521系の屋根の様子。右側の223系とはパンタグラフ搭載位置や屋根肩の丸みが異なる。(2007年7月4日 米原駅)
521系電車 (521けいでんしゃ)は、2006年(平成18年)に登場した、西日本旅客鉄道 (JR西日本)の交直流 近郊形電車 [ 2] 。
敦賀駅 - 市振駅 間の北陸本線 を移管されたハピラインふくい ・IRいしかわ鉄道 ・あいの風とやま鉄道 でもJR西日本からの譲受車およびほぼ同一仕様の自社発注車を同名の521系電車として保有しており、本項では一括して記載する。
概要
2006年 (平成 18年)10月21日 に実施された、北陸本線 長浜駅 - 敦賀駅 間と湖西線 永原駅 - 近江塩津駅 間の直流化 ・老朽化した普通列車用車両の更新を目的に投入された。
乗り入れ先となるアーバンネットワーク で使用されている223系 2000番台 と同一のサービスを提供できることを前提として設計された。1編成2両の製造費用は約5億円である[ 3] 。
2006年 (平成18年)9月27日 、JR西日本への納入を前にして川崎重工業兵庫工場にて第1編成が報道用に公開され、翌9月28日 から鷹取駅 →芦原温泉駅 →京都総合運転所 間で試運転を実施した。その後、同年10月21日 には敦賀駅にて川崎重工製の第4編成が一般公開され、同年11月30日 から営業運転を開始した。
2009年(平成21年)度以降は、金沢地区の419系 ・475系・457系 ・413系 ・415系 の置き換え用として導入が進められ運用が拡大された。これは2015年 (平成27年)3月14日 の北陸新幹線 の長野駅 - 金沢駅 間延伸開業に伴い並行在来線 として経営分離された北陸本線を転換した第三セクター鉄道 への経営支援策も兼ねており、実際にあいの風とやま鉄道 に16編成、IRいしかわ鉄道 に5+16編成、ハピラインふくい に16編成が譲渡された[ 4] (#譲渡 の節を参照)。なお、あいの風とやま鉄道 とIRいしかわ鉄道 それぞれで自社発注車も導入されている。
JR西日本が新製投入した初の交直流近郊形電車である。
車両概説
本項では、1次車落成当時の仕様について述べる。次車・番台毎の差異については次項で述べる。
車体
ステンレス鋼 を採用し、レーザー溶接 の適用範囲を側構体の腰部・吹き寄せ部に加え幕板部に拡大し、外観平滑性の高い構造となっている。223系5000番台 の前頭部形状と窓・座席 配置、同時期に製造されていた321系 の構体設計が流用されている。屋根肩の雨樋カバーも321系 同様にやや丸みが付けられたものとなっている。
前面下部の排障器 (スカート)も223系の強化型(製造途中に設計変更)よりさらに強固なものとなった。なお、営業開始後しばらくして、スカートに編成番号が記入された。
バリアフリー に対応するため、本系列の床面高さはレール面から1,120 mm で、貫通幌 の薄型化により貫通路の平滑化が図られ、乗降口にステップがない。そのため北陸本線(現在はあいの風とやま鉄道線 となった区間を含む)の一部の駅ではホーム 嵩上げが実施された。
ただしこの嵩上げは、ホーム高さがレール面から920 mmに達していない駅に対して920 mmへの嵩上げを行うものであった。なお、敦賀駅 - 長浜駅間の各駅(敦賀駅は4番のりばのみ)で1,100 mmへのかさ上げが完了したため、ホームと床面との段差は20 mmとなった。
外装帯色は戸袋 部に223系 2000番台同様の茶色を、その下に上から順に青・白・青の3本の帯が入る。なお、戸袋部の貼り付け範囲は223系2000番台5次車以降および5000番台側面に準じている。
221系 から引き続き、電動車 (クモハ521形)の車体側面には、主電動機 冷却風取り込みのための通風孔が設けられている。異常時には戸袋部から冷却風を取り込むことができるようになっている。
クハ520形は集電装置の周辺部のみ、絶縁距離を確保するため屋根が低くなっている。
剛性 値については下記のようになっており、2005年 (平成17年)4月25日 に発生したJR福知山線脱線事故 後に製造されたが、JR西日本として保有車両の車体強度強化方針を発表したのは3年後の2008年(平成20年)5月で[ 8] 、車体強化について特段の説明はされていない。
車体諸特性[ 9]
項目
特性
心皿間距離
13,800 mm
片側出入口個数
3扉
相当曲げ剛性
0.79×103 M N ・m2
相当ねじり剛性
236 MN・m2 /rad
曲げ固有振動 数
13.3 Hz
ねじり固有振動数
4.4 Hz
車内
寒冷地域を走行するため、車内の乗降扉横には半自動ドア 操作スイッチが設けられている。当初は冬季だけであったが、2011年(平成23年)4月1日以降より通年客用扉の開閉は押しボタンによる半自動ドア扱いとなった。
また、ワンマン運転 時に「入口」「出口」を表示(ワンマン運転時、乗客は先頭車両の最後部の扉から乗車し、最前部の扉から降車)するLED 式表示器も設置され、妻面(連結面)部は車内視認性向上のため、窓(トイレ設置の関係で片側のみ)が設けられ、貫通扉 部分の窓も223系より拡大されている。
座席は基本的に223系5000番台を踏襲した横2列+2列の4アブレスト 、扉間5列の転換クロスシート が配置されているが、妻面窓からの車内確認をしやすくする目的で、クモハ521形の車端部には321系に類似した構造のロングシート が設置された。223系にはドアに隣接する固定座席には背面に補助席 を装備する構造となっているが、本系列では整理券 発行機設置の関係で一部を除き補助席が装備されていない。
