アーリントンカップ は、日本中央競馬会 (JRA)が阪神競馬場 で施行する中央競馬 の重賞 (GIII)である[ 1] 。
正賞はアーリントンインターナショナル賞[ 3] 。
概要
ペガサスステークス
1987年に創設され、1991年に廃止された「ペガサスステークス 」を前身とする[ 4] [ 5] [ 6] 。3歳馬による別定重量戦の1600メートル戦だった[ 5] 。
アーリントンカップ
アーリントンカップの優勝レイ (2023年優勝馬:オオバンブルマイ)
1992年から、阪神競馬場とアーリントン国際競馬場(Arlington International Racecourse 、2000年からはアーリントンパーク競馬場 )が提携を結んだのを機に、ペガサスステークスは「アーリントンカップ 」に改称された[ 4] [ 5] [ 注 1] 。アーリントンパーク競馬場からは賞の寄贈が行われていた[ 6] 。
一方、姉妹提携先のアーリントンパーク競馬場では、交換競走 として「Hanshin Cup Stakes (阪神カップステークス)」が施行されていた[ 4] [ 6] [ 7] [ 8] [ 注 2] 。
2018年よりNHKマイルカップ のトライアル競走 に指定されるとともに、NHKマイルカップの優先出走権を3着までに付与されることになった[ 9] 。
チャーチルダウンズカップ
アーリントンパーク競馬場の閉場に伴い、阪神競馬場は新たにチャーチルダウンズ競馬場 と姉妹提携を結んだ。これにより、2025年からはチャーチルダウンズカップとして開催されることとなる。
競走条件
以下の内容は、2024年現在[ 2] [ 3] のもの。
出走資格:サラ系 3歳
JRA所属馬
地方競馬所属馬(後述)
外国調教馬(優先出走)
負担重量:馬齢(牡・せん57kg、牝馬55kg)
2018年よりNHKマイルカップ のステップ競走に指定され、地方競馬所属馬はNHKマイルカップの出走候補馬(3頭まで)が出走可能なほか、JRAの3歳芝重賞競走の優勝馬および2歳GI競走の優勝馬にも出走資格が与えられる[ 10] [ 11] 。
賞金
2024年の1着賞金は4100万円で、以下2着1600万円、3着1000万円、4着620万円、5着410万円[ 2] [ 3] 。
歴史
1992年 - 4歳馬限定の重賞競走として創設、阪神競馬場の芝1600mで施行[ 4] 。
1993年 - 混合競走に指定、外国産馬 が出走可能になる[ 12] 。
1996年 - 特別指定交流競走 に指定され、地方所属馬が2頭まで出走可能になる[ 12] 。
2001年 - 馬齢 表示の国際基準への変更に伴い、出走資格を「3歳」に変更。
2007年
前年12月に新設された外回りコースに変更。
ICSCの勧告により、格付表記をJpnIIIに変更[ 13] 。
2009年
2015年
2018年
開催時期を4月に変更し、NHKマイルカップ トライアルに指定されるとともに、NHKマイルカップの優先出走権を3着までに付与される[ 9] 。
負担重量を馬齢重量に変更。
指定交流競走に変更、JRAに認定されていない地方所属馬も出走可能になる。
2020年 - 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の感染拡大防止のため、「無観客競馬 」として実施[ 16] 。
2022年 - アーリントンパーク競馬場の廃止に伴い、正賞がアーリントンパーク競馬場賞からアーリントンインターナショナル賞に変更となる[ 2] 。
2025年
名称をチャーチルダウンズカップ に変更し、回次も引き継ぐ予定[ 17] 。
施行時期を従来より2週間繰り上げ、大阪杯 の前日に実施予定。
歴代優勝馬
距離はすべて芝コース。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。
脚注
参考文献
「アーリントンカップ(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』日本中央競馬会、2006年、1161-1184頁。
注釈
^ 主催者のJRAによれば、1992年の開催は「第1回アーリントンカップ」であり、手続き上はペガサスステークスは廃止、アーリントンカップは新設とした(通例、「名称変更」の場合には従前の回数をそのまま引き継いでいる)。しかし現在は「アーリントンカップの前身がペガサスステークスである」と説明している。
^ 2000年は「Hanshin Handicap」、2001年から2011年は「Hanshin Cup Handicap」、2012年からは「Hanshin Cup Stakes」。1マイルのG3戦で、当初はダートコース、2007年からはオールウェザー コースで行われていた。
出典
各回競走結果の出典
『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】 』第1回 - 第14回
JRA年度別全成績
(2024年)“第2回 阪神競馬 第7日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2024年4月30日 閲覧。 (索引番号:10083)
(2023年)“第2回 阪神競馬 第7日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2023年9月10日 閲覧。 (索引番号:09083)
(2022年)“第2回 阪神競馬 第7日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2022年4月18日 閲覧。 (索引番号:09083)
(2021年)“第2回 阪神競馬 第7日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月18日 閲覧。 (索引番号:09083)
(2020年)“第2回 阪神競馬 第7日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月2日 閲覧。 (索引番号:09083)
(2019年)“第2回 阪神競馬 第7日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月2日 閲覧。 (索引番号:10083)
(2018年)“第2回 阪神競馬 第7日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2018年4月15日 閲覧。 (索引番号:10083)
(2017年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2017年2月26日 閲覧。 (索引番号:07011)
(2016年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2017年2月26日 閲覧。 (索引番号:07011)
(2015年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2015年12月14日 閲覧。 (索引番号:07011)
(2014年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:07011)
(2013年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:07011)
(2012年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:06011)
(2011年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:06011)
(2010年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:06011)
(2009年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:07011)
(2008年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:06011)
(2007年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:06011)
(2006年)“第1回 阪神競馬 第1日 ” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:06011)
(2005年)“第1回 阪神競馬成績集計表 ” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 679-680. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:06011)
(2004年)“第1回 阪神競馬成績集計表 ” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 683-684. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:06011)
(2003年)“第1回 阪神競馬成績集計表 ” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 677-678. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:06011)
(2002年)“第1回 阪神競馬成績集計表 ” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 652-653. 2016年2月22日 閲覧。 (索引番号:06011)
netkeiba.comによる。(最新閲覧日2014年6月5日)
1992-1999 - 1992年 ,1993年 ,1994年 ,1995年 ,1996年 ,1997年 ,1998年 ,1999年
2000-2009 - 2000年 ,2001年 ,2002年 ,2003年 ,2004年 ,2005年 ,2006年 ,2007年 ,2008年 ,2009年
2010- - 2010年 ,2011年 ,2012年 ,2013年 ,2014年 ,2015年 ,2016年
外部リンク