小説家になろう(しょうせつかになろう)は、株式会社ヒナプロジェクトが提供する小説投稿サイト。作者登録することで、無料で小説をウェブ上に公開することができる。また「小説家になろう」はヒナプロジェクトの登録商標[注 1]である。
概要
多くの作品が登録されている小説投稿サイトである。ウェブ上で執筆が可能である点、携帯電話・スマートフォンでも利用(執筆や閲覧)が容易い点で他サイトと異なる。
2014年12月時点でアクセス数は月間約9億5000万PV、ユニークユーザー数は約400万人[1]、2019年4月時点では月間約20億PV、ユニークユーザーが約1400万人に達している[2]。また、2015年3月15日朝、登録者数が55万人を突破した。登録ユーザの年代は、2019年4月時点で20代が44%と最も多く、以下30代が24%、10代が14%、40代が12%と続く[2]。同じく男女比率は、男性が約6割、女性が約3割(残りは性別未登録)[2]。
2010年代に入り、本サイトに掲載された小説を(多くは加筆・修正を経て)書籍化する動きが複数の出版社で活発化しており、本サイト出身のそれらの小説や、特に多い異世界ものの作品を総称して「なろう系」と呼ぶことがある[3]。ただし展開の安易さなどへの揶揄、蔑称として用いられることもあるため[3]、大橋崇行は「なろう系」という言葉の使用には注意が必要だと述べている[4]。また「小説家になろう」側がこの言葉を使ったことはなく、本サイトを運営するヒナプロジェクト取締役の平井幸は「なろう系」という言葉に対しては痛し痒しな思いで「ブランド化されるのは大変ありがたいんですが、他ジャンルで書かれている作者さんの気持ちもありますし、あまりイメージが固定化されるのも困る。『みんなのための小説投稿サイト』を謳う以上、デメリットにも転びかねない言葉として慎重に取り扱っています」と発言している[5]。
運営会社
運営会社では以下のサイトを運営している。
- 小説家になろう
- メインである小説投稿サイト。
- 小説を読もう
- 小説閲覧サイト。PC/スマートフォン対応。
- ラブノベ
- 恋愛小説限定の閲覧サイト。スマートフォン向け。対象となる作品は、執筆者が投稿時に設定したジャンル・年齢制限により自動的に振り分けられる。
- ノクターンノベルズ
- 男性向けR18小説サイト。
- ムーンライトノベルズ
- 女性向けR18小説サイト。
- ミッドナイトノベルズ
- 官能を主目的としない男性向けR18小説サイト。
- KASASAGI
- アクセス解析サイト。
過去には以下のようなサイトも運営していた。
- 小説を読む
- 「小説家になろう」の携帯(いわゆるフィーチャーフォン)向け閲覧サイト。2019年1月29日サービス終了[7]。
- にじファン/NOS
- いわゆる二次創作小説の閲覧サイト(「にじファン」がPC向け、「NOS」が携帯向け)。2012年7月20日閉鎖。
沿革
1990年代中ごろの日本におけるインターネットの普及に伴い、個人でWebサイトを開設・運営する人が増加し、自分のサイトで創作物を発表する形態が取られるようになる[8]。2000年代に入るともっと手軽に作品を発表したい人々をターゲットとしてアルカディアやアルファポリスといった投稿型の小説サイトが登場するようになった[8]。
2000年代
- 2000年 - 2003年
- 梅崎祐輔は「もっとネット小説を読みたい」という思いから名探偵コナン専門の二次創作小説サイト「コナン小説リング」を開設し小説執筆投稿システム「NW-SYSTEM」の開発に着手した。
- 2004年
- 梅崎祐輔が個人サイトとして投稿型のケータイ小説サイト「小説家になろう」を2004年4月2日に開設した[9][10]。当時はネット小説の発表の場が個人運営サイトが主流だったこともあり、作品を探すことが大変だったということも開設理由のひとつとして挙げている[11]。
- 2005年
- 3月21日 - 男性向けR18小説サイトの「ノクターンノベルズ」サービス開始。
- 5月8日 - 女性向けR18小説サイト「ムーンライトノベルズ」サービス開始。
- 2007年
- 2月15日 - 本格派縦書き小説サイト「PDF小説ネット」サービス開始。
- 5月1日 - 携帯電話向け恋愛小説専門サイトの「ラブノベ」サービス開始。
- 7月28日 - ネット小説読者向けの「小説を読もう!」サービス開始[10]。
- 平井幸のウェブブラウザゲーム制作チーム「ヒナプロジェクト」に梅崎祐輔が参画[12]
