『ホーム・アローン2』(ホーム・アローン2、原題:Home Alone 2: Lost in New York)は、1992年に公開されたアメリカ合衆国のコメディ映画。1990年に公開された『ホーム・アローン』の続編である。監督はクリス・コロンバス。脚本と製作はジョン・ヒューズ。出演はマコーレー・カルキンなど。配給収入は日本国内で約25億円。
あらすじ
前作から1年後のクリスマス休暇、シカゴ在住のマカリスター家は、親戚一同でフロリダ・マイアミ旅行に行くことになっていた。しかし、温暖なマイアミにはクリスマスツリーも雪もないため、ケビンはあまり楽しみに思っていなかった。
出発前夜、学校のクリスマス祭の舞台でケビンは長兄のバズにからかわれたことで喧嘩し、ステージを滅茶苦茶にしてしまう。彼はそれを家族に咎められ、再び一人だけ屋根裏部屋で寝る羽目になる。一方、ケビンの両親ピーターとケイトはビデオカメラの充電器を抜く際にコンセントタップごと抜いたため目覚まし時計をリセットしてしまう。同じ頃、前作でマカリスター家に侵入し捕まった泥棒二人組、ハリーとマーヴが刑務所を脱獄したという新聞記事が出ていた。
翌朝、再び家族全員が寝坊してしまい一家は大急ぎで空港に向かうが、前作とは異なりケビンは忘れられずに済む。しかし、空港のターミナルでケビンがカセットプレイヤーの電池を交換をしようと立ち止まり、家族とはぐれてしまう。更に、父と同じコートを着た男性を追ったことで飛行機を乗り間違え、一人だけニューヨークへ飛ぶことになる。両親がケビンがいなくなったことに気が付いたのは、マイアミに着いてからだった。すぐさま警察へ赴き、行方がわからないと事情を話す両親だが、ピーターのクレジットカードがケビンの手元にあることを思い出し、カードが使われると所在地が判明すると警察に進言されたため、すぐに盗難手続きを取る。ケビンは空港で電池が入った父親のカバンを受け取っていたが、そこには大量の現金、手帳、そしてクレジットカードも入っていたのである。ニューヨークにいるピーターの兄[注 1]にも連絡を取るが、家の改装中で連絡は付かなかった。
居場所がニューヨークだと気づいたケビンはひとりで観光を始める。やがてセントラル・パークにたどり着くが、そこで鳩の大群を従えるホームレスの女性(鳩おばさん)と遭遇し、恐れから逃げ出してしまう。プラザホテルを見たケビンは前日、テレビのCMが放送されていたことを思い出す。父親を騙ってスイートルームの予約を取ったケビンは、窓口係を言葉巧みに騙しつつ父親のカードでチェックイン。その晩、ルームサービスでプラザホテルを満喫する。翌日リムジンで連れて行ってもらった巨大な玩具屋「ダンカンのおもちゃデパート」では、レジ係から経営者のダンカンがクリスマスの売り上げを小児病院にすべて寄付しているという話を聞き、ケビンは商品の代金に加えて寄付をする。それに感銘したレジ係はクリスマスツリーの飾りを一つプレゼントするといい、2ヶ1組になっているキジバトの飾りを手渡した。その飾りは、一つは自分の手元に、もう一つは大切な人に持たせて、永遠の友情を示すのだという。ところが、店の出口付近にある経営者の肖像画には、レジ係と瓜二つの人物が描かれていた。その頃、ホテルボーイのヘクターがケビンの使ったカードを精算処理に掛けた[注 2]結果、盗難届が出ていることを知る。同時に、ケビンがプラザホテルにいることがマイアミの両親にも伝えられ、マカリスター家とその親戚はニューヨーク行きを決意する。
一方、ハリーとマーヴは魚のコンテナと共にフルトン魚市場からニューヨークに上陸しており、玩具屋から出てきたケビンと遭遇する。ケビンはなんとか難を逃れ、慌ててホテルに戻るも、そこではヘクターはじめホテル職員がケビンを待ち構えていた。宿泊した部屋のテレビで彼らを翻弄することでホテルから逃亡するが、再びハリーとマーヴに捕まり、そこで玩具屋襲撃の計画を聞かされる。更に逃げ出したケビンはピーターの手帳を頼りに叔父の家を訪ねるが、改装中で誰もいない。仕方なくセントラル・パークへ赴くと、鳩おばさんと再会する。ケビンの状況を知った彼女は彼をカーネギー・ホールの天井裏に連れて行き、オーケストラを聞きながら自分がホームレスとなった経緯を話すと、彼女はケビンに励ましの言葉をもらう。その頃、マカリスター家もプラザホテルにたどり着くが、息子が逃げたと知りケイトはホテルの従業員に激昂、ケイトは周囲の心配を気にせず、ケビンを探すため危険な夜のニューヨークを一人で行動することに決める。
