田家 秀樹(たけ ひでき、1946年9月12日 - )は、日本の音楽評論家、ノンフィクション作家、音楽番組パーソナリティ、音楽番組監修者、日本放送作家協会会員、「日本レコード大賞」審査副委員長、「ソングコンテストグランプリ」審査員、元東京医科歯科大学(教養部芸術担当)講師。千葉県船橋市出身、中央大学法学部政治学科卒業。息子は音楽プロデューサーの田家大知。
概要
日本のロック、ポップスを創生期から見続けている。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者になり、文化放送「セイ!ヤング」などの放送作家、「レタス」(サンリオ)などの若者向け雑誌編集長などを経験。放送作家としては、日本民間放送連盟賞ラジオエンターテインメント部門で最優秀賞(2001年)や優秀賞などを受賞。著書に『風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年』『オン・ザ・ロード・アゲイン 浜田省吾ツアーの241日』など多数ある[1]。
経歴
千葉県船橋市に生まれる[2][3]。船橋市立船橋小学校から1954年(昭和29年)に府中市立府中第二小学校転校・卒業。府中市立府中第一中学校、東京都立三鷹高等学校、中央大学法学部政治学科を卒業[3]。
1969年(昭和44年)タウン誌のはしりとなった『新宿プレイマップ』(新都心新宿PR委員会発行)の創刊に、編集者として参加した[3][4]。
1970年(昭和45年)『セイ!ヤング機関誌・ザ・ヴィレッジ』(文化放送発行)の編集人に就任し創刊[4]。
1971年(昭和46年)放送作家として番組構成を始める。文化放送『はしだのりひこのビューティフル・ノンノ』を担当。『落合恵子のサウンドフォーク』『さだまさしのサンデーニューミュージック』『セイ!ヤング』などのラジオ番組の構成も手がけた[3][4]。
1974年(昭和49年)第1子・大知が誕生(ゆるめるモ!を始めとする音楽プロデューサー)[5]。
1975年(昭和50年)『セイ!ヤング機関誌・ザ・ヴィレッジ』終刊。放送作家に専念する。文化放送を中心にレギュラー番組13本を担当[2]。
1976年(昭和51年)文化放送『ダイナミックジャンボ・ニュース探検』にて初めてレポーターを担当。毎週15分番組で1年間担当した[2]。
1978年(昭和53年)飛行船出版の雑誌『タイフーン』編集長に就任『6号で休刊)。翌年、サンリオ出版の雑誌「レタス」を創刊、編集長に就任。編集プロダクション「レタス」を発足[2][1]。
1982年(昭和57年)徳間書店の雑誌『DO!』を創刊、編集長に就任[2][1]。
1983年(昭和58年)TBSテレビ放送の夕方帯番組『アップルシティ500』のMCを担当。世界一周に出かけるルポライター・戸井十月の代役だった。その後、文筆業に専念[2]。
1984年(昭和59年)37才のときにソニーマガジンズから初の著書『33回転の愛のかたち:あなたはユーミン?それともみゆき?』を出版(1989年に角川文庫にて文庫化)。ライターとして生きてゆこうと思うんだったら40になる前に一冊でも本を書いておかないと先が大変だよ、と講談社編集長からアドバイスがあったのが理由。33回転はアナログ盤のLPは33回転から来ている。レコードの中の愛のかたちを意味している[6]。
1995年(平成7年)東京医科歯科大学非常勤講師に就任。教養部芸術を担当(2001年まで登壇)[2]。
2001年(平成13年)「検証!中津川フォークジャンボリー」(NACK5/企画構成)が日本民間放送連盟賞「ラジオエンターテインメント部門」優秀賞[2]、ギャラクシー賞を受賞[7]。
2002年(平成14年)「イムジン河2001」(NACK5/企画構成)が日本民間放送連盟賞「ラジオエンターテインメント部門」最優秀賞[2]、ギャラクシー賞を受賞[7]。同年、音楽専門チャンネル・Viewsic(現MUSIC ON! TV)「music plant ノギタケ」が放送開始、MCに抜擢される[8]。
2003年(平成15年)「浦和ロック伝説」(NACK5/企画構成)が日本民間放送連盟賞「ラジオエンターテインメント部門」優秀賞を受賞[2]。
2006年(平成18年)「吉田拓郎 & かぐや姫 Concert in つま恋 2006」に構成スタッフとして参加。公式ブックの編集と執筆を手がける[2]。
2009年(平成22年)公益社団法人日本作曲家協会主催「日本レコード大賞」選考審査員に就任[9]。