- 2008年
- 1月 - サイマリンガルから書籍化作品「新宿クレッシェンド」が発売。
- 3月3日 - サイトの運営を小説家になろうグループ(HINAproject)による運営に移行。
- 10月 - 二次創作専門ケータイ小説サイト「NOS」サービス開始。
- 12月 - 画像投稿サイト「みてみん」ベータ版を公開。
- 2009年
- 世間のケータイ小説ブームも手伝い、「小説家になろう」の知名度が高まり、大規模なサイトリニューアルが行われた[9]。
2010年代
- 2010年
- 3月17日 - 各種サービスの運営法人化を目的として株式会社ヒナプロジェクトが設立[1][10]。
- 8月11日 - 二次創作小説専門サイト「にじファン」サービス開始。
- 10月17日 - ヒナプロジェクトの関連会社である株式会社ナイトランタンを設立し、「ノクターンノベルズ」「ムーンライトノベルズ」の運営を移管[13]。
- 2011年
- 11月16日 - ヒナプロジェクトの関連会社である合同会社ヒナックス(現株式会社ヒナックス)を設立[14]。
- 12月17日 - 小説家になろう書籍化作品「魔法科高校の劣等生」のコミカライズが月刊Gファンタジー2012年1月号にて連載開始。
- 2012年7月20日 - 二次創作小説専門サイト「にじファン」「NOS」のサービスを終了。
- 2013年
- 5月31日・6月1日・6月2日 - 小説家になろう投稿作品『がんばれ美香子「なにそのタイトルやめてよ」』の舞台が新宿シアター・ミラクルにて公演[15][16]。
- 10月5日 - 小説家になろう書籍化作品「ログ・ホライズン」のTVアニメがNHK教育テレビジョンにて放送開始。
- 2015年12月 - 官能を主目的としない男性向けR18小説サイト「ミッドナイトノベルズ」のサービス開始(運営はナイトランタン)[10]。
- 2017年
- 3月 - 恋愛小説サイト「ラブノベ」のスマホ版をサービス開始。
- 11月 - フロンティアワークス提供による公式WEB雑誌『N-Star』の運用を開始。
- 2019年1月29日 - フィーチャーフォン/ガラケーの利用率低下に伴い、1月29日にモバイル版のサービスを終了した[7]。
2020年代
- 2022年6月1日 - ヒナプロジェクトがナイトランタンを吸収合併[17]。「ノクターンノベルズ」「ムーンライトノベルズ」「ミッドナイトノベルズ」の運営はヒナプロジェクトが継続する[17]。
- 2023年11月30日 - ヒナプロジェクトが銀行振込のみでの決済に対応したアダルトイラスト共有・創作サイト「onaco」をリリース[18]
- 2024年2月29日 - 小説家になろう創業者の梅崎祐輔とヒナプロジェクト創業者の平井幸が株式会社ヒナプロジェクトの代表取締役社長を退任[19]
特徴
特定のジャンルや展開が人気を博し、類似の作品が多数公開されることは「小説家になろう」の大きな特徴と言える[20]。特に主人公がなんらかの理由により死亡し、ファンタジー的な世界に生まれ変わる「異世界転生」や突然ファンタジー的な世界に転移する「異世界転移」といったジャンルは「小説家になろう」内で個別にランキングされるほどの人気を誇っており、代名詞のようなイメージが定着している[20]。
その他、「悪役令嬢」や「婚約破棄」といった一風変わったジャンルの小説も女性向け作品として人気を博している[20]。こうしたジャンルの偏重は運営主導ではなく、人気が出た作品設定や展開を多くの投稿者が核としてアレンジを加えて投稿することにより大きなムーブメントとなっていると考えられている[20]。
性的描写への規制は「カクヨム」より厳しく、キスシーン・抱擁シーンを超える物は認められない。これらは「ノクターンノベルス」送りとなる。
誰でも簡単・気軽に投稿出来、また原稿を催促する担当編集者もいないため、作者のモチベーション低下と共に未完のまま放置される作品も出て来ている(「エターナる」、略して「エタる」と呼ばれる。書きかけで5ヶ月以上経つと「本作は未完のままです。今後次話投稿されない可能性があります」のフラグが立つ)。
主な機能
- 小説の投稿・閲覧
- 連載小説の投稿
- お気に入り小説の記録・更新確認・しおり機能(ユーザー登録が必要)
- 作品へ対し、レビュー・感想の投稿(ユーザー登録が必要[注 2])
- タテ書き小説ネット(PC向け)との提携による、縦書きPDFへの変換(掲載中の小説)[注 3]
- TXTファイルでの小説ダウンロード
