歯舞村

はぼまいむら
歯舞村
廃止日 1959年4月1日
廃止理由 編入合併
歯舞村根室市
現在の自治体 根室市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 根室支庁
花咲郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
面積 65.0[1] km2.
総人口 5,205
国勢調査、1955年10月1日)
隣接自治体 根室市
歯舞村役場
所在地 北海道花咲郡歯舞村歯舞
座標 北緯43度20分37秒 東経145度45分15秒 / 北緯43.34358度 東経145.75425度 / 43.34358; 145.75425座標: 北緯43度20分37秒 東経145度45分15秒 / 北緯43.34358度 東経145.75425度 / 43.34358; 145.75425

灰色箇所が村域
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歯舞村(はぼまいむら)は、北海道東部の根室半島先端部と歯舞群島を村域とし、花咲郡を構成していた

1897年明治30年)に発足。1915年大正4年)に婦羅理村沖根辺村沖根婦村友知村珸瑤瑁村の5村を合併して、二級町村となった。

この際、珸瑤瑁村に属していた珸瑤瑁諸島も歯舞村の一部となり、以後「歯舞群島」と呼ばれるようになった。

1945年昭和20年)9月3日ソ連軍が侵攻。水晶島などの歯舞群島に居住していた住民が離島し、北海道本土に上陸。以降群島部分99.94 km2に行政権が及ばなくなった。

その後1959年(昭和34年)に根室市と合併し、消滅した[2]。主な産業は漁業で、コンブの採集などが活発に行われていた。

沿革

  • 1897年(明治30年)11月5日 - 北海道に町村制導入。歯舞村他各村が成立。
  • 1900年(明治33年) - 戸長役場を友知村に設置し、友知以下6ヶ村を区域とする。
  • 1901年(明治34年)7月1日 - 友知村の分割(一部が根室町へ)に伴い、戸長役場を歯舞村に移し、歯舞村など5ヶ村戸長役場とする。
  • 1915年(大正4年)4月1日 - 6ヶ村合併によって北海道二級町村制施行施行。
  • 1943年(昭和18年)6月1日 - 二級町村から指定町村となる。
  • 1945年(昭和20年)9月2日 - 5日 - 村の面積の約60%、人口の約65%が居住していた[3]歯舞群島を、ソ連軍が侵攻し占領。村役場は根室半島側にあったために接収を免れるが、実際の行政権の範囲が同半島側のみになった。
  • 1946年(昭和21年)10月5日 - 指定町村制が廃止される。
  • 1947年(昭和22年)5月3日 - 地方自治法の施行により北海道根室支庁の管轄となる。
  • 1955年(昭和30年)9月1日 - 所属未定の公有水面埋立地614.517坪を編入[4]
  • 1958年(昭和33年)8月1日 - 所属未定の公有水面埋立地947 m2を編入[5]
  • 1959年(昭和34年)
    • 3月31日 - 廃村式を挙行[6]
    • 4月1日 - 根室市に編入され、廃止[2]

行政

歴代村長[7]

港湾

  • 沖根婦漁港
  • 温根元漁港
  • 珸瑤瑁漁港(第1種)[8]
  • トーサムポロ漁港
  • 友知漁港
  • 歯舞漁港(第4種)[9]

以下はソ連軍駐留前まで行政権が及んでいた港湾。

  • 秋味場港(水晶島
  • 相泊港(志発島
  • 古別港(多楽島
  • 台場港(志発島)
  • トコマ港(勇留島
  • 茂尻消港(水晶島)
  • 税庫と呼ばれる港が水晶島・秋勇留島・勇留島・志発島に存在した。

交通

鉄道

産業

漁協

  • 歯舞農業協同組合 - 合併後の1964年(昭和39年)まで存続。その後根室農業協同組合
  • 歯舞漁業協同組合 - 合併後も存続

郵政

根室市編入合併まで、村内には珸瑤瑁郵便局が無集配特定郵便局として、歯舞郵便局が集配特定郵便局として存在した。それらは、合併後も存続している。

1945年(昭和20年)までは以下の郵便局が存在した(いずれも島嶼部)。相泊のみ無集配特定郵便局で、他は集配特定郵便局であった。

局記号 局名
根う 志発
根ゐ 多楽
根お 水晶
根や 勇留
根こ 相泊

隣接していた自治体

脚注

  1. ^ 昭和26年度第57回北海道統計(昭和26年3月31日北海道総務局統計課発行)参照
  2. ^ a b 1959年(昭和34年)2月10日総理府告示第46号「市村の廃置分合」
  3. ^ 1955年(昭和30年)12月15日『官報』第8688号付録資料版No60 外務省「北辺の島々 その歴史的背景 -歯舞群島、色丹島、千島列島、南樺太-」
  4. ^ 1955年(昭和30年)8月31日総理府告示第1414号「所属未定地の編入処分」
  5. ^ 1958年(昭和33年)7月31日総理府告示第259号「所属未定地の編入処分」
  6. ^ 『根室市史年表』(1988年3月20日、根室市発行)223頁。
  7. ^ 根室・千島歴史人名事典編集委員会 2002, 368頁.
  8. ^ 1953年(昭和28年)12月28日農林省告示第902号「漁港指定」
  9. ^ 1951年(昭和26年)6月29日農林省告示第243号「漁港指定」

参考文献

  • 根室・千島歴史人名事典編集委員会 編『根室・千島歴史人名事典』根室・千島歴史人名事典刊行会、2002年。 

関連項目

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