一方、クハ520形は223系と同じく、車端部が車椅子 対応の洋式 トイレ (処理方式は網干総合車両所 配置の223系で採用されたカセット式に対し臭気対策に優れる真空式を採用)と車椅子スペース に充てられているため、同車にロングシート部分はない。また、上記の集電装置の周辺部における低屋根構造の影響により、その部分は天井が低くなっており、天井高さが変化する部分に吊り広告の金具を配置している。
運転台 の直後に運賃箱 と運賃表示器 が、各車両最後部の客用ドア横には整理券発行機が設置されている。運賃箱は乗務員室内に収納可能な構造になっており、車掌 乗務時は運転台後部が邪魔にならないよう配慮されている。
また、複数の編成を連結した場合は223系5000番台のように乗務員室を通路として開放しており、いたずら防止のため車掌スイッチ 類にカバーが設けられている。また、運賃箱は運転台と通路との仕切りとなるような配置になっている。
車内の客用扉上部には、223系などと同様の号車番号表示器とLED式のスクロール案内表示器 が、片側の客用扉に1つおきの千鳥配置で1両あたり計3か所設置されている。表示内容も変化はないが、号車表示は223系の7セグメントディスプレイ に代わりLED式となったため、数字表記の視認性向上が図られた。
車内 (クモハ521-20)
車端部の優先席 (クモハ521-20)
トイレと車椅子スペース (クハ520-20)
LED式の案内表示器 (クハ520-20)
運転台 (クハ520-20)
主要機器
JR西日本の直流電車の電装品などを共用しつつ、交流区間でも使用できるよう、制御 電動車は直流電車相当の機器のみを搭載し、制御付随車 に集電装置 ・変圧器 ・整流器 といった交直流対応装備 が搭載されるというM-Tp(pはパンタグラフ のp)ユニット構成 となっている。これにより、電動車は直流電車と機器の共通化が容易となり、保守上も特高圧機器と高低圧機器の混在によるトラブル防止のメリットがある。
このため、電動車だけでなく、制御付随車にも変圧器をはじめ床下に多数の機器が配置され、高圧碍子 で厳重に絶縁 されたパンタグラフも同車に搭載されている。このシステムはJR西日本では特急形 の681系 ・683系 で採用されたが、近郊形電車としては本系列で初めて採用された。また、耐寒耐雪装備 として各車の床下機器・台車 には防雪カバーが取り付けられている。
Mc車には車両制御装置 [ 注 1] と空気圧縮機 を、Tpc'車には主変圧器 、主整流器 、集電装置 を搭載する。主変圧器 (WTM27) は走行風利用自冷式を採用し、1,200 kVA の容量を備える。
主整流器は、IGBT 素子 を使用した自冷式PWM コンバータ WPC12-G2 である。冗長性の観点からコンバータは2台並列接続とされ、故障発生時には片群を解放することで出力制限により運転を続行できる。
車両制御装置は東芝 と三菱電機 が製造する、IGBT素子を使用した3レベル電圧形PWMインバータ WPC11-G2 である。1基の装置中にインバータを5基(主回路部4基+補助電源部1基)搭載し、インバータ1基で1台の主電動機(かご形三相誘導電動機 )を制御する1C1M制御方式を採用している。補助電源部が故障した際には主回路用インバータをCVCF制御 することで補助電源のバックアップとしている。
空気圧縮機は、除湿装置と一体化した低騒音型スクリュー式 WMH3098-WRC1600 を搭載する。スクリュー式空気圧縮機は223系2000番台以降などでの採用実績がある。
集電装置は、着雪防止を考慮しシングルアーム式 パンタグラフ WPS28D を採用する。機器配置は683系に極力合わせているが、パンタグラフ上下用空気碍管をパンタグラフ支持碍管と一体化することで部品点数削減と省スペース化を図っている。
主電動機は、WMT102C (1時間定格出力230 kW )を電動車両1両あたり4基搭載する。長寿命化の観点から絶縁種別をH種からClass200に向上させ、従来の WMT102B に比べて出力は向上しているが、構造的互換性は有している。
空調機器 は、集約分散式 の WAU708-G2 を1両あたり2基搭載する。1基当たりの冷凍能力 は23.26 kW(20,000 kcal /h) である。WAU708(321系)をベースに、トンネルでの車内圧力変動防止の観点から外気取り入れ口にダンパーが追加されている。
警笛 は、207系 以降の新製電車と同様に空気式のタイフォン・ホイッスル のほか、補助警笛であるミュージックホーン の3種類の笛を装備している。タイフォンは排障器 (スカート)内に、ホイッスルは屋根にカバーを取り付けて設置された。
台車は223系で実績のある軸梁式ボルスタレス台車 であるが、床面高さ低減のために空気ばね 高さを925 mm(223系比 15 mm 減)としたWDT59B(電動台車)・WTR243C(付随台車)を採用する[ 14] 。基礎ブレーキ装置 は、WDT59Bがユニット式踏面ブレーキ 、WTR243Cが1軸2枚のディスクブレーキ +ユニット式踏面ブレーキであるが、WTR243Cには駐車ブレーキ 準備工事が施されている。また将来の高速化に備え、軸ばねダンパーとアンチローリング装置の準備工事も施されている。
耐寒耐雪対応として軸ばね、空気ばね、ブレーキダイヤフラムなどに防雪カバーを取り付け、雪かき を強化型にしている。また、速度発電機は非接触タイプに変更された
