栄駅(さかええき)は、北海道(胆振支庁)勇払郡穂別町字栄[3](現・むかわ町穂別栄)にあった日本国有鉄道(国鉄)富内線の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲132304[3]。
昭和30年代の栄駅には保線区があり、多くの鉄道員が配置されていた。駅前には、周辺の森林から切り出された丸太を集積する土場があり、日本通運の担当者が丸太を貨車に積み込む作業が行われていた[6]。
廃止時点で、島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の北側(日高町方面に向かって左手側)に存在した[7]。かつては島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後も鵡川方の転轍機及びホーム端までの線路が側線として残っていた(但し1983年(昭和58年)時点では転轍機の先、ホームに至る間の部分に車止めが設置されていた[7])。
無人駅(簡易委託駅)となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の北側に位置した[7]。
当駅の所在する地名より。
旧駅名の似湾(にわん)は、アイヌ語の「ニ・アン・ペツ」(木の生えた川)に由来する[7]。
昭和20年代の駅周辺には、駅前の道路沿いに20軒以上の民家、商店街(旅館、菓子店、薬局、パチンコ屋、鍛冶、劇場、診療所等)があった[9]。
木材加工場の敷地となっている。2011年(平成23年)時点では旧駅構内には雑草が生い茂っている[10]。