鳩おばさんと別れたケビンは、当てもなく通りかかった小児病院の前で寄付と強盗計画の話を思い出し、強盗の阻止を決意する。彼は叔父の家にあった建築資材などで仕掛けを造り「準備」を整えた後、玩具屋で盗みにいそしむ2人の姿を写真に撮って証拠を確保し、ショーウィンドウに石を投げつけて警報装置を作動させ、彼らを叔父の家へおびき出す。2人はそこでケビンの仕掛けにはまり、またも満身創痍となる。ケビンは隙を見て警察を呼ぶが、セントラル・パークへ逃げ込んだところで2人に捕らえられる。それに気付いた鳩おばさんは鳩の大群に強盗を襲わせ、2人の行き場を失くす。彼らは警察に逮捕され、玩具屋強盗は解決を見る。
その頃、ケイトは街中で人に尋ねながらケビンを探していたが、一向に手がかりを得られず絶望していた。停まっていたパトカーの警官に捜索を懇願すると、「息子さんならどこに行きそうですか」と問われる。彼女は息子がクリスマスツリーが好きであることを思い出し、ロックフェラー・センターへ連れて行ってもらう。予想通り、ケビンはセンターの巨大なクリスマスツリーの前で一人たたずんでおり、再会を果たす。こうして、マカリスター家はプラザホテルでクリスマスイブを過ごすこととなった。
翌朝、クリスマスツリーの袂にはダンカンから贈られたプレゼントが大量に置かれていた。バズは大都会で一人行動したケビンの勇敢さを称え、兄弟で和解を宣言する。団欒の中、ケビンはセントラル・パークへ行き、鳩おばさんにキジバトの飾りの片方を手渡す。
物語終盤、ピーターはケビンがルームサービスで使った967ドルの請求書を見て驚愕し、ホテルの外まで聞こえるほどの大声で叫ぶ。それにケビンは大慌てするのだった。
登場人物
主要人物
- ケビン・マカリスター
- 本作の主人公。マカリスター家の末っ子。
- 家族と揉め事を起こすのは相変わらずで、フロリダ旅行前夜にバズとトラブルを起こしたことで、前作同様に家族を嫌い一人になることを望む。なお前作で彼が泥棒コンビを撃退したことは家族全員には知られていない。
- 家に置き去りとなった前作とは打って変わって、本作では空港での手違いから一人だけニューヨークへ行ってしまう。ニューヨークの名所を観光し、父親のカードを利用してプラザホテルへ泊まることに成功するなど豪遊しようとする。
- 前作での行動力と知恵の高さは健在で、言葉巧みに従業員を騙してホテルに宿泊し、正体が知られた際には従業員に捕まるのを策で逃れ、ハリーとマーヴを退治するために改装中で空き家になった親戚の家に仕掛けを設置して迎え撃つ。一方で、寂しがり屋な一面も健在である。
- ハリー・ライム
- 前作でケビンに敗れた泥棒コンビの一人。マーヴと共に刑務所を脱獄し、ニューヨークへ逃げ延びる。
- 前作の罠によって、手にはマカリスター家のドアノブの焼印(高温で熱せられていた)の痕が残っている。また懐には脱獄のついでに盗んだ銃があり、終盤では引き抜いて使おうとした。
- 今作ではダンカンの玩具屋での強盗を目論む。強盗の実行前にケビンと再会して捕まえ、前作で痛い目に遭わされたことへの報復をしようとしたが結局逃がしてしまい、さらにケビンに強盗計画を知られた後は、本作でもケビンの罠にかかることとなる。
- 前作での出来事を根に持っているだけあって警戒しながら進むなど前作より用心深く行動はしたものの、最終的には敗れ前作以上に悲惨な目に遭った。
- 今回は改装の空き家に入る前にケビンに強盗証拠となるカメラと引き換えに報復を止めるという取引を持ちかけるシーンがある。
- マーヴ・マーチャント
- 前作でケビンに敗れた泥棒コンビの一人。ハリーと共に刑務所を脱獄し、ニューヨークへ逃げ延びる。前作以上にドジで、言わなくて良いことを口に出す癖があり、後先考えずにケビンの隣で強盗計画を話してしまった。
- ハリーと共に本作でもケビンの罠にかかりることとなり、最後はあっけなく再逮捕された。
- 一応彼もハリーのように罠に警戒するシーンがあるものの、床の吹き抜けに気付かず転落したり溢れていた塗料で滑ってしまう等、ケビンに直接関係なく自ら痛い目に遭っているシーンが多い。
- 鳩おばさん
- 黒いコートを纏い、外見が怖い老女のホームレス。登場直後からケビンに怖がられ、中盤でケビンと会話を交わし、終盤で危機に陥ったケビンを助ける等、前作のマーリーに相当する人物。セントラル・パークの鳩だけが寄り添っている。本名はブレンダ・フリッカー。