保安装置はATS-SW を搭載しており、運転台寄り台車床下付近に車上子を搭載する。ATS-P については車上子搭載スペース(連結面寄り台車付近)および制御装置搭載スペース(乗務員室内)の準備工事がなされている。その後、1次車 については2008年(平成20年)2月から6月にかけて ATS-P が本設置された。
形式
クモハ521形 (Mc)
糸魚川 ・七尾 向きの制御 電動車 。前位に運転台を備え、車両制御装置、電動空気圧縮機などを搭載する。
クハ520形 (Tpc')
米原 向きの制御付随車 。後位に運転台、2位寄りにトイレを備え、主変圧器、主整流装置、集電装置などを搭載する。
編成表
← 米原・近江今津
糸魚川・七尾 →
< クハ520 (Tpc')
クモハ521 (Mc)
主電動機と歯車比は223系と同じであることから加速性能は223系と同等であるが、最高速度は120 km/h とされており、通常最高速度120 km/hの485系 などが特例で130 km/h運転が認められていた北陸トンネル や湖西線内でも、本系列の最高速度は120 km/hである。
なお、223系との併結営業運転は不可能である。
番台区分
0番台
4社合わせて2両編成×58本が投入されており、すべて連番となっているが、投入時期により仕様が一部異なる。本項では製造時期ごとの仕様の差異を示す上で、便宜上「1次車」「2次車」「3次車」と称することとする。カッコ内は各車両の車番(すべて同番のクモハ521+クハ520で2両編成を組んでいる)を示す。
1次車
1次車(2007年10月) 転落防止幌設置前の姿である。
北陸本線敦賀駅以南の直流化にともなって滋賀県 と福井県 が製造費用を負担して投入されたグループであり、2006年(平成18年)9月から10月にかけて4編成8両(E01 - E04編成)が川崎重工業 で、1編成2両(E05編成)が近畿車輛で製造された。
E編成と称し、全車両が福井地域鉄道部 敦賀運転派出に配置され、組織変更により敦賀地域鉄道部 敦賀運転センター車両管理室の所属となった後、2017年(平成29年)3月4日に全車が金沢総合車両所 へ転属となった。2020年(令和 2年)3月14日付で再び金沢総合車両所敦賀支所に転属している。
2002年 (平成14年)から製造されている125系 と同様に費用を負担した両県内で優先的に運用されているが、2009年 (平成21年)3月14日 のダイヤ改正で小浜線 にも運用範囲を拡大したため、京都府 内にも入線した。
2次車
2次車(2013年6月)
金沢地区の体質改善用にJR西日本が自社負担で新規投入したグループで、2009年(平成21年)10月から2010年(平成22年)3月にかけて10編成20両(G01 - G10編成)が近畿車輛で、2010年(平成22年)12月から2011年(平成23年)3月にかけて20編成40両(G11 - G15編成・M01 - M15編成)が川崎重工業で製造された。
G01 - G15編成が金沢総合車両所 に配置され、M01 - M15編成が敦賀地域鉄道部敦賀運転センター車両管理室に配置されM編成と称されたが、M編成は2014年(平成26年)2月14日付けで金沢に転属し、これによって全編成がG編成となった。
このうち16編成があいの風とやま鉄道に、3編成がIRいしかわ鉄道に譲渡された。
1次車からの変更点として、外観は前面の渡り板の形状が変更された程度であるが、内装面については、2008年(平成20年)8月に鉄道総合技術研究所 (鉄道総研)でシミュレータ を用いて行われた手すりや吊り手 に関するアンケートを元に改良され、吊り手は、とっさの時に強い力でしっかりと掴めるように形状と色を変更、手すりは端の角張った部分を曲線化、ロングシート袖の仕切りの大型化などが実施されている[ 20] 。
また、クハ520形にあるトイレ部スペースが拡大されトイレ出入口が半円状となり、扉上のLED式スクロール表示器における英語表示も駅名ローマ字だけが全角表示となるなど、細かい部分で仕様が変更されている。また、川重製造分は乗務員扉のノブの周りのくぼみがない。
1次車と2次車の吊り手の比較
1次車
2次車
数
80個
108個
色
白
オレンジ
グリップの内径
85 mm
100 mm
グリップの断面径
15 mm
20 mm
3次車
3次車(2022年4月)
2次車同様、金沢地区の体質改善用に投入されたグループで、2013年(平成25年)11月から近畿車輛 ・川崎重工業 車両カンパニー(→川崎車両 )で製造された。21編成42両(J01 - J19編成) がJ編成として敦賀地域鉄道部敦賀運転センター車両管理室に配置された[ 21] が、北陸新幹線 開業直前に製造されたJ20・J21編成は直後にIRいしかわ鉄道 に譲渡された。2017年(平成29年)3月4日に全車が金沢総合車両所へ転属となった。
安全性能の向上を主眼に仕様が大きく変更されている[ 22] が、車両システムや性能に1・2次車と違いがないことから車両番号は2次車の続番とされている。
最大の変化は前頭部のデザインで、225系 と同様の衝撃吸収構造(クラッシャブルゾーン )を採用した運転台形状に、前照灯 ・フォグランプ も225系同様のHID 式に変更された。ただし前照灯・フォグランプがほぼ水平に並び、その上に尾灯 を配置した225系0番台・5000番台等と異なり、前照灯・フォグランプを内側(貫通路側)に寄せて斜めに配置し、その外側に尾灯を配置したデザインが採用されている。このデザインは、以後登場した227系 、225系100番台 ・5100番台 、323系、DEC700形 にも採用されている。
また、2010年(平成22年)12月にJR神戸線 (山陽本線 )舞子駅 で乗客が先頭車同士の連結面から転落・死亡した事故を受け、先頭車間転落防止幌 が設置されている。当初近畿車輛出場時は台座のみが装備されていた[ 25] が、着脱の手間を省くことと、運転席からの視野確保や車体洗浄機への対応、騒音や着氷雪などの課題がクリアできたことから、常時設置されて運行されている[ 26] [ 27] 。
その他の安全機構としては異常事態を加速度と共に検知し緊急停止や周囲の列車に緊急停止を伝えるTE装置 を自動的に作動させる機能である「列車異常挙動検知システム」[ 22] [ 26] 、そしてキハ120形気動車 で使用しているドア誤扱い防止システムを搭載し、ホームがない箇所でのドア開扱いを防止する。
また、この3次車より幌枠のパッキン損傷を防ぐためピン・ピン受けを改良し、幌受けが追加された[ 28] 。先頭車間転落防止幌、ドア誤扱い防止システム、改良幌受けは、1次車や2次車にも取り付け工事が行われた。客室設備に大きな変化はなく、座席モケットは225系0番台に合わせた暖色系に[ 注 2] 、照明はLED式に変更されているが、従来通りの蛍光灯カバー付きとなっている。
2021年(令和3年)には6年ぶりとなる増備車のJ22・J23編成が出場した[ 30] 。いずれも川崎重工業製で、種別・行先表示がフルカラーLEDに変更されている。なお、種別・行先表示は一体型ではなく、207系 ・223系 の体質改善車や下記の1000番台同様の分離型になっているほか、側窓の形状も従来通りで、照明も1000番台同様従来の天井構造のまま蛍光灯カバーを廃止して、反射材を使用した半間接照明とした。また、優先座席にはスタンションポール が設置されている事や、誘導鈴機能の追加等の僅かな変更点がある。
225系に準じた カラースキーム
落成時から取り付けられている、 先頭車間転落防止幌
1000番台
1000番台(2021年5月)
あいの風とやま鉄道が、開業時にJR西日本から譲渡された413系 5編成の置き換え用として自社発注した番台である。2017年(平成29年)12月に1編成[ 31] 、2020年(令和2年)2月に1編成[ 32] 、2021年(令和3年)2月に1編成が川崎重工業 から、2022年(令和4年)2月に1編成[ 33] 、2023年2月に2編成[ 34] が川崎車両 から納入された。編成番号は在来編成の続番である。
0番台3次車をベースに設計されているが、100番台での変更点が先行して一部取り入れられているため、過渡的な仕様となっている。
車体デザインや側窓の構造は0番台と同様としつつ、種別・行先表示はフルカラーLEDに(構造はJR向け3次車と同様)、車内の照明は後述の100番台と異なり従来の天井構造のまま半間接照明とするため、カバーを廃止して207系 体質改善車に準じた形状の反射材を設けている。一方で100番台より後に製造された編成を含め前照灯・フォグランプは0番台3次車同様にHIDのままとなっている[ 注 3] 。
当初2022年(令和4年)度までに5編成10両が導入される計画となっていたが[ 35] [ 36] [ 37] [ 3] 、2022年(令和4年)3月までに運行を開始した4編成に加えて、2022年(令和4年)度は計画を変更して2編成を導入したことから、最終的に6編成12両の区分となった[ 38] [ 39] 。
利用者へのアピールを目的として、自社マスコットキャラクター「あいの助」のラッピングシールが1編成あたり3か所貼り付けられている[ 注 4] 。最終増備編成であるAK21・22編成は営業当初から、残りの4編成は2024年7月に順次貼り付けられた[ 40] 。
100番台
100番台 (2021年3月)
IRいしかわ鉄道所属の 100番代
JR西日本とIRいしかわ鉄道が、七尾線 ・IRいしかわ鉄道線 で運用されている413系 と415系800番台 の置き換え用として導入した。
JR西日本では2020年 (令和2年)10月3日 から投入され[ 41] [ 42] 、0番台3次車以降に登場した227系 ・323系 で採用された新機構が多く採用されている。
主な3次車からの変更点は、前照灯・フォグランプのLED化、正面の種別表示・行先表示のフルカラーLED化、側面の種別表示器・行先表示器の一体化及びフルカラーLED化、優先座席 にスタンションポール の設置、側引戸の戸挟み検知機能及び誘導鈴機能の追加、車椅子スペース部の通路幅拡大、車両間の妻引戸のアシストレバーの採用、車内案内表示器の増設(千鳥式3ヶ所→6ヶ所)が挙げられる。また、側扉間の窓形状や天井の構造も225系増備車・227系・323系と同様で、車内照明もLED直管照明に変更したほか、排障器の形状も227系とほぼ同一である。
主に七尾線で走行するため、側面帯も415系と同様に輪島塗 の漆 をイメージした茜色 に変更している。各出入口付近には2021年(令和3年)3月13日から開始した七尾線のICOCA サービスに対応するため、車載式ICOCA改札機を設置している[ 42] 。
