株式会社C2C(シートゥシー、英: C2C Co.,Ltd)は、日本のアニメ制作会社。株式会社Triple Aの子会社。
歴史
Triple Aの制作デスクであった山田良輔と制作進行の小野拓哉、アニメーターの小田武士らが同社から元請制作の作品を生み出すことを目標に2009年5月、Triple Aの子会社として設立[1]。社名は「Challenge To Challenge」の略であり、親会社のTripleAの企業理念「挑戦なくして成功はなし」から影響を受けている[2]。
アニメーション企画・制作を事業としながらも、設立後は親会社と同じく他社のグロス請けをメインに活動していた。2012年より『ゆるめいつ 3でぃ』などの5分枠ショートアニメの制作担当や、他社との共同制作という形でTVアニメシリーズなどの元請制作を担当。制作会社・サテライトとの共同制作が多く、元請制作開始後もサテライト制作作品のグロス請けを多く担当している。
「いつか元請け制作会社になる」という目標のもと、他社のグロス請けや共同制作、ショートアニメ作品の制作を続け、設立から9年目の2018年に『はるかなレシーブ』で初の30分枠TVアニメーション作品の単独元請け制作を行い目標を達成[1]。以降は元請制作をメインに活動しているが、グロス請けに関してもこれまで通り継続して引き請けている。
2022年2月、社内に仕上げ部を設立。
制作部門
東京スタジオ(本社・東京都西東京市田無町7丁目19番3号 プラザハウス海老沢2F)と熊本スタジオ(熊本県熊本市中央区手取本町4番17号 手取本町サムライビル6F)を拠点とし[1]、社内に制作部と作画部を構えている。2020年5月時点で契約社員含め60名のスタッフが所属している[1]。
制作部には制作1課と制作2課があり、制作1課ではTV作品などのアニメーション作品、2017年より始動した制作2課では遊技機(ゲーム作品)内のアニメーションをメインに制作を引き受けている。
作画部では演出、原画、動画のスタッフが在籍している。作画部長は当社元請作品にてメインアニメーターや作画監督を担当する松尾信之。動画部長は当社元請作品の動画検査を務める高橋知也[2]。動画に関しては高橋が2作目の30分枠元請TVアニメーションとなる『ひとりぼっちの○○生活』において、社内の動画検査に新しいシステムを導入。高橋が総動画監修として安定したクオリティの動きを作り出すシステムを構築した[1]。演出家も多数在籍しており、所属演出家の池下博紀が3作目の30分枠元請TVアニメーションとなる『社長、バトルの時間です!』において初監督を務める。
元請作品の第二原画・動画・仕上に関しては当社の本社ビルの1階にあるTriple Aがメインで担当している。当社制作の元請作品やグロス担当作品では動画・仕上げに関して、他の外注スタジオには発注をほとんど行わずに当社とTriple Aのみで動画・仕上げ関連の作業のほぼ全てを賄うことが殆どである。また、撮影処理の一部作業にもTriple Aが参加している場合がある。
撮影処理や3DCGに関しては撮影スタジオのシアンに外注することが多く、CGに関しては3Dディレクターに向純平を起用することが多い。背景美術も外注しており、スタジオワイエスやスタジオちゅーりっぷへの外注が多い。
30分枠の元請を開始して以降、アニメーター・演出家の窪岡俊之を監督に起用することが多く、30分枠元請の第1作目『はるかなレシーブ』や第4作目『魔女の旅々』で監督を務めている。また、窪岡が監督を務める元請作品では当社所属アニメーターの小田武士がキャラクターデザインを担当している。
作品
テレビアニメ
OVA
制作協力
- テレビアニメ
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- OVA
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- Webアニメ
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- ニンジャボックス シーズン1(制作元請:タツノコプロ、全6話総グロス、2019年)
- ニンジャボックス シーズン2(制作元請:タツノコプロ、全16話総グロス、2019年)
- アニメーションPV・CM
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- マクドナルド アニメーションCM『グラコロ 30秒TVCM「あったかいって、ごほうびだ。」篇』(制作元請:ジーアングル、制作協力、2019年)
- マンガPV『ダン×バド』(制作元請:サテライト、制作協力、2019年)
その他
- アプリゲーム『古の女神と宝石の射手』 CM第2弾(2014年)
関連人物
- 所属スタッフ
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- 山田良輔(代表取締役社長・統括プロデューサー)
- 島田洋輔(制作1課アニメーションプロデューサー)
- 早坂一将(制作1課アニメーションプロデューサー)
- 小野拓哉(制作2課アニメーションプロデューサー)
- 松尾信之(作画部長)
- 高橋知也(動画部長)
- 小田武士(キャラクターデザイン・総作画監督・アニメーター)
- 河野絵美(キャラクターデザイン・総作画監督・アニメーター)
- 齋藤温子(キャラクターデザイン・総作画監督・アニメーター)
- 吉田巧介(総作画監督・アニメーター)
- 池下博紀(監督・演出家)
- 大木比呂(演出家)
- 関連人物
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- 夕澄慶英(監督・演出家・脚本)
- 窪岡俊之(監督・演出家・アニメーター)
- 安齋剛文(監督・演出家)
- 石平信司(監督・演出家)
- 西野武志(演出家・アニメーター)
- 宝井俊介(演出家・アニメーター)
- 田中紀衣(キャラクターデザイン・総作画監督・アニメーター)
- 壽恵理子(作画監督・アニメーター)
- 芳賀亮(作画監督・アニメーター)
- 向純平(3Dディレクター)
- 柳圭介(編集)
脚注
出典
外部リンク
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1940年代 | |
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1970年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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関連項目 | |
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備考
- 子:子会社
- 開:株式公開を行っている企業
- 正:日本動画協会正会員
- 準:日本動画協会準会員
出典
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