- 実際は子供好きな心優しい女性で、最初は怖がって逃げていたケビンとも後に仲良くなる。
- かつては家庭も仕事もあったが夫に逃げられてしまい、以降人と慣れ合うことが苦手となっていた。だが、ケビンとの出会いから自ら立ち向かうことの勇気を与えられる。終盤では立場が逆転して泥棒コンビに追い詰められていたケビンを助けた。翌日、ケビンと再会して友情の証であるキジバトの飾り物の片方を貰った。
- E・F・ダンカン
- ニューヨークでも有名な大規模玩具店「ダンカンのおもちゃデパート」の経営者。
- 店では身分を明かさず、自らレジに立つことがある。そこで買い物に来たケビンと出会い、彼の心の温かさを知って感動したことで、ツリーに飾っていた二羽のキジバトの飾り物をプレゼントする。
- クリスマスには店の売上を全てボランティア団体に寄付することを習慣としている。泥棒コンビにその売り上げを奪われかけたがケビンの活躍によって阻止されたことで、お礼に大量のクリスマスプレゼントをマカリスター一家に贈った。
マカリスター家
- ピーター・マカリスター
- ケビンの父親。フロリダでケビンの行方不明にいち早く気づいた。
- 空港でケビンに財布などを入れた自身のカバンを預けており、これがケビンがニューヨークで豪遊するきっかけとなった。また、カバンに入っていたクレジットカードが使われた場合にケビンの行方が分かると警察に進言されたことで、カードには紛失・盗難届を出した。
- 最後はバズからケビンがホテルのルームサービスで967ドル[注 3]も一晩で使ったことを知り、怒声を上げる。
- ケイト・マカリスター
- ケビンの母親。
- 彼女特有のヒステリックさや行動力、ケビンへの愛情は健在であり、前作よりケビンに対し温厚に接するようになったが、バズとのトラブルの際は、前作と同様屋根裏で寝るよう命じた(ケビンも頑なに「上等だ」と返した)。
- 不審者が多いであろうニューヨークの夜間をケビンを探すため単独行動することを決意する。
- バズ・マカリスター
- マカリスター家の長兄。
- 相変わらずケビンをからかっており、旅行前夜の学校での合唱会でケビンに赤恥を掻かせ、その後も家族の前で謝る振りをしてケビンに挑発的な言葉を囁くなど対立した。
- 物語終盤では、ダンカンから沢山のプレゼントを届いた際、単独で行動したケビンを称賛し、「最初にケビンが開ける権利がある」と伝えた後にケビンにプレゼントを開けさせた。ホテルでのチップの取り扱い方法に関してセドリックから「いいご家族ですね」と皮肉を言われ、彼から請求書を渡された際は、「クリスマスだな、まったく」と呟き、金額を見た途端、ピーターに「これ見て!?」と報告した。
- ジェフ・マカリスター
- マカリスター家の次男。
- リニー・マカリスター
- マカリスター家の長女。
- ミーガン・マカリスター
- マカリスター家の次女。
- フランク・マカリスター
- ピーターの兄で、ケビンの伯父。ケチで意地汚い性格は変わっていない。
- シャワールームで一人で熱唱しているところをケビンに見られ激怒したが、この時にケビンが録音した歌声と怒鳴り声が、後にホテルでケビンを調べようとしたホテルマンを追い払う伏線となった。
- 旅行のための資金援助を使用しなかったにもかかわらず、「俺の旅行を潰すつもりなのか?パパが大金を出したんだぞ!」と偉そうな態度を取ったため、ケビンから「しみったれ野郎(Mr. Cheapskate)」と罵られた。
- しかし前作とは異なり終盤では、ホテルでクリスマスの朝を迎えた際に、ダンカンから沢山のクリスマスプレゼントが届いたと同時に「良いぞケビン!あんたが大将だ!メリークリスマス!」と甥であるケビンの行動を称賛した。
- レスリー・マカリスター
- ピーターの兄嫁で、ケビンの伯母。「プレゼントの包装紙は来年使うから、取っておいて。リボンをよこしなさい」と言う、旦那に似て意地汚い性格。
プラザホテル
- ヘクター
- プラザホテルの接客係。
- 一言多い性格ではあるが、頭がよくホテルマンとしては一流で、接客の腕もかなりのものである。また、公衆の面前でもチップを数えている部下のセドリックをよく注意している。笑顔がグリンチに似ている。
- 一人で宿泊するケビンを初対面の時から怪しんでおり、夜には彼の父親がいるかを確かめるべくルームサービスの名を借りて部屋に入ったが、機転をきかせたケビンによって追い返された。
