建長 (けんちょう、旧字体:建󠄁長)は、日本の元号の一つ。宝治の後、康元の前。1249年から1256年までの期間を指す。この時代の天皇は後深草天皇。鎌倉幕府将軍は藤原頼嗣、宗尊親王。執権は北条時頼。
宝治3年2月1日、里内裏となっていた閑院が焼失する火災(閑院火災)があったことを受けて改元が行われた。しかし、改元からわずか5日後に洛中の主要部(三条・西洞院・八条・東京極を囲む一帯)を焼き、更に鴨川対岸の蓮華王院まで焼失する大火災が発生している(2月の火災は内裏を焼いたとは言え、被害自体は近辺のみに留まっていた)[1]。
※は小の月を示す。
「後漢書」の「建二長久之策一」より