いすゞ歌うヘッドライト〜コックピットのあなたへ〜(いすずうたうへっどらいと 〜こっくぴっとのあなたへ〜)は、TBSラジオが制作・放送していたラジオ番組。
同じく深夜帯の文化放送『日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲』と人気を二分し「深夜ドライバーのオアシス」と称された[1]。
1968年から放送開始した文化放送の『日野ダイナミックスコープ 走れ!歌謡曲』の成功に対抗し、1974年から2001年にかけてTBSラジオなどJRN系列の各放送局で放送していた音楽番組。
いすゞ自動車一社提供。番組制作は綜合放送が担当していた[2]。
対象リスナーは『走れ!歌謡曲』同様、深夜から早朝にかけて働くタクシーや長距離トラックの運転手で、CMはいすゞ自動車のトラックに関するものだった。演歌・歌謡曲が多く流れたため、これらのファンが多いサラリーマン・中高年齢層も対象になっていた。
1989年4月から日替わりで演歌歌手がパーソナリティを担当し、その多くが人気歌手に成長していった。
編成上は深夜番組として各局のタイムテーブルや新聞の番組表では一番下に記載されていたが、TBSラジオでは放送開始の3:00以降を翌日のプログラムとしており[3]、「月曜から金曜深夜」ではなく「火曜から土曜早朝」とし、冒頭の挨拶も「こんばんは」ではなく「おはようございます」となっていた。これは『JUNK2』や現在の『CITY CHILL CLUB』の放送期間を除き、『Fine!!』(火曜 - 土曜)に至るまで変わらなかった。そのため本項でもそれに従って記述する。
パーソナリティ別に各コーナーが設定されていた。以下は番組末期のものである。
OPのナレーション1(1978年頃まで、元TBSアナ 藤田恒美)
OPのナレーション2 (1978年頃から1987年4月4日、元TBSアナ 藤田恒美)
OPのナレーション3(1987年4月7日から1998年9月、元TBSアナ 宮内鎮雄)
OPのナレーション4(1998年10月以降、元TBSアナ 宮内鎮雄)
OPのCMパターン1(1970年代)
OPのCMパターン2(1980年代から1990年代中期、広川太一郎)
OPのCMパターン3(1990年代中期から1998年9月)
※OP後のCMは1998年9月をもって廃止された。
EDが近づくと、
EDのパーソナリティのメッセージ
EDで流れる歌
と続き、その後CMに入る。
EDのCMパターン1(1987年3月頃まで?、広川太一郎)
EDのCMパターン2(1987年4月頃?から1998年9月まで、元ラジオ福島アナ・轟美穂)
※轟が番組パーソナリティを退いた後も、轟がアナウンスしたエンディングのコマーシャルは放送が長年継続された。なお轟は、後に長野オリンピックの開会式司会も務めている。
※ED前のCMは1998年9月をもって廃止された。
EDのナレーション1(元TBSアナ 藤田恒美他)
EDのナレーション2(1987年4月4日まで、女性の声)
EDのナレーション3(1987年4月7日から1998年9月まで、元TBSアナ 宮内鎮雄)
ただし、山梨放送・山陰放送・山口放送・宮崎放送・南日本放送の各局は途中からネットされたので、順次組み込まれるかたちとなった。
EDのナレーション4(1998年10月以降)
天気予報・最後の曲・EDのパーソナリティのメッセージ
が続いたあとに、
2時間枠後期の4時頃には、1か月ごとに街道とそれにまつわる歴史を語っていき、いすゞのトラックの宣伝につなげて行くという2分間の長いCMを流していた(豊後街道・桜三里街道・島原街道など)。
基本的にはオープニングで流れていたが、1998年9月までの2時間枠のころは、5時前のエンディングの終わり部分でも流れていた。
1988年 由口貴恵担当「カーアンドドライブ」内:向谷実作曲「Family rand」
1987年4月から1990年3月 轟美穂担当「ウィークエンドフィッシング」のコーナー時:MALTA作曲「Because of Love」