- 登録ユーザー同士のメッセージの送受信
- 活動報告(簡易ブログ)の使用(ユーザー登録が必要)
- 誤字報告
二次創作への対応
サイト開設当初は二次創作作品も数多く投稿されていたが、二次創作に対する著作権者側の規制強化の動きなどを受け、2010年8月ににじファン(PC向け)・NOS(携帯向け)という専門サイトを開設。執筆者が原作名を設定するとこちらに振り分けられ、通常の検索やランキングなどから除外されるようになった[21]。
しかし著作権者側からの二次創作に対する規制強化を求める動きは止まず、結局2012年3月15日には、明示的に二次創作禁止を表明している著作権者の作品について一斉削除を行うことを通告(同年4月9日より順次実施)[22]。最終的には2012年7月15日付でにじファンなどのサイトを閉鎖し、運営側が許可する一部の作品[注 4]を除き一切二次創作作品の投稿を認めない姿勢に転換した[23]。
ダイジェスト化問題
従来本サイトに掲載されていた小説を書籍化する際には、小説をそのまま掲載し続ける以外に「書籍化した部分をダイジェスト化する」といった対応が認められていたが、2016年6月に運営側が方針を転換し、書籍化にあたってダイジェスト化を行った作品については同年9月より全面的に削除対象とすることを明らかにした[24]。運営側では「ダイジェスト化がそもそも行われない作品がある」「『ダイジェスト化』の定義が不明確で、そのため単なるあらすじの掲載にとどまっている作品も多い」といった問題が起きていることが原因としており、既に書籍化に伴いダイジェスト化が行われている作品に対しても遡及して適用される。
これに対し、書籍化にあたってダイジェスト化を要求するレーベルの中でも大手であるアルファポリスは「書籍化した作品の「全てを」無料で読めることは、これまで同様、選択肢にないもの」「率直にこうしたやり方(ダイジェスト化)が時間の経過とともに限界が来たのであろう、潮時であったのだろうと感じます」との声明を発表し、本サイトからの撤退を発表した[25]。
差し止め請求
2016年3月、運営者の株式会社ヒナプロジェクトが、山形県で1997年から開かれていた「小説家(ライター)になろう講座」に対し、商標権侵害を理由に講座名使用の差し止めを請求し、山形の講座名が変更されざるを得ない事態になった。株式会社ヒナプロジェクトが「小説家になろう」を商標登録したのは2013年である[26][27]。
主な掲載作品
映像化作品
アニメ化
テレビドラマ化
作品
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放送年
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制作
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製作
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出典
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居酒屋ぼったくり
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2018年
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キュー・テック
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「居酒屋ぼったくり」製作委員会
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異世界居酒屋「のぶ」
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2020年(Season 1)
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—
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WOWOW
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[120]
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2022年(Season 2)