2019年(令和元年)12月24日には第1陣となるU01 - U03編成の6両が近畿車輌より出場し[ 47] 、金沢総合車両所に新製配置。その後も2020年(令和2年)7月15日にはU04 - U06編成の6両[ 49] 、8月5日にはU07 - U09編成の6両、9月9日にはU10 - U12編成の6両[ 50] がそれぞれ近畿車輌より出場している。2020年(令和2年)10月27日付でU13 - U15編成の6両が追加配置され、投入計画の2両編成15本(30両)[ 42] の配置が完了した。
また、2020年(令和2年)12月にIRいしかわ鉄道向けの新造車として3編成(6両)が出場した。JR西日本100番台の続番(116 - 118)で製造されており、編成番号は同社続番のIR06から割り振られている。車両構造やデザインは基本的に前述の七尾線用100番台に準じている[ 52] が、ロゴの部分がJRマークからIRマークへと変更されている。
車載式ICOCA改札機(乗車用)
車載式ICOCA改札機(降車用)
譲渡
2015年 (平成27年)3月14日 の北陸新幹線 開業によって北陸本線金沢駅 - 直江津駅 間が経営分離されたのに伴い、本系列の一部の編成においてあいの風とやま鉄道 とIRいしかわ鉄道 への譲渡が行われている[ 21] 。
また、2024年 (令和6年)3月16日 の北陸新幹線金沢駅 - 敦賀駅 間開業の際には、IRいしかわ鉄道に追加で16編成が、福井県内区間の並行在来線を担うハピラインふくい に16編成がそれぞれ譲渡された[ 53] [ 54] 。
いずれも形式名はJR時代と同じ「521系」で、譲渡日(JR西日本としての廃車 日)は全て開業日と同日付である。
なお先述の通り、あいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道には自社で新製導入した車両も存在する。
あいの風とやま鉄道
あいの風とやま鉄道譲渡車 (AK03(旧:G03)編成)
富山県内区間を転換したあいの風とやま鉄道には、JR西日本から 6 - 9・11 - 13・15 - 18・21・23・24・31・32の16編成32両が譲渡された。編成記号はAK。すべて2次車で、3次車の譲渡はない。
車体には風 をモチーフとした2色のラインが施され、海側が富山湾 の神秘さを表現した水色 、山側が富山県の豊かな自然を表現した緑色[ 注 5] のものとなっている[ 56] 。
なお2025年(令和7年)3月以降は、413系置換え後の輸送力維持を目的として、521系全体で初となる中間車を新造し、3編成[ 注 6] を3両編成化する計画となっている[ 57] 。
IRいしかわ鉄道
2次車の譲渡車 (IR03(旧:G25)編成)
3次車の譲渡車 (IR05(旧:J21)編成)
石川県内区間を転換したIRいしかわ鉄道には、JR西日本から10・14・19・20・22・26・28・30・34・37・39 - 43・52 - 57 の計21編成42両が譲渡された。編成記号はIR[ 注 7] 。
このうち10・14・30・55・56の5編成10両は2015年、それ以外の16編成32両は2024年に譲渡されたものである。
3次車のうち55・56は2015年の2月6日 に落成し、一旦はJR西日本の車両(J20・J21編成)としてJRの塗色で製造されたが[ 59] 、譲渡前の営業運転実績はない。
車体前面部と側面に空色 と青のカラーリングが施され、側面と転落防止幌 には石川の伝統工芸を彩る5つの色(加賀五彩 )がアクセントカラーとして配されている[ 62] 。
IR22編成は、2024年(令和6年)11月8日に踏切で自動車と衝突し、敦賀寄り先頭車のクハ520-53の排障器が破損したため、100番台の予備部品と思われる227系と同形状の排障器(編成・車両番号の表記は省略)に交換された。反対側のクモハ521‐53の排障器はそのままであり、前後で異なる排障器を装備する変則編成となっている[ 63] [ 64] [ 65] 。
ハピラインふくい
2次車の譲渡車 (HF05(旧:G30)編成)
3次車の譲渡車 (HF15(旧:J16)編成)
福井県内区間を転換したハピラインふくいには、JR西日本から25・27・29・33・35・36・38・44 - 51・58の計16編成32両が譲渡された。編成記号はHF。
会社ロゴマークのピンク とグリーン を基調とし、裾部には帯として、その他の部分には花びらのような模様としてデザインされている[ 67] 。
2024年(令和6年)6月中旬にHF16編成が[ 68] 、同年6月下旬にHF10編成が、それぞれ特別カラーに変更されている[ 69] 。
車両配置と運用線区
JR西日本
2024年(令和6年)4月1日現在、金沢車両区(2024年(令和6年)3月16日に金沢総合車両所から組織再編)にU編成15本30両、同区敦賀支所にE編成5本10両が配置されている。
このダイヤ改正では、金沢駅 - 敦賀駅間の第三セクター転換に伴い、16編成32両がIRいしかわ鉄道に、同じく16編成32両がハピラインふくいに譲渡され、JR西日本が所有する521系は20編成40両となった。
2024年(令和6年)3月16日現在の運用線区は以下の通り。
E編成は湖西線走行に必要な ATS-P 保安装置を搭載していることや、福井・滋賀両県の公的支援をもとに製造されている関係で[ 71] 、沿線自治体に配慮するため敦賀駅以南でのみ運用される。また、ATS-P非搭載の521系編成(第三セクター鉄道会社保有分含む)が吹田総合車両所 にて車両検査を受ける際には、敦賀以西の区間でE編成を前側に併結し回送運転を行っている。
2017年(平成29年)3月4日時点の運用線区は以下の通り。
