である。ゆっくり発音すると「ルイオペッ」であるが、「y-o」の部分が連音化して「ヨ」となったため、「ルヨペッ」と言い習わされ、それに漢字が充てられて「留夜別」になったと考えられる。河原にアイヌの人々が砥石として用いた溶結凝灰岩あたりの礫が散在していたことから命名。
『根室・千島歴史人名事典』 による[3]。
留夜別村村勢要覧(1945年は推定世帯数・人口)
太字斜体は、振興局所在地。
北海道
根室振興局
根室市(旧歯舞村地区[1] )
色丹郡 - 国後郡 - 択捉郡 - 紗那郡 - 蘂取郡
色丹村 - 泊村 - 留夜別村 - 留別村 - 紗那村 - 蘂取村
1. ^ 1959年に歯舞村が根室市と合併したため、歯舞村であった地域は現在、根室市の一部である。2. ^ 得撫郡・新知郡・占守郡は平和条約が未締結のため帰属未定。
北方領土問題