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ザフール
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2023年(Season 3)
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実写映画化
アニメ化予定(企画段階含)
主な賞
文学賞
複数の出版社と共同で、以下の様な新人発掘のための文学賞を開催している。基本的に初期のなろうコンを除けば、すべてオリジナル作品を募集している。特筆がなければ言語は日本語のみを受け付ける。
- ネット小説大賞
- 通称「なろうコン」。第3回まではクラウドゲートが運営するPBW形式のRPG「エリュシオン」とのタイアップで「エリュシオンライトノベルコンテスト」という名称だったが[128]、第4回より同社子会社のクラウドゲームスに運営が移管され、名称も変更された。
- 第3回では新紀元社、このライトノベルがすごい!文庫(宝島社)、ぽにきゃんBOOKS(ポニーキャニオン)、GCノベルズ(マイクロマガジン社)、Mノベルス(双葉社)といったレーベルが参加している。文学フリマ(同人誌即売会)が協力。以降も複数の会社が参入している。
- ジャンルは不問だが、過度な性描写・残虐描写が描かれている作品は除外される。第1回の開催時は利用規約が守られていれば二次創作(「エリュシオン」限定ではなく)も応募可能であった[129]が、第2回では一時選考のみ可能となり、第3回以後は二次創作は投稿不可になった。
- 小説賞がメインだが、他にもコミックシナリオなど他のメディア展開向けの賞も含まれている。
- MFブックス&アリアンローズ新人賞
- アリアンローズ(フロンティアワークス)、MFブックス(メディアファクトリー)との合同企画。前身は2013年に開催された「アリアンローズ新人賞」で、「小説家になろう大賞2014」として合同企画として改められ[130]、その後「ライト文芸新人賞」[注 5]に名称が変更された後、さらに変更し現在の名称に至るが[131]、2016年を最後に開催終了した。
- ジャンルはあらかじめ設定されているシチュエーション・テーマ属性群の中から一つ以上設定。
- ラノベ作家になろう大賞
- ヒーロー文庫(主婦の友社)との共同企画[132]。
- ジャンルは不問で、10代 - 20代前半の読者を対象にした作品を募集していた。
- オーバーラップWEB小説大賞
- オーバーラップ文庫・オーバーラップノベルス(いずれもオーバーラップ)との共同企画。
- 第1・2回は「オーバーラップ文庫WEB小説大賞」で[133][134]、おおよそで言うならば、異世界が舞台の、複数の女の子がヒロインとして登場する、10代後半 - 20代の主に男性読者をターゲットとしたエンターテインメント作品であることが共通して求められた。第3回からは「文庫」がなくなり、オーバーラップノベルスも共催となって、10代後半 - 20代の主に男性読者をターゲットのオリジナル作品を募集、第4回からは対象年齢の枷もなくなり最低限の資格として日本語で書かれているオリジナル作品であることと本文の文字数に条件につけた。第6回から男性向け作品部門の他に女性向け作品部門が創設されたが、第8回から混合に戻った。
- モンスター文庫大賞
- モンスター文庫(双葉社)との共同企画。双葉社がプッシュしている「キノコ擬人化プロジェクト」と組んだ「キノコの娘大賞」も同時開催[135]。
- おもしろさに重点を置き、ジャンルは何でもあり。
- アイリス異世界ファンタジー大賞
- 一迅社文庫アイリス・アイリスNEO(いずれも一迅社)との共同企画。「一迅社文庫アイリス恋愛ファンタジー大賞」として発足し第7回まで開催[136]、その後、「アイリスneoファンタジー大賞」に名称をリニューアル[137]し第8回まで開催したかと思えば、また現在の名称に改めた[138]。いずれのリニューアルも開催の回数はリセットされている。
- ジャンルは恋愛要素が入ったファンタジーであることが求められる。
- 次世代官能小説大賞
- オシリス文庫、eロマンス(いずれもKADOKAWA)との共同企画。創設時は男性向けの「ノクターンノベルズ」でオシリス文庫へのみ募集されていた[139]が、女性部門として「ムーンライトノベルズ」でeロマンスへの募集も第2回から行われている[140][141]。第3回の開催から女性部門のみとなったが[142]、それも「eロマンスロイヤル大賞」へとリニューアルされた[143]。