岡村美鈴担当のコーナー「美鈴のギャンブル講座」のテーマ曲:藤田まこと「競馬音頭」
放送時期によって様々使用されているが、
などが使用されていた。
ほかにDan Fogelberg&Tim Weisberg の「Lahaina Luna」が使用されていた時期もあった。
『夜明けの仲間たち』
作詞: 山川啓介、作曲: 三木たかし、CD化編曲: 川村栄二、楽曲管理元: 日音
歌手
カバーは、麻生しおりがパーソナリティを務めた1992年に行われ、シングルCD「泣いて泣いて」のカップリング曲として、ポリスターより発売された。現在も2002年発売の「歌うヘッドライト」企画盤CDなどで、聴くことが可能である。
オリジナル版は2012年の『甦る いすゞ歌うヘッドライト〜コックピットのあなたへ〜 CD5枚組ボックス』に収録され初のCD化となった。
まだ「夜明けの仲間たち」が出来ていなかったころはスティーヴン・シュラックス(イタリア語版)の「Blue Dolphin」が使われていた(この曲は火曜・綾崎りつか担当時に限って使用された)。
番組開始当初は、前の時間帯の音楽番組『パックインミュージック』からの流れを変えるために別の番組を流すラジオ局があったり、そもそも午前3時で放送を終了するラジオ局も多かったことから、番組開始時のネット局はわずかなものであった。ネット局が急増したのは24時間終日放送を実施する放送局が増える1970年代後半からで、さらに『オールナイトニッポン第2部』のネット局による番組乗り換えが加わって、1995年には最大30局ネットまで膨らんだ(ほとんどはJRNとNRNのクロスネット局)。なお、同じクロスネットの北日本放送と中国放送では『走れ!歌謡曲』をネットしたため、当番組は開始から終了まで一貫して放送されなかった。
放送時間を短縮した1998年10月前後、いすゞ自動車のCMは滝口順平(メインナレーション)によるもので、当時のキャッチコピーは「いすゞの視点が、そこにある!」が決め台詞であった。
レコード会社10社合同企画による2枚組コンピレーションと、5枚組BOXが発売されている。2枚組コンピレーションでは歴代のパーソナリティがナレーションを担当した。
1.歌うヘッドライト ~コックピットのあなたへ~明日があるさ
2.歌うヘッドライト~コックピットのあなたへ~初恋
3.歌うヘッドライト~コックピットのあなたへ~シクラメンのかほり
4.歌うヘッドライト~コックピットのあなたへ~いつでも夢を
5.歌うヘッドライト~コックピットのあなたへ~翼の折れたエンジェル
6.歌うヘッドライト~コックピットのあなたへ~雨の慕情
7.歌うヘッドライト~コックピットのあなたへ~神田川
8.歌うヘッドライト~コックピットのあなたへ~雨にないてる…
9.歌うヘッドライト~コックピットのあなたへ~川の流れのように
10.歌うヘッドライト~コックピットのあなたへ~季節の中で
11.甦る いすゞ歌うヘッドライト★★コックピットのあなたへ★★
(放送休止) - パックインミュージック - サウンド・ストームDjango - 体験ラジオAチャンネル - 今夜もセレナーデ - スーパーギャング - パックインミュージック21 - シンデレラドリーム ミッドナイト☆パーティー - UP'S〜Ultra Performer'S radio〜 - (一時中断) - Junk - JUNK
(放送休止) - パックインミュージック - いすゞ歌うヘッドライト〜コックピットのあなたへ〜 - (3・4時分割)- Fine!! - CITY CHILL CLUB
滝良子 - 綾崎りっか - 小久保尚美 - 滝里美 - 長保有紀 - 島津亜矢 - 岩本公水
若山かずさ - 真木ことみ
岡雅子 - 原田ゆかり - 長山洋子 - 山本智子
岩崎直子 - 石原詢子 - 服部浩子 - 水森かおり
糸川蛍子 - マルシア - 麻生詩織 - 夏木ゆたか - 永井みゆき
いすゞ自動車 - TBSラジオ