九戸村(くのへむら)は、岩手県の北部に位置する村。1955年(昭和30年)に戸田村、伊保内村、江刺家村の合併により成立した[1]。
地理
町の中央を概ね南北方向に瀬月内川が流れ、その西側は急峻な山々と波状丘陵地、東側は小起伏山地に挟まれた盆地となっている[1]。北上山地の丘陵に囲まれているため、谷底平野となっている川沿いの一部を除き、平野部は少ない。
歴史
九戸城はこの地域ではなく、二戸市に存在する。これは「九戸氏の居城」といった意味合いである。九戸郡の要塞としては現九戸村役場庁舎の背後にある山「熊野館」が候補地として有力である。
人口
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九戸村と全国の年齢別人口分布(2005年)
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九戸村の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 九戸村 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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九戸村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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8,775人
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1975年(昭和50年)
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8,912人
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1980年(昭和55年)
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8,496人
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1985年(昭和60年)
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8,073人
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1990年(平成2年)
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7,985人
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1995年(平成7年)
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7,727人
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2000年(平成12年)
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7,324人
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2005年(平成17年)
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6,974人
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2010年(平成22年)
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6,507人
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2015年(平成27年)
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5,865人
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2020年(令和2年)
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5,378人
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総務省統計局 国勢調査より
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平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、9.87%減の5,865人であり、増減率は県下33市町村中27位。
教育
小学校
- 九戸村立伊保内小学校
- 九戸村立長興寺小学校
- 九戸村立戸田小学校
- 九戸村立山根小学校
- 九戸村立江刺家小学校
中学校
高校
名所・旧跡・みどころ
折爪岳
折爪岳山頂付近にはヒメボタルが多数生息しており、毎年夏には100万匹以上のホタルが夜を舞う。村民有志による環境整備活動により、全国から多数のカメラマンがホタルの撮影に訪れる。折爪岳のヒメボタル観賞会は、毎年7月中頃に行われる。
交通
鉄道
村内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR東日本東北新幹線およびIGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線の二戸駅。
バス
道路
高速道路
一般道路
産業等
甘茶の生産
日本でも有数の甘茶の産地(アマチャズルではない。)
木炭の生産
2005年(平成17年)岩手県は、全国の約4分の1の木炭を生産している。黒炭では軽米町、山形村(現久慈市山形町)についで、九戸村は第3位。[要出典]
ブロイラーの生産
1999年(平成11年)ブロイラーの総生産額日本一の岩手県。その中で生産量が多いのが九戸村。[要出典]
2001年(平成13年)の「食鳥処理場調査」[要文献特定詳細情報]によると、鶏肉(ブロイラー)の生産量では、宮崎県、鹿児島県についで岩手県は第3位。
直木賞作家 高橋克彦原作「天を衝く」
戦国時代の英雄九戸政實を題材とした小説であり、話の舞台にも登場する。
南部箒
箒草の栽培から編み上げまでを職人が行い、丁寧に編み込んだ伝統的な箒。畳や絨毯の間の細かいゴミまで掻きだす事ができます。
南部箪笥(たんす)
地元に自生する欅や桐を使用した伝統的な家具。釘1本使用しない伝統技術、環境にやさしい漆を使用、が特徴。
郵便
郵便局
著名な出身者
ご当地キャラクター(非公認)
- キングオブチキン - 2019年九戸村商工会青年部のアートによる地域活性プロジェクトとして生み出されたご当地キャラクターであり、同キャラクターを使用したアート活動、エンターテインメント等の企画自体も指している。
脚注
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
九戸村に関連するカテゴリがあります。
外部リンク