- 官能シーンが含まれていて、相手役がひとり以上登場し、20代 - 30代をターゲットとしたエンターテインメント作品を募集していることは共通しているが、女性向け部門では性的シーンのあるキャラクターは男女ともに18歳以上であることが加えられている。
- お仕事小説コン
- マイナビ出版ファン文庫(マイナビ出版)との共同企画[144]。第3回まで開催された。
- 主人公が何かの職業に就いている、もしくは小説自体がある仕事をテーマにしている作品に対象を限定している。
- 文学フリマ短編小説大賞
- 文学フリマ(同人誌即売会)との共同企画[145]。第3回となる同賞2018まで開催された[146]。
- 「異世界転生」、「異世界転移」の要素なしという条件を満たせば、ジャンルは自由である。
- WEB投稿小説大賞
- TSUTAYAとレッドライジングブックス(リンダパブリッシャーズ)との共同企画[147]。
- Aコース「もし私の作品が映像化されるのであれば「アニメ」がいいな」・Bコース「もし私の作品が映像化されるのであれば「実写」がいいな」の2コースから選べる。主に男性読者を想定した作品であることが、Aコースには求められる。
- レッドライジングブックスから刊行が予定されていたが、当レーベルが新刊出版の取りやめを発表したため、一部の受賞作品だけだが他社から刊行された。
- ベリーズ&マカロン文庫 ラブファンタジー大賞
- ベリーズ文庫・マカロン文庫(いずれもスターツ出版)との共同企画[148]。開催先を示すため、賞名の冒頭に先の小説家になろうや、ムーンライトノベルズと表記されることもある[149][150]。Berry's Cafeで開催されている「ベリーズカフェ恋愛ファンタジー小説大賞」とは異なる。
- 女性向けの恋愛とファンタジーの要素を盛り込んだ作品を募集。
- モーニングスター大賞
- モーニングスターブックス(新紀元社)との共同企画[151]。第2回まで行われた。
- ジャンルは不問。
- HJネット小説大賞
- HJ文庫・HJノベルス (いずれもホビージャパン)との共同企画[152]。
- ジャンルは不問。2018年以後開催は途絶えるが、HJ文庫・HJノベルスは、後に自社(ホビージャパン)開催のHJ小説大賞に、小説家になろうとの共同企画で本サイトからの投稿を受け付ける「小説家になろう」部門を創設した(後述)。
- フェアリーキス大賞
- フェアリーキス(ジュリアンパブリッシング)との共同企画[153]。第3回まで開催[154]。
- 異世界(架空世界)を舞台にした女性向けの恋愛作品で、利用規約と同じ既定のR-15までの作品であることが条件である。
- 小説家になろう×ポプラ社 恋&謎解き学園ショートストーリーコンテスト
- たちまちクライマックス!(ポプラ社)との共同企画[155]。
- いずれも短編小説の募集で学校・学園を舞台にした、胸キュンの恋をテーマにした賞か、ハラハラする謎解きをテーマにした賞かにわかれる。
- 小説家になろう×スターツ出版文庫大賞
- スターツ出版文庫(スターツ出版)との共同企画[156]。「スターツ出版文庫大賞」とあっても自社の野いちごとBerry's Cafe、ノベマ!で開催されている賞とは異なる。☆エブリスタで開催されている賞とも異なる。
- 青春恋愛小説部門、ほっこり人情小説部門、フリーテーマ小説部門を募集していた。主人公の年齢は10代 - 20代であること(青春恋愛小説部門は20代前半までを推奨)を条件としている。
- ピュアフル小説大賞
- ポプラ文庫ピュアフル(ポプラ社)との共同企画[157]。ピュアフル小説大賞とは異なる。
- 異世界や転生などの設定は使わず、ある程度現実味のあるストーリー展開であることを条件としているが、作品全体を通してリアリティの感じられるストーリーであれば、若干のファンタジー・SFなどの要素を含むことは問題とされない。
- メゾン文庫キャラ文芸大賞
- メゾン文庫(一迅社)との共同企画[158]。
- 現代または現代に近い舞台であることを条件とし、身近なシチュエーションからはじまる、読者が共感できる物語を募集。
- ムーンドロップス恋愛小説コンテスト
- パブリッシングリンクとの共同企画[159]。「ムーンライトノベルズ」での開催[160]。第2回までは他の投稿サイト「メクる」にて「ムーンドロップスコンテスト」の名称で行われていた[161][162]。開催回数を引き継ぐ形で第7回まで開催中[160][163]。
