モリタ宮田工業株式会社(モリタみやたこうぎょう、MORITA MIYATA CORPORATION )は東京都江東区に本社を置く消火器・消火設備を製造する企業である。2014年に宮田工業がモリタ防災テックを合併するとともに商号変更した。
ライフル等の製銃で祖を成し、自転車に続きオートバイ国産化で一流メーカーの仲間入りを果たした。大田区蒲田本社工場以外にも松本市(長野県)、大多喜町(千葉県)に工場を持っていた。軍需の仕事が無くなった終戦後、新興オートバイメーカーの乱立により新製品開発の為に開発費が増大、新興メーカーが海外レース等で実績をあげ有名になると更に収益が悪化、オートバイ事業から撤退する。
経営再建にあたっては日本興業銀行が当社株式を松下電器産業(現:パナソニック ホールディングス)に売却、同社傘下となる(同社創業者の松下幸之助が自転車店に丁稚奉公していたことから宮田には思い入れがあり、その暖簾を消してはならぬと株を引き受けたという)、大田区蒲田にあった広大な工場を松下に売却(現在の東京都立六郷工科高等学校のある付近、一部パナソニックの社宅としても残っている模様)、神奈川県茅ヶ崎市に新工場を建設し移転。その売却差額で負債を返済し、再建への道筋を付けた。また米国へ自転車を輸出する際、偶然見つけたアンスル消火器を日本に持ち帰り粉末消火器の国産化に成功し、防災事業を核として再興。一時は無借金経営の上場会社として有名だった。現在は消防車のトップメーカーのモリタグループになり上場廃止。2010年には自転車部門を株式会社ミヤタサイクルとして分社化し、2012年に自転車製造を全面移管した。
モリタホールディングスの完全子会社で、初田製作所、ヤマトプロテック、元米タイコグループ日本ドライケミカルらと市場の大半を有する。二酸化炭素消火器はヤマトプロテックのOEM生産品で、宮田エコアンスルは唯一のエコマーク認定品であり、現在はRoHS指令に対応する新型水消火器や食品添加物成分を用いた新型消火器を近年発売し、丸山製作所などへ中性強化液など一部でOEMしている。2015年8月現在、okマークが外れた場合に使用済表示可能な消火器が主流である。自転車事業との関わりから、自転車用空気入れで空気を充填し水を噴射する消火器型の洗車機を販売した。
鉄砲鍛冶から自転車製造へ変遷した日本最古の自転車メーカーで、交番配備の警察用自転車「ミヤタ・メッセンジャー」を製作し警察庁に納入した。富士重工業(現SUBARU)と自転車分野で連携して自転車レース大会を共同開催した。松下電器産業(現パナソニック)と歴史的な関わりはあるものの、パナソニック サイクルテックとは関係をもたない。1990年代に多くのメーカーが溶接フレームを採用するが、上級~ハイエンドモデルはフレーム素材にカーボンやチタンを取り入れAPA接着工法を用い先進的なマウンテンバイクをリリースした。スポーツブランドとして、かつてはオランダのkogaと提携した『koga-miyata』を保有していた。
2010年に自転車部門を株式会社ミヤタサイクルとして分社。同時に台湾のスポーツ自転車メーカー『MERIDA』と資本提携し(MERIDA社にミヤタサイクル資本の30%を譲渡した)、ミヤタサイクルがMERIDAブランド車の日本総発売元となった。その後MERIDA社への株式売却が進み、2019年7月1日モリタホールディングスが、経営資源の選択と集中のため、保有していたミヤタサイクル株式の残りをすべてMERIDA社に売却。これを以ってミヤタサイクルはグループから離脱し、自転車事業から撤退した。結果、「MERIDA社:70%」「シナネンホールディングス:20%」「自社株:10%」の資本構成となる。
その後2020年7月1日付けで、株式会社ミヤタサイクルは社名を「メリダジャパン株式会社」に変更した。同時に会社分割(新設分割)し、メリダジャパン100%出資の新会社「株式会社ミヤタサイクル」にミヤタブランド事業を移管。メリダの子会社として再スタートした。以降、メリダとミヤタのブランドは各法人で事業を展開する。
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