- その後、ケビンの留守中にクレジットカードを調べた[注 2]結果、“盗難”(STOLEN)と出たことから、ホテルに戻って来たケビンを他の従業員と共に追い詰めようとするも、映画[注 4]の音声を利用した撃退作戦に騙されて撤退した。ただし、この時にカードを調べたことが家族へケビンの居場所が判明するきっかけとなる。
- ケビンに撃退されたりケビンを逃がしてしまったこと等、何かしらミスを起こしたら何かにつけて言い逃れすることが多い。さらに息子を一人で捜そうとするケイトに夜の街中は危険だと忠告しようとしたところで憤慨した彼女から平手打ちを受ける。
- セドリック
- プラザホテルの荷物係、ベルボーイ。
- 公衆の面前でもチップを数えるのが癖で、上司のヘクターに注意される。
- ケビンにチップを要求するが、現金ではなくガムを1枚渡されるだけだった。その後、チップに関してケビンにからかわれる。
- ストーン
- プラザホテルのフロント係の女性。
- ケビンの巧みな話術によって、一人の彼をホテルの最上の部屋へ宿泊させてしまう。
- ケビンをカード詐欺の犯人だと捕まえようとするがエレベーターに逃げられてしまい、ヘクターとセドリックにぶつかってしまう。
- クリフ
- プラザホテルの警備員の老人。ケビンが見る暴力ビデオ[注 4]のジョニーが名乗り上げる尻軽男の名前と同じだったため、誤解され、「そんな、何かの間違いだ!」と驚愕した。
- ドナルド・トランプ
- 公開当時のプラザホテルのオーナー。ホテルに訪れたケビンにロビーはどこかと聞かれて返答した。トランプはホテルの撮影許可の条件として自身の出演を要求したという。
その他
- ベネット巡査
- マイアミの警官。ケビンが行方不明になり警察へ向かったケイトとピーターを対応した。2人がジョークを言っても笑わないタイプの真面目な男性。
- ケビンがピーターの財布を所持していると聞き、「カード会社に連絡すればクレジットカードが使われた際に居場所がわかる」と発案するなど優秀。
- タイムズスクエアの警官 (クレジット名:Cop in Times Square)
- 終盤、タイムズスクエア周辺でケビンを探索していたケイトが会った警官。パトロール中のところケビンの捜索助力を乞われ、一度は待機を促すが「あなただったら子供が行方不明になったら何もせず待ってますか?」とケイトに咎められ、自身にも子供がいてその場合はケイトと同じ行動をするだろうと返答するなど、善良な男性。
- その後、ケビンはロックフェラーセンターにいるのではと思い当たったケイトをパトカーで現地まで送った。
- ファッションモデル役 (クレジット名:Fashion Model)
- ニューヨークでモデルをしている女性。かなりの美人だが気が強く、序盤 街中でマーヴに口説かれるも平手打ちして一蹴する。
- その後、ケビンがハリーとマーヴに捕まり信号待ちをしていた際に、ケビンの機転で尻を触られ、偶然 再会したマーヴとハリーを痴漢と勘違いして拳で殴打し、結果的にケビンを救った。
キャスト
※日本語吹替は上記の他、ダニエル・スターンを小形満が吹き替えたものがある[5]。
スタッフ
日本語版
テレビ放映履歴
製作
1991年2月、ジョン・ヒューズが20世紀フォックスと6つの映画を製作する契約に署名したと報道され、そのプロジェクトの中に『ホーム・アローン』の続編があったことで本作が製作された[6]。脚本は1991年2月までに執筆された。前作より上映時間が長く、ニューヨークロケをふんだんに取り入れた結果、制作予算は前作の1800万ドルを上回る2800万ドルとなった[7]。
1991年5月には、マコーレー・カルキンが続投することに決定。前作のヒットにより人気子役となっていたカルキンは、出演料が450万ドルに加えて本作の売上げ総額の5%を支払われることとなった[8]。カルキン以外のキャストも、数人を除いてこの後すぐに続投が決定した。
主要撮影は、1991年12月9日から1992年5月1日まで行われた[9]。
ドナルド・トランプ
ケビンがプラザホテルでロビーの場所を尋ねる場面で、ドナルド・トランプがカメオ出演している。