- テーマやサブテーマは各回ごとに異なるが、男女の恋愛を描いたファンタジー小説かつ女性をドキドキさせるラブシーンが求められる。
- アース・スターノベル大賞
- アース・スターノベル(アース・スター エンターテイメント)との共同企画[164]。
- 大人が嬉しいエンタメ小説を募集。小説賞がメインだが、他にもコミカライズの原作としての賞や女性向けとして創刊されたアース・スタールナ用の部門も作られている。
- スターダストノベル大賞
- スターダスト ノベルス(ネット文庫星の砂(宇都宮ケーブルテレビ))との共同企画[165]。
- 公序良俗に反するもの、官能、差別的表現のある作品、過度な暴力的表現のある作品でなければジャンル不問。
- JINKE小説大賞
- 中国のモバイル・ゲーム会社JINKE(金科文化)との共同企画[166]。
- 募集テーマは7つがあり、どのテーマでも応募が可能だった。主人公は高校生以上であることが求められたが、作品全体を通してリアリティの感じられるストーリーであれば若干のファンタジー・SFなどの要素大賞は問われなかった。日本語以外に英語・中国語での応募も認められた。大賞受賞作品は中国での映像化が副賞となっている。
- 集英社WEB小説大賞
- ダッシュエックス文庫(集英社)との共同企画[167]。
- ジャンル不問。
- ジュリアンパブリッシング恋愛小説大賞
- パブリッシングリンクとの共同企画[168]。「ムーンライトノベルズ」での開催[169]。第4回まで開催中。
- 3レーベルのジャンル傾向(「チュールキス」は現代、「フェアリーキス」は異世界、「ロイヤルキス」ヒストリカルな世界)での男女の恋愛を扱った女性向け作品を募集。未完・完結や、文字数の制限はなし。
- キネティックノベル大賞 ノベル&シナリオ部門
- ビジュアルアーツとの共同企画[170]。ビジュアルアーツは他にイラスト部門をpixivと、音楽部門をニコニコ動画と共同開催している。2012年まで募集していた「キネティックノベル大賞」を各投稿サービスと共同開催にした賞。
- ジャンル不問。応募締め切り時点までに本文を10万文字以上にしなければならない。
- HJ小説大賞 「小説家になろう」部門(あるいは前期)
- HJ文庫・HJノベルス(いずれもホビージャパン)との共同企画[171]。共に自社である応募フォーム(こちらからの投稿は未発表新作に限る)とノベルアップ+で募集していたHJ小説大賞への投稿方法に、小説家になろうを加えた。なおHJ文庫・HJノベルスは、以前、小説家になろうでHJネット小説大賞を開催していた(上述)。
- ジャンル不問。
- 新人発掘コンテスト
- トーハンとの共同企画[172]。書籍化が決定した作品は双葉社より販売される。
- ジャンル不問。次のムーブメントを巻き起こす書き手の才能が詰まった作品を募集。
- 一二三書房 WEB小説大賞
- サーガフォレスト・ブレイブ文庫・一二三文庫(いずれも一二三書房)との共同企画[173]。同社初の小説大賞となる。
- ジャンル不問。過度な性描写・残虐描写が描かれている作品は対象外。
- グラスト創刊記念コンテスト
- グラストNOVELS・グラストCOMICS(いずれもスターツ出版)との共同企画[174]。。最初(第1回)だけ媒体に使用された企画で、第2回からは同社のノベマ!での募集に変更になり賞名も「グラスト大賞」に改めている。
- 募集ジャンルは異世界ファンタジー。未完作品も含む連載作品で5万字以上から応募できた(第2回からは変更されている)。
- ドリコムメディア大賞
- ドリコムメディア(ドリコム)との共同企画[175]。
- ジャンル不問。全方位でのメディアミックス展開に向けた作品を募集。
- マンガBANG×エイベックス・ピクチャーズ WEB小説大賞
- マンガBANG(Amazia)およびエイベックス・ピクチャーズ)との共同企画[176]。
- ジャンル不問。文字数についても規定はない。
- ボイコネライブ小説大賞
- ボイコネ(NTTソルマーレ)との共同企画[177]。
- ジャンル不問。受賞作は同アプリの形式に則りチャットノベル形式で発表される。
- GCN文庫1周年記念 短い小説大賞
- GCN文庫(マイクロマガジン社)との共同企画[178]。
- テーマは「このヒロイン実は……」。完結済みの7万字以内の短編を募集。
- SQEXノベル大賞
