日本社会事業大学(にほんしゃかいじぎょうだいがく、英語: Japan College of Social Work)は、東京都清瀬市竹丘三丁目1番30号に本部を置く日本の私立大学。1946年創立、1958年大学設置。大学の略称は社大、社事大。厚生労働省社会・援護局が支援する公設民営大学。
概説
敗戦時、日本は戦災孤児、原爆の後遺症、戦死した日本兵の残された母子家庭、中国・朝鮮半島からの引き揚げ者〔後の中国残留孤児を含む〕等、日本の福祉が整備されてはいなかった。
1946年(昭和21年)にGHQにより設立された[要出典]日本社会事業学校を前身とし、1958年(昭和33年)に設立された。運営者は学校法人日本社会事業大学。
福祉指導者を養成することを目的としており、卒業生の進路は行政機関、社会福祉施設、医療機関、福祉団体などである。名称の「社会事業」は、英語のソーシャルワークの日本語訳であることと、福祉という言葉は設立当時無く社会事業と呼ばれていたため。在学生には「社大(しゃだい)」の愛称で呼ばれ、学内の生協では「社大クッキー」も販売されているが、外部でしばしば用いられる略称は「社事大(しゃじだい)」である。
厚生省(当時)が設立した学校法人のため[要出典](公設民営)、土地・建物は国有であり、財源の多くは国費のため、同省の天下り先となっている[1](なお、ほぼ同様の例としては、旧自治省行政局(現在の総務省自治行政局)主導により全都道府県が合同出資する形で設立された自治医科大学がある)。学費も国立大学法人大学の標準額並みの設定となっており(但し、教育充実費が別途加算される)、私立大学としては比較的安い。所在地ははじめ、東京・原宿の旧海軍将校会館跡地(現・警視庁原宿警察署)であったが、1989年(平成元年)に清瀬市へ移転した。
旧厚生省により設立された経緯から、研究や教育には日本の福祉政策がいち早く反映されるともいわれ、福祉専門大学の最高峰として「福祉の東大」と呼ばれている[2]。
沿革
学部
- 社会福祉学部
- 福祉計画学科
- 福祉援助学科
- 子ども・家庭福祉コース
- 保健福祉コース
- 介護福祉コース
大学院
通信教育科
附属施設
- 附属図書館・社会事業図書館
- 社会事業研究所・アジア福祉創造センター
- 福祉臨床相談室
- 附属実習施設・子ども学園
- 学生寮
- 宿泊施設
不祥事
- 2011年3月、三鷹労働基準監督署は、給料の一方的な引き下げに際し、教職員代表の意見を聞いていないことを問題視し、是正勧告を出した。
- 2012年6月、教職員は東京地方裁判所立川支部に対し、法人が引き下げを行った減額分の給料の支払いをする訴えを起こしている[1]。
著名な出身者
政治
学術
文化
その他
対外関係
- 埼玉県との事業連携協定(2007年締結)
- 清瀬市と市内3大学(大学校を含む)との連携に関する協定(2014年締結)
- 3大学包括連携協定(2014年締結) - 清瀬市にある、日本社会事業大学・明治薬科大学・国立看護大学校、3校の大学、大学校の協定
脚注
- ^ a b 「私大困窮、争い相次ぐ 教員ら「減額不当」訴え」 - 【朝日】2012年11月21日付
- ^ “大学は往くー新しい学園像を求めて〈2〉日本社会事業大学”. 教育学術新聞 (2010年10月27日). 2024年3月14日閲覧。
- ^ 1951年4月18日文部省告示第11号
関連項目
外部リンク
|
---|
大学 |
|
---|
専門学校 |
|
---|
公立化した大学 | |
---|
廃止された大学 | |
---|
廃止された短期大学 | |
---|