BUCK-TICKはメジャーデビュー後初となるシングル「JUST ONE MORE KISS」(1988年)をリリースし、同作はオリコンチャートにて最高位6位を獲得して売り上げ枚数は14.7万枚と初ヒット曲となり、また同作のヒットにより第30回日本レコード大賞において新人賞を獲得することとなった[2]。その後リリースされた4枚目のオリジナル・アルバム『TABOO』(1989年)は同チャートにて初登場1位を獲得、売り上げ枚数は予約の時点で25万枚を突破し[3]、最終的な売り上げ枚数は30万枚となった。同年3月からは全国コンサートツアーも開始され、すべてが順調に推移していたBUCK-TICKであったが、ツアー中[4月21日にメンバーの今井寿がLSD使用による麻薬取締法違反容疑で逮捕されることとなった[4]。この件を受け、ツアーは残り19本の公演すべてが中止となったほか、今井以外のメンバーは全員半年間の活動自粛となった[4]。
謹慎明けの同年12月20日にBUCK-TICKは「バクチク現象」と題した復活コンサートを群馬音楽センターにて実施、さらに12月29日には同じく「バクチク現象」と題して初となる東京ドーム公演を実施、4万3000人を動員した[4][8][9]。8か月間活動が休止していた状態からいきなり東京ドーム公演を行うことにためらいがあったメンバーは、事前に別の会場で1回ライブを行うことを計画するも、日本中の様々なホールから使用許可が下りず途方に暮れていた[9]。そんな中、地元である群馬の高崎市にある群馬音楽センターだけが唯一使用許可が下りることとなった[9]。東京ドーム公演では過去作からの選曲で様々な楽曲が演奏されたほか、当日の時点ではリリース前であった本作および「THE WORLD IS YOURS」の2曲が演奏された[10]。
1990年1月24日にビクター音楽産業のInvitationレーベルから8センチCDおよびカセットテープの2形態でリリースされた。初回限定盤には「BUCK-TICK」と「悪の華」と書かれたシールが同封されていた。カップリング曲「UNDER THE MOON LIGHT」はBUCK-TICKの全楽曲の中で樋口豊が作詞を唯一手掛けた楽曲となっているが、オリジナル・アルバムには未収録となった。カセットテープ版はA、B両面に「悪の華」「UNDER THE MOON LIGHT」が2曲続けて収録されている。
本作が収録されたアルバム『悪の華』(1990年)は全曲ミュージック・ビデオが制作されているが、本作はシングル用のビデオも制作されたため2種類のミュージック・ビデオが存在する。また、同年1月19日放送のテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』(1986年 - )に出演したBUCK-TICKは本作および「HURRY UP MODE」を演奏した。
アルバム『悪の華』に収録されたバージョンはキーボードが追加されており、アウトロにおける曲の終わり方が異なっている。シングルバージョンは長らくアルバム未収録であったが、後発のベスト・アルバムや2002年にリリースされたアルバム『悪の華』のリマスターエディション初回限定盤に収録されている。また、BUCK-TICK自身によるセルフカバー・アルバム『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』(1992年)において、リアレンジ・バージョンが収録された。
1.バクチク現象 at THE LIVE INN - 2.MORE SEXUAL!!!!! - 3.Sabbat I - 4.Sabbat II - 5.悪の華 - 6.M・A・D - 7.BUCK-TICK - 8.Climax Together - 9.CATALOGUE 1987-1995 - 10.SWEET STRANGE LIVE FILM - 11.DREAM BOX - 12.ONE LIFE, ONE DEATH CUT UP - 13.BUCK-TICK PICTURE PRODUCT - 14.BUCK-TICK TOUR2002 WARP DAYS 20020616 BAY NK HALL - 15.PICTURE PRODUCT II - 16.Climax Together Collector's Box - 17.Mona Lisa OVERDRIVE -XANADU- - 18.at the night side - 19.悪魔とフロイト -Devil and Freud- Climax Together - 20.13th FLOOR WITH DIANA - 21.BUCK-TICK SINGLES on Digital Video Disc - 22.BUCK-TICK FEST 2007 ON PARADE - 23.TOUR2007天使のリボルバー - 24.memento mori 090702 - 25.TOUR 2010 go on the“RAZZLE DAZZLE” - 26.THE DAY IN QUESTION 2011 - 27.B-T LIVE PRODUCT -1987/1989/1992 VICTOR YEARS- - 28.BUCK-TICK FEST 2012 ON PARADE - 29.TOUR 夢見る宇宙 - 30.劇場版BUCK-TICK 〜バクチク現象〜 - 31.TOUR2014 或いはアナーキー -FINAL- - 32.TOUR アトム 未来派 No.9 -FINAL- - 33.CLIMAX TOGETHER ON SCREEN 1992-2016 / CLIMAX TOGETHER 3rd - 34.THE PARADE 〜30th anniversary〜 - 35.THE DAY IN QUESTION 2017 - 36.TOUR no.0 - 37.ロクス・ソルスの獣たち - 38.B-T LIVE PRODUCT -Ariola YEARS- - 39.TOUR2020 ABRACADABRA ON SCREEN / ABRACADABRA LIVE ON THE NET
書籍
写真集
1.BUCK-TICK - 2.HYPER - 3.HYPER NUMBER 3 - 4.BT8992 - 5.SHAPELESS - 6.TOUR GUIDE BOOK/13th FLOOR WITH MOONSHINE - 7.BUCK-TICK TOUR 2009 memento mori PIX
関連書籍
1.LOVE ME - 2.天使のざわめき - 3.WORDS BY BUCK-TICK - 4.IKONOKRUSM - 5.ORAL HISTORY-20th ANNIVERSARY SPECIAL BOOK