敦賀駅 - 福井駅 間では2両編成(一部は4両編成)、福井駅 - 金沢駅間では4両編成(一部は2両編成)を基本に運行されている。以前は朝の福井発金沢行き(元の津幡行き)1本と松任駅 - 金沢駅間の系統では6両編成の列車も設定されていた。米原駅・近江今津駅 - 敦賀駅間の本系列による普通列車は全て2両編成で運転されている。2両編成は全ての区間でワンマン運転 が実施されている。
導入された2006年 (平成18年)から2009年(平成21年)度増備車が落成するまでの間は、北陸本線米原駅 - 福井駅間および湖西線近江今津駅 - 近江塩津駅間の普通列車 で運用されていた。これにより、米原駅・近江今津駅 - 敦賀駅間で運用されていた419系 などは、本系列や125系 ・223系 に置き換えられた。
2009年 (平成21年)3月14日 からは小浜線 でも運転を開始し、同線ではワンマン運転も開始された。これによりキハ48形 が撤退して以来、17年半ぶりに3線共通運用車両が復活した。なお、小浜線での定期運用は1年後の2010年 (平成22年)3月13日 のダイヤ改正で消滅したが、その後も125系2両編成ワンマン運転の一部運用を車掌 乗務で代走することがある。
2009年(平成21年)度の増備に伴い、北陸本線福井駅 - 金沢駅間でも営業運転を開始。2011年 (平成23年)3月12日 のダイヤ改正により、敦賀駅 - 金沢駅間の普通列車は、運転系統上福井駅まで乗り入れる越美北線 を除き、原則として本系列のみで運用されるほか、同改正では朝の下りに福井発津幡行きが新設され、定期運用で初めて金沢駅から先に乗り入れる列車が設定された。
また、同年4月2日から4月7日まで東北地方太平洋沖地震 (東日本大震災 )の影響による車両部品(直流モーター用カーボンブラシ)の不足のために一時的な本数の削減や行先変更が実施された際は、本系列が臨時列車 として平日のみ4両編成で金沢駅 - 津幡駅 間を往復した実績がある。
毎年5月に開催される(2009年(平成21年)のみ秋に開催された)ウォーキング イベント「若狭・三方五湖ツーデーマーチ」の開催当日は、敦賀駅 - 小浜駅 間で臨時列車が運転される。通常小浜線で運用される125系では車両が不足することから、2011年(平成23年)5月21日・22日には敦賀地域鉄道部 金沢総合車両所敦賀支所車両管理室の車両が4両編成で「若狭・三方五湖ツーデーマーチ」2・3号に充当された[ 72] 。
2012年 (平成24年)3月17日 のダイヤ改正では津幡駅 - 富山駅 間でも2両編成による営業運転を開始した。
2014年 (平成26年)3月15日 のダイヤ改正では、金沢駅 - 富山駅間での本系列による運転本数が大幅に増加。過半数が本系列による運用となり[ 74] 、金沢駅 - 富山駅間でも4両編成による運用が行われるようになった。これにより、朝の福井発津幡行きが金沢行きに変更となったため、ほとんどが金沢駅で系統分離されることになった。
2014年(平成26年)10月18日 のダイヤ修正では富山駅 - 泊駅 間で[ 75] 、同年12月20日 より泊駅 - 糸魚川駅 間でも営業運転を開始し、2015年(平成27年)3月の金沢駅以東の三セク転換まで運用された。また、このダイヤ修正で金沢駅 - 富山駅間の日中時間帯(10時 - 15時)の2両編成による普通列車(高岡駅 折り返しの富山駅発着の普通列車を含む)において後乗り・前降り方式(この区間唯一の無人駅である倶利伽羅駅 のみ対象)によるワンマン運転が開始され、2015年(平成27年)3月の金沢駅以東の三セク転換まで続いたが、IRいしかわ鉄道 ・あいの風とやま鉄道 への経営移管後は金沢駅 - 石動駅 間ではワンマン運転を実施しておらず、石動駅以東のワンマン運転時でも自由乗降方式へ変更された。
2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正で敦賀駅 - 福井駅 - 金沢駅間の昼間時間帯(10時 - 16時)の2両編成による普通列車(小松駅 折り返しの金沢駅発着の普通列車を除く)において後乗り・前降り方式によるワンマン運転が開始された[ 76] 。無人駅と一部の簡易委託駅では乗車時に1両目の後扉(入口)付近で整理券 を取り、降車時に整理券と現金または切符を運賃箱 へ投入して車内精算する方式であった(2両目の扉は締切扱い)。ICOCA などの交通系ICカード の場合はICカード を運転士に見せてから降車し、駅の改札口にタッチする方式を採用していた。
2019年 (平成31年)3月16日 のダイヤ改正で、ワンマン運転の区間が北陸本線米原駅 - 敦賀駅間と湖西線近江今津駅 - 近江塩津駅間にも拡大され、北陸本線米原駅 - 金沢駅間と湖西線近江今津駅 - 近江塩津駅間を運転する2両編成による普通・快速列車 はすべてワンマン運転が実施された[ 77] 。
この時にワンマン運転の方式を改め、あいの風とやま鉄道と同じく自由乗降方式 となり、無人駅でもすべての扉が開くようになった(押しボタン による半自動 扱い)。乗車時に車内で整理券は発券されず、切符は駅の運賃箱に投入する従来の方式に戻った。
2017年 (平成29年)3月4日 に旧敦賀運転センター所属車が金沢総合車両所に全車転属したが、2020年(令和2年)3月14日付でE編成が旧敦賀運転センターに戻り、2023年(令和5年)3月18日付で2次車5本・3次車11本が敦賀支所に転属した。
