岡山市半田山植物園(おかやましはんだやましょくぶつえん、英: Handayama Botanical Garden)は、岡山県岡山市北区にある植物園。
岡山市街を一望出来る半田山の丘陵地に、岡山市民に対る、植物観賞、レクリエーション、憩いの場として1964年(昭和39年)5月に開園。11万㎡の園内、3200種、15万本の植物が四季を通じて咲くように企画されている一方、頂上付近には貴重な文化財でもある一本松古墳、中腹には明治時代に作られた配水池などもある[2]。
沿革
利用案内
- 開園時間 - 9時-16時30分(入園は16時まで)
- 休園日 - 年末年始(12/29-31,1/1-3)、毎週火曜日、ただし火曜日が国民の祝日と重なった場合は、その翌日。
- 臨時休園 - 天候その他の都合で時間の伸縮または休園の場合あり。
- 入園料
- 大人(15歳以上) 308円
- 団体(大人)(30名以上) 247円
- 年間パスポート(大人)1234円
- 小人(6歳〜14歳)124円
- 団体(小人)(30名以上)103円
- 年間パスポート(小人)494円
見所・イベント
史跡
園内最高所には、一本松古墳と呼ばれる古墳時代中期(5世紀後半)に築造された、全長65mの前方後円墳がある。後円部径は43m。竪穴式石室を有していたが、第二次世界大戦中に高射砲陣地として使用され、石室に穴があけられている。鉄槍や一部に金を貼った冑、鉄を鍛えるのに用いられた金槌やヤットコなどが副葬品として発掘されている。現在は東京国立博物館に収蔵されている。
文化財
2004年(平成16年)12月10日、岡山市水道事業関連施設が文化審議会で国の登録有形文化財への指定が決まった。岡山市水道事業関連施設は全部で20件あるが、そのうち半田山植物園内には下記の6件である。[3]
- 半田山配水池 一号配水池、半田山配水池 二号配水池、半田山配水池 三号配水池
- 1号〜3号の円形配水池は同じ構造であり、1号、2号が創設時(1905年(明治38年))、3号が第1期拡張工事(1919年(大正8年))の建築である。直径20.65m、深さ4.5m、容量1170m3。現在も稼働している。全国的に類例の少ない円形配水池。
- 半田山配水池 創建量水室、半田山配水池 増設量水室
- 六角形煉瓦積みの小規模な建物。もとは内部にベンチュリー式量水器を設置。基礎や入り口、その上のベディメント、円形の小窓には花崗岩を使用。1905年(明治38年)。西側のものは1939年(昭和14年)に増設された六角形鉄筋コンクリート造りの量水室。外側のタイルを煉瓦積み風とするなど。1905年(明治38年)の量水室に似せたデザインとしている。
- 半田山配水池 旧事務所
- 木造平屋建、寄棟造、桟瓦葺きの建物。腰縦板張、その上部を下見板張りとする。花崗岩の基礎、軒に瓔珞飾を付ける。窓のデザインは三野浄水場旧送水ポンプ室・動力室の窓に類似。床下換気口の金物は配水池の窓と同様の岡山市章をあしらったデザインとなっている。背後の便所等は撤去され約38m2を残すのみ。現在は倉庫などとして使われる。
イベント
- 桜まつり
- 毎年、3月下旬〜4月中旬の桜の開花に合わせて開催しており、期間中10日間は夜間開園を実施している。1977年4月から夜桜開園として開始し、途中中断した時期もあったが、現在も続いているイベントである。
アクセス
- 鉄道
- バス
- JR岡山駅から岡電バス(植物園・三野公園行き)植物園口または水源地降車徒歩5分
- JR岡山駅から岡電バス(理大東門行き)植物園前降車徒歩1分
- JR岡山駅から宇野バス(北方面行き)植物園口または水源地降車徒歩5分
- 自家用車
脚注
- ^ 指定管理者の指定状況
- ^ 公益財団法人岡山市公園協会/半田山植物園
- ^ 施設・文化財 詳細 - 名称 半田山配水地 配水池ほか〔国登録有形文化財、岡山市〕岡山県生涯学習センター|ぱるネット岡山(生涯学習ポータルサイト)
関連項目
外部リンク