2013年(平成26年)「永遠のザ・フォーククルセダーズ~若い加藤和彦のように」(FM COCOLO/出演・構成)が日本民間放送連盟賞「ラジオエンターテインメント部門」優秀賞を受賞[2][10]。
2016年(平成28年)「作詞家・松本隆の45年」(TOKYO FM、出演・構成)が日本民間放送連盟賞「ラジオエンターテインメント部門」優秀賞を受賞[2]。同年、公益社団法人日本作曲家協会主催「ソングコンテストグランプリ」審査員に就任[11]。
2020年(令和2年)「岡林信康・復活の朝スペシャル」(FM COCOLO/出演・構成)が日本民間放送連盟賞「ラジオエンターテインメント部門」優秀賞を受賞[2]。
現在は音楽評論家、ノンフィクション作家、音楽番組パーソナリティ、音楽番組監修者として幅広く活動する[1]。
人物
審査員
書籍
吉田拓郎に関する著書
浜田省吾に関する著書
甲斐バンドに関する著書
その他
CD
- SONY/COLUMBIA/PONY CANYON/UNIVERSAL/VICTOR・5社共同企画(選曲担当)[17]
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~1月 新年』(2016年12月7日、ソニー・ミュージックダイレクト)
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~2月 告白』(2016年12月7日、ポニーキャニオン)
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~3月 卒業』(2016年12月7日、日本コロムビア)
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~4月 桜』(2017年3月8日、ソニー・ミュージックダイレクト)
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~5月 東京』(2017年3月8日、ビクターエンタテインメント)
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~6月 結婚』(2017年3月8日、ユニバーサルミュージック)
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~7月 サマーソング』(2017年6月7日、ソニー・ミュージックダイレクト)
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~8月 平和』(2017年6月7日、日本コロムビア)
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~9月 友情』(2017年6月7日、ユニバーサル ミュージック)
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~10月 空と星』(2017年9月7日、ポニーキャニオン)
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~11月 家族』(2017年9月7日、ビクターエンタテインメント)
- 『大人のJ-POPカレンダー~365 Radio Songs~12月 故郷』(2017年9月7日、ユニバーサル ミュージック)
- 『URC 50th best青春の遺産 (50th anniversary URC)』(選曲担当、2020年2月19日、ポニーキャニオン)
- 『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』(選曲担当、2021年10月27日、ソニー・ミュージックダイレクト)
DVD
- 『柳ジョージ/GEORGE YANAGI Concert Tour'99~Sunset Hill』(2004年7月20日、日本クラウン) ※ 柳ジョージと田家秀樹との対談映像収録
主な執筆雑誌
- ※ 国立国会図書館「田家秀樹」調べ
主な新聞連載
- 『信濃毎日新聞』(2001年~2011年、毎週金曜) - 【連載】「ヒットの法則」[2]
- 『毎日新聞』(2007年~2009年、毎週木曜) - 【連載】「70年代ノート・新宿・フォーク・深夜放送」[2]
- 『中国新聞』(2008年) - 【連載】「小説・広島フォーク村」[2]
- 『西日本新聞(2012年・2013年、平日) - 【連載】「ビートルズが教えてくれた」「ロック夜明け前~ビートチャイルド物語」[2]
番組監修
出演
テレビ番組
ウェブ番組
ラジオ
脚注
関連項目
外部リンク