- SQEXノベル(スクウェア・エニックス)との共同企画[179]。
- テーマは「異世界を舞台にした大人が読んで嬉しい、楽しい作品」。3万文字からの作品を募集。
- ブックフェア2023 宣伝隊長特別キャンペーン『相棒(バディ)とつむぐ物語』コンテスト
- アニメイトブックフェアとの共同企画[180]。2021年と2022年には同じフェアで『耳で聴きたい物語』コンテストが開催されている(#朗読シナリオ賞を参照)。投票方法は前述(『耳で聴きたい物語』コンテスト)と同じ。
- 女性キャラクターが登場する、固い信頼関係で結ばれたバディもの小説を募集。大賞受賞作は本フェアの各宣伝隊長のしぐれういによるイメージイラストをつけ、受賞者に小冊子が進呈されたり、アニメイトブックストア配信の電子書籍として無料で配信される。
漫才・コントネタ賞
- GETUP!GETLIVE!漫才・コント大賞
- GETUP! GETLIVE!(毎日放送)との共同企画[181]。未公表の1,000文字以上2,000文字以下の完結した漫才、コントのネタ作品を募集。
漫画原作賞
- ガンガンONLINE テキストネーム限定! マンガ原作者オーディション
- ガンガンONLINE(スクウェア・エニックス)との共同企画[182]で、ただし、小説家になろうは応募作品として可であるだけで応募方法は郵送とメールであった。テキストネーム限定の賞で、漫画原作プロットにあわせて実力がわかる小説作品として小説家になろうでの発表作品が許可されていた。
- 小説家になろう×マンガUP! コミカライズ原作大賞
- マンガUP!(スクウェア・エニックス)との共同企画[183]。ジャンルは不問だが、小説家になろうから削除されるような過度な性描写・残虐描写が描かれている作品は選考から除外される。
- マンガがうがうコミカライズ原作大賞
- モンスターコミックス(双葉社)との共同企画[184]。「ハイファンタジー」「ローファンタジー」と、「恋愛(ただし異世界舞台)」を募集。
- コミックスピア コミカライズ原作大賞
- Renta!のコミックスピア(パピレス)との共同企画[185]。第2回まで開催中。
- 募集ジャンルはファンタジー(ハイファンタジーとローファンタジーのどちらでも可)か恋愛(「異世界」のみ可)。未完や完結は不問、文字数制限なし、R15作品可。(「ヴァルキリー・ブリーゼ 異世界漫画原作大賞」と同じ傾向だが出版社の関連はない)
- コミックスピア オトナ女子コミカライズ原作大賞
- Renta!(パピレス)との共同企画[186]。「ムーンライトノベルズ」での募集だが、受賞作はTLではなく一般の少女漫画として展開される。
- 募集ジャンルはファンタジーで男女の恋愛を扱った女性向け作品。未完や完結は不問、文字数制限なし。
- DADAN Web小説コンテスト
- DADANおよび一二三書房との共同企画[187]。小説コンテストと題されているが、コミカライズ原作の発掘が目的。受賞作は縦読み漫画化が確約されていて、小説としての書籍化も検討される。
- ジャンルはローファンタジー(今回募集での意味は「『ゲーム的な特徴を持つ異世界』が発生した『現実世界』」)あるいはVRゲームで、バトルアクション・シリアスな設定・困難を乗り越える主人公を兼ね備えた作品を募集。文字数制限無しで未完も可。
- ロマンスファンタジー漫画原作大賞
- comico(NHN comico)とガブリエラブックス(メディアソフト)の共同企画[188]。「ムーンライトノベルズ」での開催。
- 50,000字以上の女性主人公で、かつ男女の恋愛が軸となるロマンスファンタジーを募集。縦カラー漫画化が準大賞以上は確約、佳作も検討される。また、大賞作品は紙書籍化も確約されている。
- ヴァルキリー・ブリーゼ 異世界漫画原作大賞
- コミックヴァルキリー・コミックブリーゼ(いずれもキルタイムコミュニケーション)との共同企画[189]。
- 募集ジャンルはファンタジー(ハイファンタジーとローファンタジーのどちらでも可)か恋愛(「異世界」のみ可)。未完や完結は不問、文字数制限なし、R15作品可。(「コミックスピア コミカライズ原作大賞」と同じ傾向だが出版社の関連はない)
朗読シナリオ賞
- 「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞
- 下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオとの共同企画[190]。