監督のクリス・コロンバスによると、スタジオセットでの再現が困難なプラザホテルのロビーを(他のロケ地同様に)撮影料さえ支払えば可能と聞いたため実際のホテル内で撮影することにしたが、撮影料を支払った後に当時オーナーだったトランプは「君らがプラザを使う唯一の方法は、私が映画に出演することだ」と自身の出演も撮影条件に提示したため、やむを得ず出演させることにしたという[10][11]。この出演を強引でいじめのようだと感じたコロンバスは撮影後に該当場面の削除を計画していたが、試写会でトランプが登場すると観客が歓声を上げたことから「トランプは生かそう。映画は観客のための時間だ」と編集スタッフに伝え、その場面は残ることになった[10][12]。
トランプ自身は2019年に、「私は今よりもちょっとだけ若かった、控えめに言うと」「知っての通り、映画は大ヒットになった。今までで一番大当たりしたクリスマス映画の一つだ」「そういった映画に関わったことは光栄なことだ」と述べている[13]。
トランプがアメリカ合衆国大統領に就任してからは同場面に賛否両論があり、SNSを筆頭にシーンの削除や編集でジョー・バイデンなど別人物に置き換えることを求める声が上がっている[11]。マコーレー・カルキンはシーン削除に関して、Twitterにて賛同のツイートをしている[11]一方で、カナダのテレビ局での放送時に枠の都合から実際に出演場面が削除された際は物議を醸し、ドナルド・トランプ・ジュニアやトランプ本人がコメントする事態となっている[14]。
2023年、トランプは自身のSNSでコロンバスの発言に言及し「これほど真実からかけ離れた話はない」と強引に出演を迫ったことを否定。「コロンバス氏や映画の制作チームが私にカメオ出演を懇願していた」としているほか「あのカメオ出演は映画の成功に貢献した。もし彼らが私を望んでいなかったのなら、なぜ私を出演させ、30年以上もそこに留めたのか? なぜなら、私が映画にとって素晴らしい存在だったし、今もそうだから。それが理由だ!」と発言している[15]。
ゲーム版
アメリカでNintendo Entertainment System(海外版ファミリーコンピュータ)、Super Nintendo Entertainment System(同スーパーファミコン)、メガドライブ、ゲームボーイ、MS-DOS用ソフトとしてゲーム化された(en:Home Alone 2: Lost in New York (video game))。種類はアクションゲーム。なお、日本ではいずれも未発売[注 8]。
Blu-ray/DVD
ウォルト・ディズニー・ジャパンよりBlu-ray DiscとDVDが発売。
- Blu-ray
- ホーム・アローン ブルーレイコレクション<2枚組> 品番:FXXZ-8504 発売日:2016年11月25日
- ホーム・アローン2 品番:FXXJC-1989 発売日:2016年12月2日
脚注
注釈
- ^ 本作では登場しなかったケビンの従姉のヘザーの父。ピーターとケイトのやり取りから、彼自身はまだパリにいる模様。
- ^ a b 公開当時、クレジットカードは現在とは異なり即時決済ではなく、インプリンターで転写されたカード情報を基に後でまとめてカード会社に申告する仕組みとなっていた。
- ^ 1992年12月当時の相場(日本銀行 主要時系列統計データ表)によれば、日本円で約12万円。
- ^ a b "Angels with Even Filthier Souls"(『さらに汚れた心の天使』)というタイトル(前作に登場した“Angels with Filthy Souls”(『汚れた心の天使』)の続編で“Angels with Dirty Faces”(『汚れた顔の天使』)の捩り)である。
- ^ a b c d e f g h i j k 『ホーム・アローン』から声優が変更された。
- ^ 『ホーム・アローン』から役者が変更された。
- ^ カメオ出演。トランプは映画の製作当時、実際にプラザホテルのオーナーだった。
- ^ 前作のゲーム版についてはスーパーファミコン版とゲームボーイ版が発売された。
出典
- ^ “Home Alone 2: Lost in New York (1992)”. Box Office Mojo. 2010年2月13日閲覧。
- ^ 1993年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ “ホーム・アローン2[吹替補完版]”. 2019年1月27日閲覧。
