株式会社タカハシ(TAKAHASHI Co.,Ltd)は、北海道網走市に本社を置く企業。企業集団「タカハシグループ」の親会社としてエンタテインメント事業などのサービス業を展開している。
概要
発祥の地は美幌町で、1954年に初代社長・高橋貫一の母である高橋はるにより設立された映画館がその前身。女満別で農家を営んでいた高橋はるが「家族みんなで携わることの出来る仕事をしたい」という思いから興行事業を検討し、農地を売却し美幌町の映画館「美幌銀映座」を買収[1]。
1961年に株式会社髙橋興業を設立して法人化し、高橋貫一が初代社長に就任[1]。東映系列映画館「美幌東映(びほろとうえい)」として再スタートし、北見・網走で映画館経営を行った。
1989年からはカラオケ事業を開始、カラオケボックス「ミュージックハウス歌屋」などを道内に展開。1991年には祖業の映画館事業から撤退し、翌1992年に現社名に変更。以降は道内で、外食事業や介護事業などを展開している。
2007年6月、民事再生法の適用を受けた網走ビール株式会社について、網走市から再生スポンサーの要請を受けて子会社化し、地ビールの製造・販売事業に着手。翌年、青色の発泡酒「流氷ドラフト」を発売。 また、ビール工場に併設されていたレストラン を焼肉レストランとして「YAKINIKU 網走ビール館」にリニューアルした。
2009年1月、道の駅流氷街道網走の建設に伴い、同施設の売店・レストランに出店し、道の駅観光事業に着手。
2010年12月、それまでの店舗デザイン経験を活かし、店舗のデザイン・設計・施工や住宅のリフォームなどを事業とする「タカハシアートプランニング株式会社」を設立。
2012年4月より名古屋鉄道が保有していた道東観光開発および網走バス・網走ハイヤーの株式を譲り受け、運輸業にも進出することとなった。
沿革
- 1954年(昭和29年)- 高橋はるらが映画館「美幌銀映座」を買収。
- 1961年(昭和36年)3月 - 株式会社髙橋興業を設立、高橋貫一が社長就任。その後映画館「美幌東映」を開業[1]。
- 1989年(平成元年)- カラオケ事業開始[1]。
- 1991年(平成3年)- 映画館事業から撤退。
- 1992年(平成4年)- 株式会社タカハシに社名変更。
- 1993年(平成5年)- 代表取締役に髙橋康弘が就任。
- 2001年(平成13年)- 外食事業を開始。
- 2006年(平成18年)6月 - インターネットカフェ事業を開始。
- 2007年(平成19年)6月 - 網走ビール株式会社を子会社化し、地ビールの製造・販売事業を開始[1]。
- 2008年(平成20年)2月 - 発泡酒「流氷ドラフト」の販売を開始。
- 2009年(平成21年)1月 - 道の駅流氷街道網走にて道の駅事業を開始。
- 2010年(平成22年)
- 4月 - BMBが運営する道内の「ソングパーク」11店舗を買収し「歌屋」に統一、道内店舗数50店舗を達成。
- 12月 - タカハシアートプランニング株式会社を設立し、デザイン・設計・施工事業を開始。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)4月 - 代表取締役に髙橋洋一が就任。
- 2015年(平成27年)3月 - 初の海外事業として札幌市「ブルクベーカリー」のフランチャイズ店をコタキナバル(マレーシア)に出店(2017年撤退)[4]。
- 2016年(平成28年)8月 - 「ゲーム・カラオケ キャッツアイ」を経営する北東商事株式会社を子会社化。
- 2017年(平成29年)4月 - タカハシライフサポート株式会社を設立し、介護事業を開始。
- 2018年(平成30年)10月 - 「カラオケ マッシュ」を経営する株式会社フィールドを子会社化。
- 2019年(平成31年/令和元年)
- 3月 - 株式会社きたみ観光バス[5]を子会社化。
- 5月 - 一般社団法人 日本地域福祉協会を収得。
- 2020年(令和2年)9月 - オホーツクバザール株式会社および株式会社三洋食品を子会社化し、海産物販売・卸事業を開始。
- 2021年(令和3年)1月 - 北東商事を通じ、ベーカリー「ボストンベイク」を経営する株式会社ボストンを買収。
グループ会社
- 株式会社タカハシ
- タカハシエンターテイメント株式会社
- タカハシフードサービス株式会社 - 外食事業
- タカハシアートプランニング株式会社 - 店舗デザイン
- タカハシライフサポート株式会社 - 介護事業
- 網走ビール株式会社
- 道東観光開発株式会社
- 網走バス株式会社
- 北東商事株式会社 - ゲームセンター、カラオケボックス運営
- 株式会社フィールド - カラオケボックス運営
- 一般社団法人 日本地域福祉協会 - 介護事業
- オホーツクバザール株式会社 - 海産物・農産物販売[8]
- 株式会社ボストン - ベーカリー
カラオケ事業
東京の服飾デザイン専門学校を卒業した2代目社長・高橋康弘の弟の高橋俊二が[9]、「日常の中の非日常を提供したい」との思いから強いコンセプト性のある店舗デザインを考案し、江戸時代の舞台小屋をイメージした「カラオケ歌屋」、網走監獄をイメージした「監獄カラオケ」、西洋ホラー映画をイメージした「スリラーカラオケ」といったブランドが展開されている[10]。
- 道央地区
- 石狩管内(北広島市以北)
- 札幌市中央区 - スリラー札幌南3条店、スリラー札幌中央店、歌屋札幌すすきの南4条店、歌屋札幌北3条店、歌屋札幌駅前通店
- 札幌市北区 - 歌屋札幌駅西口店、歌屋札幌北24条店、歌屋札幌新琴似店
- 札幌市東区 - 歌屋札幌環状通北光店
- 札幌市西区 - 歌屋札幌琴似店
- 札幌市白石区 - 歌屋札幌北郷店
- 札幌市手稲区 - 歌屋札幌宮の沢店、歌屋札幌手稲前田店
- 札幌市清田区 - 歌屋美しが丘店
- 江別市 - 歌屋江別店
- 北広島市 - 歌屋北広島店
- 空知管内(美唄市以南)
- 後志管内
- 道南地区
- 道北地区
- 道東地区
- オホーツク管内
- 北見市 - 歌屋北見緑町店、歌屋北見西富店、監獄「R」北見店、スリラー北見店
- 網走市 - 歌屋網走店、歌屋網走潮見店
- 紋別市 - 歌屋紋別店
- 網走郡美幌町 - 歌屋美幌店
- 紋別郡遠軽町 - 歌屋遠軽店
- 十勝管内
- 帯広市 - 歌屋帯広稲田店、歌屋西帯広店
- 河東郡音更町 - 歌屋音更店、歌屋下音更店
- 釧路管内
- 釧路市 - 歌屋釧路末広店
- 釧路郡釧路町 - 歌屋釧路木場店
- 根室管内
外食事業
- 石狩管内
- 札幌市中央区 - NEIGHBOUR Roast & Brew
- オホーツク管内
- 釧路管内
- 釧路郡釧路町 - YAKINIKU Dining 弦GEN釧路店
アミューズメント事業
- キャッツアイ
- 子会社の北東商事が運営する総合アミューズメント施設。詳細は会社記事を参照。
- フリースタイル
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク