姫川信号場(ひめかわしんごうじょう)[4]は、北海道茅部郡森町字姫川にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線(本線)の信号場。電報略号はヒメ。旅客営業時の駅番号はH63であった。事務管理コードは▲140113[5]。
歴史
信号場として設置されたが、国鉄時代に仮乗降場として旅客の取り扱いが行われていた。国鉄分割民営化時に正規の駅に昇格したが、2017年(平成29年)3月4日に旅客扱いを廃止し[3]、再び信号場となった[4]。
年表
信号場名の由来
当信号場の所在する地名より。1939年(昭和14年)に森町内で雑多な字名を統合整理した際に成立した地名であるが[11]、その由来について太田(2004)では「尾白内川が姫川(おとなしい川の意)だったのかもしれない[6]」と推測している。
構造
2線を有する単線行き違い型信号場[4]。普通列車と特急列車との行き違いで使用されている[4]。旅客扱い末期には相対式ホーム2面2線を有していたが、旅客扱い終了後に乗降設備は撤去されている[4]。
互いのホームはホーム中央の遮断機を備えた構内踏切で連絡していた。この遮断機は列車接近時に自動音声のアナウンスが放送される。下り線ホームは土盛りで長く、上り線ホームはコンクリート製で短いホームとなっている[12]。ほかに安全側線を有し、1993年(平成5年)時点では上り線(駅舎側)の旭川方から転轍機の外された側線を1本有していた[13]。
森駅管理の無人駅であったが、有人信号場時代からの駅舎が残っていた[1]。駅舎は線路の北側(旭川方面に向かって右手側)に位置し、線路よりも高台にあり接している上り線ホームから階段を上る。古い建物だが一部改築されている[14]。かつては逆L字型でホームまで張り出しており、撤去された部分も背の高い基礎部分が残存する。待合室部分の隣に保線作業の事務室がある。駅舎内にトイレを有する。駅ノートあり。また駅舎隣の別棟に電気施設の建屋を有す[12]。
利用状況
- 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「1名以下」[15][10]。
周辺
信号場からの道を0.5 kmほど進むと、養蜂場と鉄のアートの工房がある[12]。
隣の施設
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■函館本線
- 駒ヶ岳駅 (H65) - *
東山駅 (H64) - (姫川信号場) - *(森川信号場) - 森駅 (H62)
- *
打消線は廃駅および廃止信号場
脚注
参考文献
- 土屋武之「函館本線485.4km+α 函館から「山線」を経て通勤電車区間へ」『鉄道ジャーナル』第53巻第2号(通巻628号)、成美堂出版、2019年2月1日、20-31頁、ISSN 0288-2337。
関連項目
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