アリアンツ・アレーナ(独: Allianz Arena)は、ドイツのミュンヘンにあるサッカー専用スタジアムである。FCバイエルン・ミュンヘンのホームスタジアムとして使用されている。UEFA主催大会ではフースバル・アレーナ・ミュンヘン(Fußball Arena München)として知られる。
概要
スイスの建築家ユニットであるヘルツォーク&ド・ムーロンの作品[1]。ドイツ最大の保険会社であるアリアンツが命名権を保有している。
こけら落としは2005年5月30日に行われたTSV 1860ミュンヘン対1.FCニュルンベルクの親善試合であり、3-2で1860ミュンヘンが勝利した2。
2006年・ドイツW杯の試合会場となり、2004-05シーズンまでオリンピアシュタディオンをホームスタジアムとしていたドイツ・サッカー・ブンデスリーガ・バイエルン・ミュンヘンのホームスタジアムとして使用されている。2017年7月までは1860ミュンヘンもホームスタジアムとして使用されていた[2]。UEFAチャンピオンズリーグ 2011-12の決勝戦が開催された。
2005年5月30日、1860ミュンヘン対ニュルンベルクの親善試合で開場、翌日にはドイツW杯を1年後に控えた記念試合としてバイエルン・ミュンヘン対ドイツ代表の試合が開催された。
約370億円を投じて完成したアリアンツ・アレーナの繭のような外観は半透明の特殊フィルムETFE(AGC製)で覆われておりスタジアム内から景色を眺めることができ、試合開催日はクラブカラーであるバイエルン・ミュンヘンの赤、1860ミュンヘンの青、ドイツ代表戦などでは白にそれぞれ発光する。また、ライティングのブロックは菱形で、白と青に光らせることによりバイエルン州旗を表すこともできる。
2025年にはUEFAチャンピオンズリーグ 2024-25の決勝戦として使用される予定。
最寄駅は地下鉄U6線の「フレットマニング(Fröttmaning)」駅。立地としてはアウトバーン9号線(ミュンヘン~ライプチヒ~ベルリン線)と99号線(ミュンヘン環状線)のジャンクションのすぐ南西にあり、アウトバーンを運転中にアリアンツ・アレーナのあまりの美しさに見惚れてしまうドライバーが多く、事故が多発しているという。
様々な工夫がなされているスタジアムだが、二つのクラブがホームとしているため芝生の育成と手入れが追いつかないこと、互いにクラブカラーが違うことから無機質な灰色の座席とスタジアムツアーと分けて改札されているミュージアムの問題、そしてバイエルンのホームとしては小規模である一方1860ミュンヘンが使用するには広すぎるといった諸問題を抱えていたが、2017年7月12日付で1860ミュンヘンが当スタジアムの使用契約を解除したため[3]、2018-19シーズンからは座席にバイエルン・ミュンヘン独自の塗装が施されるなどしている。
2022年11月13日には、ドイツでは初開催となるNFLの公式戦シアトル・シーホークス対タンパベイ・バッカニアーズ戦が行われた[4]。
開催された主な大会・イベント
2006 FIFAワールドカップでは、ベルリン・オリンピアシュタディオンに次ぐ規模のスタジアムとして開幕戦を含めたグループステージから決勝トーナメントの合計6試合を開催し、いずれも満員での開催となった。なお、大会期間中はFIFAのクリーンスタジアムという規則のため、フースバル・アレーナ・ミュンヘンというスタジアム名が使用された[5]。
新型コロナウイルス感染症の影響により開催された全ての試合は上限14,500人という制限された観客の下、行われた[6]。
ギャラリー
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建設中のスタジアム (2004年)
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2018年の内観
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2024年の内観
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2020年の外観
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試合中のスタジアム
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座席
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ライトアップされたスタジアム1
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ライトアップされたスタジアム2
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ライトアップされたスタジアム3
関連項目
脚注
外部リンク
関連項目 |
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UEFAチャンピオンズカップ時代 (1955-1992) | 1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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UEFAチャンピオンズリーグ時代 (1992-) | 1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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その他 |
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1 ニューヨーク・ジェッツ(AFC)とニューヨーク・ジャイアンツ(NFC)の共同本拠。
2 ロサンゼルス・チャージャーズ(AFC)とロサンゼルス・ラムズ(NFC)の共同本拠。 |
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