五泉市(ごせんし)は、新潟県の下越地方にある市。新潟広域都市圏(新潟都市圏)の構成市町村である[1]。新潟市への通勤率は22.5%(平成22年国勢調査)。
越後平野の東にあり、阿賀野川と早出川が市内を流れる。ぼたん栽培が盛んで、苗木で全国1位、切花が全国2位の生産量を誇る。また、ニット製品の全国的な生産地である。
市域には南北に五泉、村松(旧村松町の中心部)の2つの市街地がある。
地理
菅名岳・大蔵山には吉清水、どっぱら清水という湧水がある。また市内の水道は地下水を利用している。
隣接している自治体・行政区
歴史
五泉は在郷町の性格を持つが、村松は近世には村松藩の城下町、近代には軍都として発展した。村松市街では日露戦争を記念して設けられた村松公園周辺に軍の施設の遺構が一部残っているほか、国道290号のクランクなど城下町の名残もある。
1913年(大正2年)10月4日には、市内で大火が発生。約1600戸が焼失した[2]
年表
人口
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五泉市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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五泉市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 五泉市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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五泉市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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62,038人
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1975年(昭和50年)
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62,017人
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1980年(昭和55年)
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62,516人
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1985年(昭和60年)
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62,781人
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1990年(平成2年)
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61,289人
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1995年(平成7年)
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60,354人
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2000年(平成12年)
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58,820人
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2005年(平成17年)
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56,962人
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2010年(平成22年)
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54,550人
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2015年(平成27年)
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51,404人
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2020年(令和2年)
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47,625人
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総務省統計局 国勢調査より
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行政
歴代市長
特記なき場合「歴代の市長」による[5]。
- 旧五泉市長
代 |
氏名 |
就任 |
退任 |
備考
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1 |
塚野健治 |
1954年(昭和29年)12月15日 |
1970年(昭和45年)12月14日 |
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2 |
佐藤政治 |
1970年(昭和45年)12月15日 |
1982年(昭和57年)11月8日 |
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3 |
林十一郎 |
1982年(昭和57年)11月21日 |
1998年(平成10年)1月29日 |
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4 |
五十嵐基 |
1998年(平成10年)3月15日 |
2005年(平成17年)12月31日 |
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- 五泉市長
代 |
氏名 |
就任 |
退任 |
備考
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1 |
五十嵐基 |
2006年(平成18年)1月29日 |
2010年(平成22年)1月28日 |
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2-4 |
伊藤勝美 |
2010年(平成22年)1月29日 |
2022年(令和4年)1月28日 |
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5 |
田辺正幸 |
2022年(令和4年)1月29日 |
現職 |
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議会
市議会
経済
産業
古くから絹織物の産地として知られ、塩瀬羽二重などの名産地として知られた[7]。戦後から現代にかけてはニット生産が盛んである[8]。ブランド化が行われているほか[8]、2020年の新型コロナウイルス感染症の流行を受けて「ニットマスク」の生産も行われている[9]。また、デンカの主要生産拠点が市内におかれ、国内インフルエンザワクチンの2 - 3割がここで生産されている[10][11]。
市域北部には2003年(平成15年)に発見された南桑山油田があり、石油の採掘が行われている[12][13]。
特産物
またこのうち、蓮根と里芋、ネギの3つを合わせて「五泉三美人」と呼ばれている[15]。
商業
前述のように五泉、村松の両市街地には雁木や片持ち式アーケードを備えた商店街が存在する。
五泉市街には郊外を中心に原信やにいつフードセンター、キューピット、ウオロクをはじめとするスーパーマーケットが多数出店しており、村松市街の郊外にはピアレMartなどが出店している。
繊維業が盛んな頃から食堂も多くあり、特にから揚げの入ったラーメンが近年新潟8大ラーメンとして取り上げられている。
かつて五泉市街には以下の大型店もあった。
- 丸井[16]ショッピングタウン - 店舗面積3,118 ㎡[17]。2020年時点では建物は閉鎖されているが未解体。 かつて1階ににいつフードセンターが営業していた。3階のカラオケ店が建物老朽化で退去後、営業している店舗は無くなった。
- ジャスコ五泉店 - 店舗面積5,000 m2[17]。ハヤカワ五泉店として開業(詳細は過去に存在したジャスコの店舗#新潟県を参照)。1995年の閉店後、長らく建物が残っていたが2019年以降に解体された[18]。
- 五泉マックススーパーセンター - にいつフードセンター、ドラッグストア、みかづき、衣料品店などが入るショッピングセンター(スーパーセンター)として1993年6月オープン[19]。店舗面積4,999 ㎡[19]。マックスやにいつフードの撤退後はサンキなどが入っている。
郵便
集配郵便局
無集配郵便局
簡易郵便局
金融
ライフライン
交通
鉄道
東日本旅客鉄道
1999年までは蒲原鉄道の路線があり、以下の駅が現在の市域に存在した。
バス
五泉市では「五泉市公共交通時刻表」が発行されている。
路線バス
市内発着の路線バスは、新潟市秋葉区の新津地区中心部に至る路線と、阿賀野市安田地区中心部に至る路線の2路線で、いずれも新潟交通観光バス京ヶ瀬営業所が運行している。2010年(平成22年)9月末までは蒲原鉄道グループも路線バスを運行していた(詳細は蒲原鉄道#路線の変遷および五泉市ふれあいバス#沿革を参照)。
- 大関線
- SG1 五泉営業所 - 五泉駅前 - 本町二丁目 - (新関駅前 - 大関 - 滝谷 - 新津駅)
- 保田線
- SG2 五泉営業所 - 五泉駅前 - 本町二丁目 - 論瀬十字路 - (保田車庫 - 大曲 - 保田原町 - 堀越 - 水原 - 阿賀野市役所)
コミュニティバス
- 加茂市営市民バス
- 「村松線」が1日3往復、加茂市中心部から村松地区中心部へ乗り入れている。
- 村松駅前 - 西村松 - 大蒲原 - 高松 - 金割鉱泉前 - (七谷 - 狭口 - 加茂病院前 - 加茂駅前 - 市役所前)
高速バス
市内発着の高速バスは県内線1路線。蒲原鉄道が運行している。
道路
高速自動車国道
一般国道
県道
- 主要地方道
- 一般県道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
祭事・催事
- 八幡宮春季巡礼
- 八幡宮秋季巡礼
- 粟島神社祭礼
- 日枝神社秋季例大祭
- ひゃんで花火大会
学校
- 高等学校
- 中学校
- 五泉市立五泉中学校
- 五泉市立五泉北中学校
- 五泉市立川東中学校
- 五泉市立村松桜中学校
- 小学校
- 五泉市立五泉小学校
- 五泉市立五泉南小学校
- 五泉市立五泉東小学校
- 五泉市立川東小学校
- 五泉市立巣本小学校
- 五泉市立橋田小学校
- 五泉市立村松小学校
- 五泉市立愛宕小学校
- 五泉市立大蒲原小学校
- 特別支援学校
- 大学
- 新潟大学農学部附属フィールド科学教育センター 耕地生産部村松ステーション
施設
- 文化施設
- 医療施設
- 五泉中央病院
- 南部郷総合病院(村松市街)と北日本脳神経外科病院(五泉市街)を合併して2020年に後者隣接地に開院した病院[23]。
- 南部郷厚生病院
- 村松陸軍病院跡地にある病院。
- 体育施設
- 総合会館や村松体育館(さくらアリーナ)、プールなどの施設は2019年6月から有料化された[24]。
著名な出身者
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
五泉市に関連するカテゴリがあります。
- 行政
- 観光