- ^ 村山章 (2021年6月7日). “吹替文化をつなぎ、新しいスタンダードを――担当者が明かす「吹替補完版」への想い《Vol.2》”. WOWOW 公式note. note. 2022年12月23日閲覧。
- ^ マウスプロモーション 小形満
- ^ Cieply, Michael (February 14, 1991). “Fox Says 'Big Deal' to New Hollywood Frugality”. Los Angeles Times: p. D2. オリジナルのJanuary 4, 2021時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210104163923/https://www.latimes.com/archives/la-xpm-1991-02-14-fi-1646-story.html December 30, 2020閲覧。
- ^ Putzer, Gerald (January 3, 1993). “Sequels are B.O. Winners”. Variety. オリジナルのOctober 12, 2019時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20191012193804/https://variety.com/1993/film/news/sequels-are-b-o-winners-102555/ October 12, 2019閲覧。.
- ^ Fox, David J. (May 12, 1991). “Fine With Us, but He Has to Share With His Brother”. Los Angeles Times: p. 16. オリジナルのJanuary 4, 2021時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210104164032/https://www.latimes.com/archives/la-xpm-1991-05-12-ca-2329-story.html December 30, 2020閲覧。
- ^ Weekly Variety Magazine; December 9, 1991; Page 11
- ^ a b Jason, Guerrasio (2020年12月25日). “'Home Alone' at 30: Director Chris Columbus talks Trump 'bullying his way' into a cameo and more never-before-told stories”. Insider. https://www.insider.com/home-alone-30-anniversary-chris-columbus-trump-cameo-2020-11 2022年1月2日閲覧。
- ^ a b c “トランプ氏の「ホームアローン」出演場面に削除求める声、主演俳優が「賛同」”. CNN (2021年1月18日). 2021年1月19日閲覧。
- ^ “ドナルド・トランプが「ホーム・アローン2」に出演した理由”. 映画.com (2023年12月28日). 2024年1月5日閲覧。
- ^ “トランプ大統領、『ホーム・アローン2』出演は「光栄」と述懐”. AFPBB News. (2019年12月25日). https://www.afpbb.com/articles/-/3261187 2022年1月2日閲覧。
- ^ “『ホーム・アローン2』、カナダテレビ局がトランプ氏の登場シーンをカット”. AFPBB News. (2019年12月27日). https://www.afpbb.com/articles/-/3261409 2022年1月2日閲覧。
- ^ Zee, Michaela (2023年12月28日). “Donald Trump Claims Home Alone 2 Cameo "Helped Make the Movie a Success", Denies He Bullied His Way Into the Film”. Variety. 2024年12月13日閲覧。
関連項目
外部リンク
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