2020年 (令和2年)10月3日 のダイヤ修正より、100番台のJR西日本車が七尾線 内での営業運転を開始した[ 78] 。
2021年 (令和3年)3月13日 のダイヤ改正では福井駅 - 七尾駅 間での6両編成の運用が無くなり、七尾線ではワンマン運転が開始された。後乗り・前降り方式は前述の通りだが、ICOCAなどは「車載型IC改札機」でタッチする方式を採用している。2023年(令和5年)8月1日からは、北陸本線と同様に自由乗降方式となった。
2023年(令和5年)4月1日時点において、金沢総合車両所に2両編成のG編成6本、J編成10本、100番台のU編成15本、計31編成62両が、金沢総合車両所敦賀支所に2両編成のE編成5本、G編成5本、J編成11本、計21編成42両が、それぞれ配置されていた。
第三セクター各社
編成表
2024年 (令和 6年)4月1日 現在
JR西日本
0番台
← 米原・近江今津・東舞鶴
敦賀 →
編成 番号
クハ 520
クモハ 521
次車 区分
落成日
備考
E01
1
1
1次車
2006/09/28 (川重)
E02
2
2
2006/10/12 (川重)
E03
3
3
E04
4
4
E05
5
5
2006/10/24 (近車)
100番台
← 金沢
七尾 →
編成 番号
クハ 520
クモハ 521
落成日
備考
U01
101
101
2019/12/25 (近車)
U02
102
102
U03
103
103
U04
104
104
2020/07/16 (近車)
U05
105
105
U06
106
106
U07
107
107
2020/08/06 (近車)
U08
108
108
U09
109
109
U10
110
110
2020/09/10 (近車)
U11
111
111
U12
112
112
U13
113
113
2020/10/27 (近車)
U14
114
114
U15
115
115
あいの風とやま鉄道
0番台
← 金沢
糸魚川 →
編成 番号
クハ 520
クモハ 521
次車 区分
落成日
備考
AK01
6
6
2次車
2009/10/27 (近車)
旧番号:G01
AK02
7
7
旧番号:G02
AK03
8
8
2009/12/22 (近車)
旧番号:G03
AK04
9
9
旧番号:G04
AK05
11
11
2010/02/15 (近車)
旧番号:G06
AK06
12
12
旧番号:G07
AK07
13
13
2010/03/02 (近車)
旧番号:G08
AK08
15
15
旧番号:G10
AK09
16
16
2010/12/18 (川重)
旧番号:G11
AK10
17
17
旧番号:G12
AK11
18
18
旧番号:G13
AK12
21
21
2011/01/12 (川重)
旧番号:M01→G16
AK13
23
23
2011/01/26 (川重)
旧番号:M03→G18
AK14
24
24
旧番号:M04→G19
AK15
31
31
2011/02/24 (川重)
旧番号:M11→G26
AK16
32
32
旧番号:M12→G27
※0番台は全車2015年譲受
1000番台(新造車)
← 金沢
糸魚川 →
編成 番号
クハ 520
クモハ 521
落成日
備考
AK17
1001
1001
2018/01/11 (川重)
AK18
1002
1002
2020/03/04 (川重)
AK19
1003
1003
2021/03/08 (川重)
AK20
1004
1004
2022/02/21 (川重)
AK21
1005
1005
2023/02/20 (川重)
AK22
1006
1006
IRいしかわ鉄道
0番台
← 福井
富山 →
編成 番号
クハ 520
クモハ 521
次車 区分
落成日
備考
IR01
10
10
2次車
2009/12/22 (近車)
2015年譲受 旧番号:G05
IR02
14
14
2010/03/02 (近車)
2015年譲受 旧番号:G09
IR03
30
30
2011/02/15 (川重)
2015年譲受 旧番号:M10→G25
IR04
55
55
3次車
2015/02/06 (近車)
2015年譲受 旧番号:J20
IR05
56
56
2015年譲受 旧番号:J21
IR09
19
19
2次車
2011/01/12 (川重)
2024年譲受 旧番号:G14
IR10
20
20
2024年譲受 旧番号:G15
IR11
22
22
2011/01/26 (川重)
2024年譲受 旧番号:M02→G17
IR12
26
26
2011/02/04 (川重)
2024年譲受 旧番号:M06→G21
IR13
28
28
2011/02/15 (川重)
2024年譲受 旧番号:M08→G23
IR14
34
34
2011/03/08 (川重)
2024年譲受 旧番号:M14→G29
IR15
37
37
3次車
2013/11/06 (近車)
2024年譲受 旧番号:J02
IR16
39
39
2013/12/11 (近車)
2024年譲受 旧番号:J04
IR17
40
40
2024年譲受 旧番号:J05
IR18
41
41
2024年譲受 旧番号:J06
IR19
42
42
2014/01/22 (近車)
2024年譲受 旧番号:J07
IR20
43
43
2024年譲受 旧番号:J08
IR21
52
52
2014/02/21 (川重)
2024年譲受 旧番号:J17
IR22
53
53
2024年譲受 旧番号:J18
