FMなんじょう(エフエムなんじょう)は、沖縄県南城市の一部地域を放送区域とする超短波放送(FM放送)をしていた特定地上基幹放送事業者である株式会社FMしまじり(エフエムしまじり)が保有していた特定地上基幹放送局の呼出名称である。
FMしまじりは、FMなんじょうをそのまま愛称としてコミュニティ放送を行っていた。
法人としてのFMしまじりはFMなんじょう廃局後、コミュニティ放送空白域だった与那原町で新たにFMよなばる(エフエムよなばる)の放送免許を取得し開局。一方、FMなんじょうの放送設備・送信所等は新たに合同会社南笑事(みなみしょうじ)が引き継ぎ、新規に放送免許を取得しハートFMなんじょう(ハートエフエムなんじょう)の名称で新たに開局した。当項では「FMなんじょうと同一法人が現在運営するコミュニティ放送局」および「(免許は新規取得したが)FMなんじょうの実質的後継局たるコミュニティ放送局」である、実質的な後継局である両局についても記述する。
概要
南城市が設備を整備し、民間事業者が免許を取得して公設民営方式で運営[1]していた。
スタジオは、2012年(平成24年)11月にオープンしたイオンタウン南城大里内に所在[2]。
(株)FMしまじりは南城市との契約終了により2018年(平成30年)2月末にFMなんじょうの運営を終了し、与那原町でコミュニティ放送をすると発表
[3]
した。1月11日に特定地上基幹放送局の予備免許を取得。呼出名称はFMよなばる。呼出符号はJOZZ0CN-FM、周波数79.4MHz。
2月28日にFMなんじょうを閉局。3月20日にFMよなばるの特定地上基幹放送局の免許を取得し、25日に開局した。
一方、南城市では合同会社南笑事がFMなんじょうの設備を受け継ぎ、2月15日に特定地上基幹放送局の予備免許を取得した。
呼出名称はハートエフエムなんじょう(愛称:ハートFMなんじょう)、呼出符号はJOZZ0CO-FM、周波数は77.2MHzで引き継がれることなる。
FMなんじょう閉局の同日の28日に南笑事がハートFMなんじょうの特定地上基幹放送局の免許を取得、3月12日にハートFMなんじょうが開局した。
両者とも予備免許を取得したので新規開設として扱われる。つまり電波法令上は(株)FMしまじりの特定地上基幹放送局の設置場所の変更ではなく、南笑事も事業譲渡による特定地上基幹放送局の免許人の地位承継[4]ではないので、(株)FMしまじりがFMなんじょうの放送に対して保有していた親局と中継局の計4局の特定地上基幹放送局は廃止され、FMしまじりが新たにFMよなばるに対する免許を(同時に本社所在地もFMよなばるの演奏所と同じ地に移転)得て、また南笑事が廃止されたFMなんじょうと同じ親局と中継局で新たに免許を得たものとなる。
FMしまじりと同じく、南笑事も2023年が期限となっていた5年間の契約を更新せず、ハートFMなんじょうを2023年3月31日で放送終了、閉局となった[5]。
沿革
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
- 1月29日 特定地上基幹放送局の予備免許取得
- 2月26日 特定地上基幹放送局の免許取得[6]
- 2月28日 開局[1]
- 2015年(平成27年)
- 3月31日 南城大里、南城新開、南城久高の3中継局の免許取得
- 2018年(平成30年)
- 1月11日 (株)FMしまじりが特定地上基幹放送局の予備免許取得、呼出名称はFMよなばる
- 2月15日 南笑事が特定地上基幹放送局の予備免許取得、呼出名称はハートFMなんじょう
- 2月28日
- FMなんじょう閉局
- 南笑事がハートFMなんじょうの特定地上基幹放送局の免許取得
- 3月12日 ハートFMなんじょう開局
- 3月20日 (株)FMしまじりがFMよなばるの特定地上基幹放送局の免許取得
- 3月25日 FMよなばる開局
- 2023年(令和5年)
- 1月10日 南笑事がハートFMなんじょうを3月末で閉局することを発表[5]
- 3月31日 ハートFMなんじょう、23時をもって放送終了、閉局
脚注
- ^ a b 南城市コミュニティFM放送局「FMなんじょう」2月28日開局 南城市(国立国会図書館のアーカイブ:2013年3月8日収集)
- ^ イオン南城オープン 環境に配慮、34の専門店 琉球新報 2012年11月24日(Internet Archiveのアーカイブ:2013年6月27日収集)
- ^ 株式会社FMしまじりはFMなんじょうの運営を終了、FMよなばるを開局予定 FMなんじょう(Internet Archiveのアーカイブ:2018年1月26日収集)
- ^ 電波法第20条第3項参照
- ^ a b ハートFMなんじょう トップページ内「ハートFMなんじょう3月閉局のお知らせです」 - 南笑事、2023年1月10日、2023年1月19日閲覧
- ^ 取得日は、無線局等情報検索結果 平成26年4月12日現在(総務省電波利用ホームページ(国立国会図書館のアーカイブ:2014年6月1日収集))による。
外部リンク