『美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結!ブラック・ドリーム・ホールの奇跡』(びしょうじょせんしセーラームーンスーパーズ セーラー9せんししゅうけつ ブラック・ドリーム・ホールのきせき)は、テレビアニメ『美少女戦士セーラームーンSuperS』をもとにしたアニメ映画作品。
同時上映は『スペシャルプレゼント 亜美ちゃんの初恋 美少女戦士セーラームーンSuperS 外伝』と『あずきちゃん ホワイト・バレンタイン 恋のチャンスがやってきた!!』。
全国280館の東映邦画系劇場の公開ながら、最終的には6億円を超える配給収入を上げている[2]。
入場者特典は「クリスタル・リング」[2]。
オープニングでは、幼少期の内部太陽系戦士の姿が見られる[注 1]。
本作の後、『劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal』が上映されるまでの約25年間、映画シリーズは制作されなかった[4]。
1995年4月下旬に製作決定し、製作側がストーリーを考案[2]。初期段階では当時シリーズディレクターだった幾原邦彦が監督する予定で、セーラーウラヌスとセーラーネプチューンを主人公にしたストーリーが構想されていたが、プロデューサーの交代で幾原も降板し、使われなかった構想は幾原原案・監督の『少女革命ウテナ』の草案になった[5]。
脚本を担当する榎戸洋司が「ハメルンの笛吹き」や「トルテ城の笛吹き」のサブタイトルをベースにしたプロットを提出。6月に有迫俊彦、山本豪、芝田浩樹、武内直子がアイディアを出し合い、お菓子をモチーフにすることやセーラー戦士9人登場[注 2]が決定[2]。7月上旬に第4シナリオ決定稿が完成[2][注 3]。
ペガサス/エリオスを登場させる案もあったが、エリオスとペルルを一緒に登場させることに武内が難色を示したために見送られた[6]。
月野うさぎたちは木野まことの家でチョコチップクッキーを作っていた。ちびうさは完成したクッキーを地場衛にあげようとするが、洋菓子店の前で不思議な少年のペルルに出会う。
同じ頃、世界中で子供達の失踪事件が続発。ちびうさも姿を消してしまう。その裏では妖精の笛の音で子供たちをさらい、「ブラック・ドリーム・ホール」で世界を包もうとする異世界の魔女バディヤーヌが暗躍していた。バディヤーヌの手下の妖精は子供たちを永遠にお菓子の夢の中に閉じ込めようとしていたが、ペルルだけがそれに異を唱えて兄弟達に追われていたのだった。
ペルルとセーラー戦士たちはさらわれたちびうさと子供たちを取り戻すべく、ブラック・ドリーム・ホールの本拠地マジパンヌ・キャッスルに向かう。
1995年12月10日、本作の公開を記念して「セーラームーン・エクスプレスII号」というイベント電車が走行(西武新宿駅発西武遊園地駅着)[9]。ちびムーンを含めた着ぐるみの内部太陽系戦士6人と、5万人の応募者から抽選で選ばれた1500人の女児が乗車[9]。同日には西武遊園地でイベントが開催。審査を勝ち抜いた8人の女児による「歌ってアイドル セーラームーンコンテスト」、プリティキャストによるミニコンサート、着ぐるみセーラー戦士によるキャラクターショーといった構成[9]。
公開前日の12月22日には、丸の内東映で特別試写会「ファンタスティックナイト」が開催[9]。内部太陽系戦士5人のショー、三石をはじめとした内部太陽系戦士5人の声優陣によるトークショー、プレゼント抽選会という構成[9]。
セーラームーンの映画すべてを収録した「美少女戦士セーラームーン THE MOVIE DVD-BOX」が2002年3月21日、単巻が2005年8月5日にそれぞれ発売。
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