IR23
54
54
2024年譲受 旧番号:J19
IR24
57
57
4次車
2021/04/01 (川重)
2024年譲受 旧番号:J22
100番台
← 金沢
七尾 →
編成 番号
クハ 520
クモハ 521
落成日
備考
IR06
116
116
2020/12/03 (近車)
IR07
117
117
IR08
118
118
ハピラインふくい
0番台
← 敦賀
金沢 →
編成 番号
クハ 520
クモハ 521
次車 区分
落成日
備考
HF01
25
25
2次車
2011/02/04 (川重)
旧番号:M05→G20
HF02
27
27
旧番号:M07→G22
HF03
29
29
2011/02/15 (川重)
旧番号:M09→G24
HF04
33
33
2011/02/24 (川重)
旧番号:M13→G28
HF05
35
35
2011/03/08 (川重)
旧番号:M15→G30
HF06
36
36
3次車
2013/11/06 (近車)
旧番号:J01
HF07
38
38
旧番号:J03
HF08
44
44
2014/01/08 (近車)
旧番号:J09
HF09
45
45
旧番号:J10
HF10
46
46
旧番号:J11 特別塗装[ 68]
HF11
47
47
2014/01/27 (川重)
旧番号:J12
HF12
48
48
旧番号:J13
HF13
49
49
2014/03/04 (近車)
旧番号:J14
HF14
50
50
旧番号:J15
HF15
51
51
旧番号:J16
HF16
58
58
4次車
2021/04/01 (川重)
旧番号:J23 特別塗装[ 69]
※全車2024年譲受
脚注
注釈
^ 主回路用インバータ (VVVF制御装置)と補助電源用インバータ (SIV)を一体化したもの。
^ 座席のモケットは、1次車や2次車でも、検査時に3次車と同様のモケットに交換されている。
^ 2019年の時点で、227系1000番台で前照灯のLED化がすでに行われており、本系列の100番台もこれと同仕様である。
^ 山側の各車両中央ドアのそれぞれ運転台寄りの壁面に小サイズが各1か所、およびクハ520のトイレ部分の壁面に大サイズが1か所である。
^ この塗装パターンは、車外から側面と沿線風景を見た時、山側から見ると海と水色、海側から見ると山と緑色という組み合わせになる。
^ 0番台か1000番台かを含め具体的な対象編成は発表されていない。
^ 当初は編成番号を表示しておらず、側面の車両番号のみ表記されていたが、2024年3月の金沢以西の経営分離に伴って、他社と同様の位置に表記が追加された。
^ ATS-SW も存置しているため走行自体は可能だが、2011年(平成23年)7月1日の鉄道に関する技術上の基準を定める省令 の改正に伴い、営業運転では ATS-P 装備車限定としたため、乗り入れを行っていない。
出典
参考文献
松岡成康・今村洋一・木村光男(JR西日本鉄道本部車両部設計課)「521系近郊形交直流電車」『鉄道ファン 』第549号、交友社 、2007年1月、54 - 59頁。
「JR旅客会社の車両配置表」『鉄道ファン』第639号、交友社、2014年7月、21頁。
「JR車両ファイル2012」『鉄道ファン』第615号、交友社、2012年7月、17頁。
『鉄道ファン』第571号、交友社、2008年11月、63頁。
田邊尚紀・斉木博之(JR西日本鉄道本部車両部車両設計室)、久保康規(JR西日本金沢支社車両課)「521系100番台近郊形交直流電車」『鉄道ファン』第714号、交友社、2020年10月、54 - 58頁。
『鉄道ピクトリアル 』第850号、電気車研究会 、2011年7月、102頁。
「JR西日本 近郊形交直流電車の現況」『鉄道ピクトリアル』第906号、電気車研究会、2015年8月。
「並行在来線各社各様」『鉄道ジャーナル 』第586号、鉄道ジャーナル社 、2015年8月。
菅野直哉・加藤英一・松葉堅一・池田一哉(近畿車輛車両事業本部車両設計室)「New Product 521系交直流近郊電車 」(PDF)『近畿車輌技報』第14号、近畿車輛 、2007年10月、44 - 46頁。 (インターネットアーカイブ)
大森正樹・鍋谷武司・藤家宏一(JR西日本鉄道本部車両部)「521系3次車近郊形交直流電車の新製」『Rolling stock & Machinery』第22巻第3号、日本鉄道車両機械技術協会、2014年3月、18 - 21頁。
ジェー・アール・アール『JR電車編成表』 2017夏、交通新聞社 、2017年5月15日。ISBN 978-4-330-78717-6 。
ジェー・アール・アール『JR電車編成表』 2020夏、交通新聞社、2020年5月15日。ISBN 978-4-330-05020-1 。
ジェー・アール・アール『JR電車編成表』 2021夏、交通新聞社、2021年5月24日。ISBN 978-4-330-02521-6 。
ジェー・アール・アール『JR電車編成表』 2023夏、交通新聞社、2023年5月18日。ISBN 978-4-330-02423-3 。
ジェー・アール・アール『JR電車編成表』 2024夏、交通新聞社、2024年5月24日。ISBN 978-4-330-02824-8 。
関連項目
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外部リンク
電車
気動車
客車
貨車 電気機関車
ディーゼル機関車