- 番組内で朗読する1,000文字以下の超短編小説を募集した。第4回まで開催中。
- アニメイトブックフェア 宣伝隊長特別キャンペーン『耳で聴きたい物語』コンテスト
- アニメイトブックフェアとの共同企画[191]。2021年に初回が開催後、2022年に第2回に当たる「女性主人公編」が催され、それぞれアニメイトブックフェアの後ろに開催年が記載されている。2023年には同じフェアで主旨が異なる『相棒(バディ)とつむぐ物語』コンテストが開催されている(#文学賞を参照)。
- 「耳で聴きたい物語」、人が読み上げる事によって魅力が増す作品を募集しており、ジャンルは不問だが性描写・残虐描写は禁止で、また2022では主人公が女性であることが求められた[192][193]。一次選考を通過したノミネート作品(小説家になろう掲載のまま)の中から、Club animateを通じての読者投票により大賞が決まる(投票権はアニメイトメールマガジン会員と、ブックフェア期間中にアニメイトで販売している小説作品購入1冊ごとに得られる)。大賞受賞作は本フェアの各宣伝隊長の、2021では植田佳奈、2022では梶裕貴によって朗読される。
- ストーリービジュアルブック大賞
- MBSラジオとの共同企画[194]。
- テーマは「君と私の日常の物語」で、ジャンルは恋愛(現実世界)/文芸/その他。文字数は1万文字以内の募集内容である。受賞作は一部を抜粋したストーリーとして脚本化して梶原岳人によって音声ドラマ化し、梶原の撮り下ろし写真とともに(音声ドラマのダウンロードカードに収録して)ストーリービジュアルブックとなって販売された。
書籍化作品数
2016年までの「小説家になろう」からの書籍化作品数は次の通り[10]。
項番
|
年
|
男性向け作品数
|
女性向け作品数
|
合計
|
1
|
2010年 |
0 |
3 |
3
|
2
|
2011年 |
14 |
10 |
24
|
3
|
2012年 |
38 |
36 |
74
|
4
|
2013年 |
94 |
60 |
154
|
5
|
2014年 |
230 |
86 |
316
|
6
|
2015年 |
500 |
125 |
625
|
7
|
2016年 |
275 |
73 |
348
|
備考
- ルビ(ふりがな)対応[195][196]。
- 2017年11月には公式Web雑誌として「N-Star」を創刊した[197]。
- 画像サイト「みてみん」と提携しており、小説内に挿絵として挿入することが可能である[198]。
- 2018年10月3日より、本サイトの魅力を伝えるラジオ番組『下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ』が、文化放送にて放送されている[199][注 6]。パーソナリティは下野紘と巽悠衣子。
- さらに2019年4月7日から、関西MBSラジオでも本サイトの魅力を伝えるラジオ番組『寺島惇太と三澤紗千香の小説家になろうnavi』が、毎週日曜日17時10分から17時40分の間に放送されていた[201]。小説家になろう15周年イベントとの連動企画の一環であったことから9月29日で一旦終了するが、その半年後の2020年4月5日から『寺島惇太と三澤紗千香の小説家になろうnavi -2nd book-』として放送を再開している[202]。パーソナリティは寺島惇太と三澤紗千香。
- 2020年10月に初めてテレビCMが制作され、同月スタートの『神達に拾われた男』ではスポンサーにも入った。
関連書籍
- 紹介本
-
- インタビュー
-
- ハウツー本
-
脚注
注釈
- ^ (日本国)商標登録番号 第5554691号(文字のみ)・第5634387号(図形含む)、どちらも区分は 9・16・35・38・41・42。
- ^ 感想のみ、作者による作品ごとの個別設定により、ログイン無しでの投稿を許可できる。
- ^ 作品を縦書きPDFに変換した形式で読むことができる。
- ^ 著作権者側が二次創作を許可していても、当サイトの運営側から掲載許可が告知されていない場合は削除対象となる。
- ^ ライト文芸の黎明期には、定義が曖昧だったため、今で言う新文芸とジャンルが混同されており、この名称をしていた。
- ^ 番組開始から2019年3月27日までは毎週水曜日の21時から21時30分に放送され、同年4月5日からは毎週金曜日の23時から23時30分に移動して放送されている[200]。
出典
関連項目
外部リンク