『サウンド・ストームDjango[注釈 1]』(サウンド・ストームジャンゴ)は、かつてTBSラジオをキーステーションにJRN系の深夜の時間帯で放送されていたラジオ番組。1982年8月3日から1983年4月2日[2]まで放送されていた。
概要
15年間にわたり放送され、深夜放送ブームの一翼を担った『パックインミュージック』の後継番組。本格的ディスクジョッキーが日替わりで登場し、音楽を前面に出したFMに近いような番組のカラーとなった。「現在の日本で考えられ得る最も強力で本物」の音楽番組をテーマとして目指したという[3]。本番組の番宣広告によると、キャッチコピーは『真夜中のディスク・トリップ』[4]、Djangoとは「DJのango(暗号)」「ポップな音楽を愛する若者の総称」そして「新しいラジオの深夜番組」であるとしている[4]。
大瀧詠一は、それまで土曜日深夜に放送されていた『GO! GO! NIAGARA』をこの番組の枠に移動させてまでの起用だった。その他、月曜日には「某有名男性DJが“覆面”で登場」と決定していた一報もあり[3]、木曜日は最初「ディック・クラーク・ショー」と伝えられていた[5]が、結局月曜出演は小林克也、木曜はウルフマン・ジャックの『USベストテン』と決まった。他、パーソナリティ候補に山下久美子[注釈 2]も挙がっていたが、コンサートスケジュールで埋まっていた事情もあって実現しなかった[3]。
しかし、以下のように『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)、『ミスDJリクエストパレード』(文化放送)の各裏番組に聴取率、シェアの各面で圧され、わずか8か月で終了した。
番組名 |
月曜日 |
火曜日 |
水曜日 |
木曜日 |
金曜日
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サウンド・ストームDjango (TBSラジオ) |
聴:0.1% シ:3.2% (小林克也) |
聴:0.2% シ:7.7% (大瀧詠一) |
聴:0.3% シ:12.0% (スペシャル) |
聴:0.1% シ:3.4% (ウルフマン・ジャック 八木誠) |
聴:0.5% シ:20.0% (アン・ルイス 小島一慶)
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オールナイトニッポン (ニッポン放送) |
聴:2.1% シ:67.7% (中島みゆき) |
聴:0.9% シ:34.6% (坂崎幸之助) |
聴:1.1% シ:44.0% (タモリ) |
聴:2.2% シ:75.9% (ビートたけし) |
聴:0.9% シ:36.0% (ラジオっ娘)
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ミスDJリクエストパレード (文化放送) |
聴:0.9% シ:29.6% (加藤エミ) |
聴:1.5% シ:57.7% (川島なお美) |
聴:1.1% シ:44.0% (宮坂久美子) |
聴:0.6% シ:20.7% (大西良子) |
聴:1.1% シ:44.0% (千倉真理)
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(出典:月刊ラジオマガジン 1982年12月号 p.20 - 21記事。聴取率調査は1982年9月4日 - 同年9月10日調査によるもの。聴=聴取率、シ=シェア)
放送時間
パーソナリティ
水曜日パーソナリティリスト
1982年
1983年
ネット局
いずれも毎週月曜日 - 金曜日 25:00 - 27:00の放送。
脚注
注釈
- ^ 本項目のタイトル表記は、当時のTBSラジオ番組表に掲載されていたタイトルロゴ[1](三才ブックス『ラジオ新番組速報版』1982年秋号のTBSラジオ番組表にも掲載)による。なおタイトルロゴはもう1パターンあり、同じく1982年秋号の123頁(巻末)掲載の本番組の番宣広告に載っていたのは、「Django」の下に小さく「SOUND STORM」と文字がデザインされていたものである。
- ^ 本番組の水曜日のスペシャルパーソナリティ(出演者)として3回出演している。
- ^ 当日は番組中で『ロリコン100人が選んだ歌手ベスト10』の企画を実施。そのランキング結果は[6]、
出典
JRN系 月-金 25:00 - 27:00(1982〜1983年) |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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サウンド・ストームDjango
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