牛ノ浜駅(うしのはまえき)は、鹿児島県阿久根市大川にある、肥薩おれんじ鉄道線の駅である。駅番号はOR22。
開業当時の地名(出水郡阿久根村字牛之浜)が由来。駅名を決める際、牛之浜の「之」を簡素化して「牛ノ浜」とした。
「牛ノ浜」の「牛(ウシ)」は動物の牛ではなく「岩や丸太等で作った木組みや積み上げられた石」のことであり、この木組みや石が薩摩黒牛の背中や群れに似ていることから「牛ノ浜」と名付けられたものが地名として定着したもので、放牧や牧場とは関係ない。この地の海岸は古くから荒波だったため高波の被害が多かった。そこで木組みをして石を積み上げて「ウシ」を築き、海岸(浜)を守ったのがこの地の由来である。現在でもこの一帯の沿岸には「ウシ瀬」と呼ばれる当時に作られた人工岩や木組みが残っている。
かつては牛ノ浜沿いに牛ノ浜海水浴場があり、当駅は海水浴の利用客で賑わっていたが、海水浴場は1970年代に閉鎖され廃止されている。
駅前に南国交通「牛之浜」バス停が設置されている。
※臨時快速「おれんじ食堂」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。