円 より子(まどか よりこ、戸籍名 山﨑 順子(やまざき よりこ)[1]。、1947年(昭和22年)2月10日 – )は、日本の政治家。現在国民民主党東京都第17区総支部長。参議院議員(3期)、女性初の参議院財政金融委員長、民主党副代表、民主党東京都総支部連合会会長などを歴任した。
経歴
神奈川県横須賀市生まれ[2]。東京都在住。香川県立高松高等学校から東京都立大泉高等学校に転入し、津田塾大学学芸学部英文学科卒業。ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、フリージャーナリスト・作家として活動。
1979年、現代家族問題研究所を開設。代表に就任。3月、「ニコニコ離婚講座」を開設。1981年、ハンド・イン・ハンドの会(離婚女性を支援する会)を結成、代表に就任。
1989年、エコロジーを掲げる政党「ちきゅうクラブ」の推薦人となる。
政歴
主張・活動
政策
人物
シベリア抑留問題の解決について
「戦後強制抑留者問題解決促進議員連盟」会長として、戦後、満洲の日本人がソ連に抑留され、強制労働させられた問題(いわゆるシベリア抑留問題)の被害者を救済する法律の成立に向け、中心的な役割を果たしている[22]。
繰上当選について
1992年、参議院議員選挙で比例代表区に日本新党名簿7位として立候補したが、日本新党の当選枠が4人だったため落選した。翌1993年、同党の比例名簿順位5位だった松崎哲久が除名処分で比例名簿から除外され、さらに、比例上位で当選していた細川護煕・小池百合子両参議院議員が同年7月の総選挙立候補で失職となったため、円が繰り上げ当選により参議院議員となった。この際、除名された松崎が除名処分による比例名簿からの除外は無効だと主張し、自らの当選と円より子の当選無効の訴えを起こした(日本新党繰上補充事件)ものの、最高裁において円の当選は問題なく有効との判決が出た。
金融政策
- 2004年、女性として初の参議院財政金融委員長に就任。
- バブル崩壊後の長期経済停滞について、財政金融政策による経済成長軌道の回復を一貫して訴えている。
- 過去の円売りドル買いの為替介入について、その効果を冷静に検討するべきとの立場。
- 日銀による超低金利政策の効果と是非、すなわち低金利により投資を促進し、経済を活性化すると同時に、政府の国債利払い費の抑制という政策目的とその効果を、低金利により本来国民の金融資産から国民が得るべき金利収入が失われている負の効果と比較し、冷静に検討するべきとの立場。
- 対ドルの円レートを、円安に維持して輸出刺激を図ることと、日本の購買力や国家の経済規模が減殺されることの影響を、冷静に比較衡量すべきとの立場。特に、インフレーション(=貨幣価値の減殺)が進んだ米ドルに対する日本円の名目レートを安く維持することは、実際の通貨価値以上に円の価値を安くすることであると指摘し、強い円によっても活力を維持する経済構造への転換を進めるべきと主張。
その他
議員連盟
- アムネスティ議員連盟
- 共謀罪に反対する超党派国会議員と市民の集い(呼びかけ人)[23]
- 母と子支援議員連盟(事務局長)
- 戦後強制抑留者問題解決促進議員連盟(シベリア議連)(会長)
主な著書
- 『愛に渇いた人々』白石書店、1983年10月。NDLJP:12127664。
- 『妻たちの静かな反乱 : 女が離婚を考えるとき』コンパニオン出版、1984年7月。NDLJP:12127373。
- 『夫、あぶない! : 神話をさまよう男たち』文化出版局、1987年5月。NDLJP:12127605。
- 『主婦症候群』(ちくま文庫)
- 『ターニングポイント』(新潮社)
- 『どういう子に育てたいですか』(主婦と生活社)
- 『一人でも変えられる』(日本評論社)
- 『30代は二度こない 子どもとキャリアどちらもほしい』(ミネルヴァ書房)
- 『女と通貨と政治文化─失われた二十年をこえて』(第一法規)
- 『円テーブルの家族』(文化出版局)
- 『ママ、笑ってごらん』(ネスコ・文藝春秋)
- 『40歳からの夫と妻の向き合い方』(大和書房)
- 『夫と妻がもっとわかりあうために』(大和書房)
- 『子育てが終わった夫婦のための本』(大和書房)
- 『ママの離婚』(ちくま文庫)
- 『夫婦が離婚する理由、しない理由』(大和書房)
- 『ママの離婚―子どものためのプログラム』 (ちくま文庫)
- 『再婚時代』(ちくま文庫)
脚注
関連項目
外部リンク
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